3×3バスケットボールイベント『STAILE GAMES』に潜入取材に行ってきました。
3×3(スリーエックススリー)は東京五輪正式種目にも決定している3人制バスケットボールで、通常のバスケットコートの半分のコートで行われる競技です。個々の技術による華やかなプレイと、ゴール下の激しいコンタクトがスピーディーな展開の中で絶え間なく繰り広げられる、今、大注目の競技です。
この日は男子8チーム・女子4チームがエントリー、参加者にはSTAILEリバーシブルウェアが贈られ、それを身に着け決戦のコートに立ちます。
会場には今大会の主催者である品川恭亮(しながわ きょうすけ)さんの立ち上げたアパレルブランド「STAILE」の販売ブースもありました。
イベント仕掛け人 品川恭亮さん
このイベントを主催した品川さんは千葉県在住の3×3プロリーグ選手です。
現在は新潟県三条市を本拠地とする「SANJYO BEATERS.EXE」に所属しており、週末は千葉から新潟へ泊まりがけで練習へ参加、3×3大会で全国を駆け巡る生活をなさっています。
先日行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 KOZA3×3トーナメント HOOPTIME」へチーム「STAILE」で出場、見事優勝という成績をおさめました。
品川さんがバスケットボールを始めたのは中学生の頃。中学、高校の部活動でバスケットボールに打ち込み、大学では離れたものの、消防士として就職してから再び一般のチームでバスケットボールを楽しんでいました。そんなある日、「2018トーナメント.EXE」に出場し、地区大会で優勝、全国大会へと駆け上がります。惜しくも敗退しますが全国のレベルに手応えをかんじた品川さんはそれが転機となり、プロ選手への道を歩み始めます。
消防士という職業を辞め3×3プロ選手の道をひた走る今は、練習や大会のほかにクリニック開催、3×3イベントの企画・開催というバスケットボール一色の生活を送っています。
海外への挑戦
バスケットボールへの飽くなき挑戦を続ける品川さんは海外への挑戦もはじめています。
昨年は「3×3 PRO HUSTLE」というプロリーグに参戦。開催地のオーストラリアで海外のレベルの高さを肌でかんじました。
フィジカル、高さの圧倒的な違いに新たな課題を見据えたのち、今度はアメリカABAに参加します。ABAは北米のプロバスケットボール独立リーグで、過去には田臥選手も所属していたシーズンがあります。そこでも海外選手の身体能力やバスケットボールIQの高さを体感し、同時に彼らのハングリー精神に大きな衝撃を受けました。
ーーこの2大会の挑戦で得たものは?
国内では味わうことの出来ないスキル、フィジカルを海外で経験できたのは非常に貴重です。経験したことに意味がある。「1」を掛け算をすれば増えていきますが「0」を掛け算しても「0」です。そのくらい意味があると思っています。
ーー皆さんに伝えたいことは何ですか?
海外挑戦というと敷居が高いように思われがちですが、勇気を出して挑戦してほしいです。下手だって、馬鹿にされたって、上手くならなくてもいい。挑戦することに意味がある。この経験がどこかで必ず生きてきます。人生は一度きりしかないのだから、一歩踏み出してほしいです。
アパレルブランドの立ち上げ
奥様も3×3プロ選手でありまさに二人三脚で歩みを進めている品川さんは2020年8月、クラウドファンディングを活用してご自身のアパレルブランドを立ち上げました。
ブランド名「STAILE」
バスケットボールウェアとしてはもちろん、プライベートシーンでも着られるアイテムとしてデザインしているそうです。
その根底にあるのは「You only live once」という想い。
人生は一度きり、自分のスタイルを見つけてほしいという願いが込められています。
「STAILE」ホームページ http://staile.jp
品川さんにとってのバスケットボール
「KOZA3×3トーナメントHOOP TIME」出場での来沖に合わせ『STAILE GAMES』も企画した品川さん。バスケット仲間の力を借り、無事に開催を終えた感想をお聞きしました。
「皆が、楽しかったと言ってくれるのが一番うれしいです。沖縄はバスケットボールに対する情熱が高い場所なので以前から開催の機会をうかがっていました。沖縄に3×3の楽しさを広めたいのと、その時にはSTAILEを着て楽しんでもらいたいです。」
ーー品川さんにとってバスケットボールとは?
「僕にとって人生の一部です。人生は一度きりなのでバスケットボールでも普段の生活でも自分のスタイルを悔いのないよう、追及していきたいです。」
バスケットボールから世界へ広がる人生をデザインしている品川さん、これからも自分だけのスタイルを追求しながら広く、まっすぐに前進していくことでしょう。