Bリーグの琉球ゴールデンキングスは10月16日、横浜ビー・コルセアーズとアウェー横浜BUNTAIで対戦。87-85と2点差でホームの横浜BCが勝利。キングスは新加入の川真田紘也が今季初出場。試合序盤、キングスはリードを奪うものの、そのリードを保つことができず何度もリードチェンジを繰り返しつつ、終盤の勝負どころで横浜BCの攻撃を止められずにアウェーで敗戦を喫した。

序盤リードするも2Qに逆転を許すキングス
キングスは立ち上がりからペイントエリアへの力強いアタックを軸に攻撃を展開する。デイビッド・ヌワバの力強いドライブや、ジャック・クーリーのセカンドチャンスからの得点により着実に加点。アウトサイドからは脇真大が3ポイントシュートを沈め、キングスが21-19と2点リードして最初の10分間を終える。

しかし第2クォーターに入ると、横浜BCがオフェンスのギアを上げる。ジェームズ・ベルの高確率なアウトサイドシュートやアイザイア・リバースのアタックに対し、キングスは守備でのファウル累積とターンオーバーから崩れ、2クォーターだけで27失点を喫した。キングスは加入後初出場となる川真田紘也がオフェンスリバウンドからバスケットカウントを獲得する見せ場を作ったものの、前半終了時点で46-39と横浜BCに主導権を奪われてしまった。


後半、キングス再逆転するも終盤に横浜BCの攻撃を止められず敗戦
第3クォーター、キングスは守備の強度を大幅に引き上げた。ガード陣のアグレッシブなプレッシャーからボールを奪い、ケビン・ジョーンズのスティールやデイビッド・ヌワバの豪快なブロックショットでコート上の流れをもう一度引き寄せた。デイビッド・ヌワバのアタックを中心にこのクォーターを23-14と圧倒し、62-60と再逆転に成功して最終クォーターへ突入した。

勝負の第4クォーターは目まぐるしくリードが入れ替わる激戦となった。キングスはケビン・ジョーンズやデイビッド・ヌワバの3ポイントシュートでリードを保とうとするが、横浜BCは残り2分31秒で森井健太が価値ある3ポイントシュートを沈めて79-77と逆転。さらに残り36秒で並里成のアシストパスを受けたマイク・コッツァーにバスケットカウントを与え、82-81とされる。キングスはファウルゲームを仕掛けるも、残り8秒で横浜BCのアイザイア・リバースにフリースローを決められ87-83と引き離された。最終スコアは87-85でキングスはアウェーで手痛い敗戦となった。
試合スタッツ:りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE PREMIER リーグ戦 2026/10/16 横浜BC VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト


キングスは、デイビッド・ヌワバがチーム最多となる28得点、7リバウンド、4アシストを記録。強力なアタックと高確率のアウトサイドシュートで攻撃をに牽引。インサイドの軸であるジャック・クーリーは15得点、13リバウンド(うちオフェンスリバウンド6本)のダブルダブルを達成。しかしキングスは不用意なプレイやファウルが重なり、チーム合計で21ファウルを献上した。これが試合のペースを自ら乱す原因となり、後半に修正を見せたものの、40分間を通じて高い集中力と質の高さを維持できなかったことが響いた。


シーズン開幕直前の怪我から復帰してキングスデビュー戦となった川真田紘也は、9分3秒という限定された出場時間の中で5得点に加え、5本のオフェンスリバウンド(トータル6リバウンド)を獲得。限られたプレイタイムでインサイドの運動量を示し、高い戦術遂行力を証明した。

キングスはこの試合を敗れて3勝4敗でBプレミア西地区8位に転落。次戦10月19日の滋賀戦から、21日のA千葉戦、23日の群馬戦と3試合連続ホームゲームが続く。ホームの声援を受けて、守備強度の高い自分たちのバスケットボールを再び見せることができるだろうか。

選手、ヘッドコーチ記者会見
キングス アンソニー・マクヘンリーAHC

Q:本日試合の総括
Mac AHC: I thought we had a rough first half. I didn’t think we came out and played the way that we wanted to play. In the second half, I thought we improved a lot better, especially on the defensive end, but not enough consistency from play to play. And that’s one thing that we have to improve on moving into the next game.
マックAHC: 前半は厳しい展開だったと思います。自分たちが意図していたようなプレーの入り方ができませんでした。後半はディフェンス面を中心にかなり改善されたと思いますが、プレーごとの一貫性がまだ足りていませんでした。そこは次の試合に向けて改善していかなければならない点です。
Q:川真田紘也選手は今日がキングスの選手として初めてデビューでした。川真田選手の今日のプレーについて。
Mac AHC: I thought he did really well. He tried to execute everything that we asked of him tonight. He was in better condition than I thought he would be. Glad that he made it out of the game without getting injured again. I think he’s going to be a big help for us moving forward throughout the season.
マックAHC: 彼は本当によくやってくれたと思います。今夜私たちが彼に求めたことすべてを遂行しようとしてくれました。私が思っていた以上に良いコンディションでしたし、再び怪我をすることなく試合を終えられたことを嬉しく思います。シーズンを通じて、今後の私たちにとって大きな助けになってくれると考えています。
Q:Bプレミア7試合目で、明らかにこれまでのBリーグとも違う試合内容の変化があると思うのですが、マクヘンリーAHCご身はどういった変化を感じていますか?
Mac AHC: It’s something that we’re learning from game to game. Not only have the rules changed, but a lot of coaches have changed as well, and even the coaches that have been here for years have also changed their playing style a little bit. So it’s just watching a lot of film and trying to put our guys in the best situations to be successful on the offensive and defensive end. That I have to do a better job of, clearly. Tonight wasn’t a success, but like I said before, just game to game we have to make adjustments.
マックAHC: 一戦一戦、試合から学んでいるところです。ルールが変わっただけでなく、多くのヘッドコーチやコーチ陣が代わりましたし、以前から長く指揮を執っているコーチたちでさえプレースタイルを少し変えてきています。ですから、多くの映像をしっかり見て、オフェンスとディフェンスの両面で選手たちが力を発揮できる最高の状況を作ってあげることに尽きます。それについては、明らかに私自身がもっと上手くやらなければなりません。今夜は成功とは言えませんでしたが、先ほど言ったように、一試合ごとに修正・適応(アジャスト)を重ねていく必要があります。
Q:試合終盤に限らず全体的にも、横浜BCはオンザコート4を仕掛けてきたと思うのですが、逆にキングスがオンザコート4などにこだわらなかった理由は?
Mac AHC: Well, we don’t really have an on-four lineup unless you’re counting Kiefer as an import—well, I guess he is an import player. But I trust the guys that we have on the floor. And throughout the flow of the game, that decides what adjustments that we make. But all of our players are capable, so if there’s three Japanese guards on the floor and two bigs, or whatever the case may be, those are the guys that we trust at that moment to have success on the court. I thought we did a good job of that tonight; we only lost by two points. And for our style of play, I don’t think that’s the reason why we would lose games. In a two-point game, it’s just the small details, things that we weren’t able to execute down the stretch, and those are the things that we have to correct. I don’t think it’s a lineup thing.
マックAHC: キーファー(キーファー・ラベナ)を外国籍選手として数えない限り、そもそも私たちは実質的にオン・ザ・コート4のラインナップを持っていません。私は彼を外国籍選手と同じくらいの戦力として考えていますけれどね。しかし、私はコートに立っている選手たちを信頼していますし、どのようなアジャストを行うかは試合の流れの中で決まります。私たちの選手は誰もが力を持っていますから、コート上に3人の日本人ガードと2人のビッグマンがいようと、どんな組み合わせであろうと、その瞬間にコート上で結果を残せると信頼している選手たちを送り出しています。今夜はその点に関して良い仕事ができていたと思いますし、わずか2点差での敗戦でした。それに私たちのプレースタイルにおいて、それが試合に負ける理由だとは思いません。2点差の試合では、勝負どころで遂行しきれなかった細かなディテール(細部)こそが敗因であり、それこそが修正すべき点です。ラインナップの問題だとは考えていません。

キングス 川真田紘也

Q:今日キングスの選手として初出場。その時の気持ちを教えて下さい。
川真田:自分としても復帰することを目標にしてやってきたので、少し緊張しながらも、やっぱりキングスのブースターの皆様がたくさん来てくださっているので、どれくらい良いプレイができるかというところも自分自身すごくこだわっていました。個人としては、今日は合格点を与えられるようなプレイはできたと思っているんですけど、でもやっぱり結果的には試合に負けてしまったので、そこをもっともっとチームとして頑張りながら、個人としてももっともっとレベルを上げていきたいなと思っています。
Q:試合前に今日どれくらいできるかという感覚や手応えはありましたか?
川真田:復帰戦だったので、『今日これくらいのプレイタイムで出るよ』と言われていたので、そこを目処にしてやっていたという感じですかね。試合を重ねていく度にもっともっと出られるように、という感じはしますけれど、とりあえず今日は『あれくらいのプレイタイムで』と言われていたので、その中では良いプレイができたのかなと思っています。
Q:復帰前のリハビリ期間の苦労などがあれば教えてください。
川真田:僕はもうやるだけだったので、苦労というか、やっぱりオフの日でも来てくださっている練習生の方やスタッフの方、毎日復帰に向けて自分のウエイトのメニューを組んでくれたトレーナー、復帰に向けて少しでも良くしてくれるように見てくれたトレーナーなど、そういう部分でたくさんの方が自分に関わってくれて復帰できたと思っているので。(リハビリは)順調に、あんまり苦労という苦労はなく、僕自身はやるべきことをやらせてくれていたという感じでした。周りの助けてくれた人たちに向けても『良いプレイをするぞ』という気持ちでやっていたので、とりあえずは良かったかなと思っています。
Q:マクヘンリーAHCに川真田選手の評価として「遂行力がすごく良かった」「コンディションも思ったより良かった」とのことでしたが、ご自身としてはプレーの感触はどうでしたか?
川真田:きつかったですね、僕自身は(笑)。正直、長崎でもそんなに試合に出られたわけではなかったので、9分とはいえ、長崎での多くの試合に比べたら多分出ている方なので。もちろん復帰戦でもありましたし、久々の試合でもあったので疲れましたけれど、ここから一歩一歩踏み出せたらなと思っています。 試合慣れに関しては、同じく長崎からコーチが2人来て(幸地渉AC、イドー・レヴィットAC)、そのコーチのオフェンスやディフェンスをやっているので、2年間のアドバンテージが僕にはあると思っています。そこは他の選手と同じくらいの遂行力はできたのかなと思っています。でも長崎は長崎で、琉球は琉球のスタイルになっていると思うので、もっともっとアジャストできるように頑張りたいと思います。
Q:今後どのようにチームに貢献していきたいと考えていますか?
川真田:これを継続していって、長い時間継続できるようなプレイができたらいいなと思っています。リバウンドを取って、スクリーンをして、ピック&ダイブで得点を取ってという、ここを求めてマック(アンソニー・マクヘンリーAHC)は長崎から僕にオファーしてくれたと思っているので、そこはブレずにやっていきたいです。少しでも新しいことができればとも思っていますが、そんなに簡単ではないですし、やっぱり基盤はそこだと思っているので、その部分を変えずにやっていきたいなと思っています。


