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試合後の記者会見

琉球ゴールデンキングス 桶谷大HC

 

試合の総括

昨日の試合に比べて、ゾーンディフェンスを敷かれたときに、最初は手こずった部分がありました。
それでもしっかりインサイドにボールを入れて、インサイドアウトからの良いシュートをけっこう打てたと思います。

もう少しペイントにボールを入れたかったんですけど、それでも(秋田は)かなりペイントを絞って守っていたので、その中でいかに良いシュートを打って終わるか。

だから今日はシュートの本数が多くなったんですけど、それでもやっぱりパーセンテージを見たら、良いシュートを打っているからこのようなパーセンテージになったと思いますので、それは良かったと思います。

あとはハピネッツさんのディフェンスが本来であればボールプレッシャーがっつりと、ディナイを張ってというところで、ターンオーバーがもっと増えるようなゲームをさせられるんですけど、今日は(ターンオーバーが)10で終わりました。それなりに自分たちの形は作りながらゲームを進められたのかなと思います。

ディフェンスの部分も3クォーター以外は、しっかり自分たちのハードなディフェンス、プラスアルファスマートなディフェンスをしっかりとしながら守れたと思います。

昨日が60点、今日が56点ということで、チームとして良いディフェンスが出来たと思います。

ただ3クォーターいただけないのが、(秋田のディフェンスが)ゾーンからマンツーマンに変わったときにみんなが棒立ちになってしまった。そこでもっとボール動かしたり、ボールスクリーンをしっかり入れてギャップを作るというところが出来なかったです。

そしてボールムーブも無く変なシュートで終わってしまう、加えてトランジッションで全然戻っていないというよくわからない状態になってしまったんで、そこはしっかり自分たちが向き合って克服しないといけないなと思います。

次節は(島根かA東京か)どこのチームがくるかはわかりませんが、自分たちがやるべきことをしっかりと明確にして、これから良い準備をしていきたいと思います。

 

——2クォーターのゾーンディフェンスに対してのアタックについて。2クォーターだけで5/9(55.6%)と良いシュートを打ち切っていました。チームとして意識を統一していたのでしょうか?それとも良い形だったからこそ打ち切れたのでしょうか?

インサイドアウトのシュートは打とうという話を今日はしていました。今日一番良いシュートを打っていたのは小野寺だと思うんですけどね。そこにドゥエイン・エバンスとアレン・ダーラムからインサイドアウトのパスが出ての3ポイントだったと思うんです。

前半終わったときにこれがうちの形、良いシュートだよというのを強調して、これをやり続けようという話をしました。インサイドアウトのシュートをしっかり打っていけたと思います。

いつもだったらもっとこねてこねてしているところを、今日はみんながしっかり打ち切ったかなと思います。

3ポイントのチームではないんですけど、とはいえ練習しているのはインサイドアウトのシュートが一番多いわけで、どう考えてもパーセンテージはどのプルアップのシュートよりも良いわけです。しっかり形作って良いシュートを打ち切ったのは良かったと思います。

 

——小野寺選手が攻守で活躍、スコアリーダーでした。

昨日と違って最初のプレーでめちゃめちゃ良いディフェンスから入れたことで本人も乗れたのかなと思います。

昨日は空回りしてしまったと本人も喋っていましたが、昨日は判断悪かったんですけど、今日は非常に良い判断をし続けてくれました。

昨日フリッピンが足を打撲してあんまり良い状態ではなかったんで、そのフリッピンのところをディフェンスでかなりカバーしてくれたんで、得点以上にチームに貢献してくれたと思います。

 

——秋田とキングスはお互いにバスケットボール熱の高いチーム、bjリーグ時代から切磋琢磨してきました。大きな親会社がいるわけではない地方都市にある両者の対決は日本のプロバスケにとっても非常に良い意味合いがあるんじゃないかなと思います。そういった視点から桶谷さんがこのシリーズ対して感じる意義などがあれば教えてください。

やっぱり秋田さんが沖縄アリーナに来るということは感慨深いですね。bjの決勝でキングス対ハピネッツという試合を僕も見ていましたし、そのときのイメージがすごくあるので、それを有明ではなくこの沖縄アリーナで出来たというのは本当に感慨深いです。

Bリーグに入ってからファンになった人もいますけど、やっぱbjリーグ時代から見ている人たちにとっては何かしら思うものがあると思います。

(秋田にも)キングスと同じような土壌で、バスケットボールが大好きな人たちがいて、そういう人たちが球団を支えている、チームを支えているというところ、だからこそ(大企業さんに対して失礼のないように言いたいんですけれども、)地域を盛り上げながら自分たちも成長していく、また地域の人たちが僕たちを応援してくれるというサイクルをスポーツで作れることは素晴らしいことだと思うので、これからも秋田さんと切磋琢磨してバスケットボールで地域を盛り上げていけたらなと思います。

 

——次はいよいよセミファイナルですが、キングスとしてはこれまで超えられなかったところまでようやく来た。ヘッドコーチとしての今の実感とこれから乗り越えるという意気込みを聞かせてください。

今言われた通りやっときたなと、やっとここまで来れたなと思います。去年もここまでは来ているので、ここまで来ることは僕自身にノルマに課していました。

チームにはそこまでプレッシャーをかける必要はないと思うので言っていなかったですけど、僕自身はずっとそれはプレッシャーがありました。

ここからはそれを解き放って、次のゲームにしっかり勝てるように。言い方は悪いですけど、チャレンジを楽しみたいなと思っています。

 

——小野寺選手が岩手時代の練習生の時から見ていて、実際にこういう大舞台での成長を見られたというのは、コーチ冥利に尽きるシーンでしたか?

僕が育てたというのではなくて、やっぱり彼が色々なチームで色々な壁にぶち当たりながらも成長してきて、今こうやって同じチームで、こうやってチームのために活躍をすることに対して僕は特別な思いがあります。

当時から負けん気も強かったし、貪欲な選手でした。経験すればどんどんどんどん吸収するスポンジのようなプレイヤーなので、今年も経験からくる成長、また自信をつけてくれて、今日活躍してくれてチームを次のステージに導いてくれたことに本当に感謝でいっぱいです。

 

——短期決戦だとそういう選手の存在は大きいと思うんですけど、小野寺選手はそういう存在になりうるという感じはありますか?

今日はちょっとアシスタントコーチたちと話をしていたんですけど、今日祥太が上がってこないとこれからしんどくなるよねという話をしていました。

ペリメーターの選手でローテーションを続けている中で、ここで祥太に勝負どころを任せていかないとこの先がしんどくなるという話をしていて、こうやって良い形でゲームに入ってくれて、勝負所を任せられたというところ、そしてその期待に応えてくれたというのは僕たちコーチ陣も自信持てます。

本人も一番自信を持っているし、周りの選手たちも祥太のことを信頼出来るようになったこの経験が次のゲームに活きてくる、このゲームは僕たちにとって大成功だったと思います。

 

 

秋田ノーザンハピネッツ 前田顕蔵HC

 

試合の総括

非常に波のある試合だったと思うんですが、2クォータービハインドを広げられる状態の中、選手たちが3クォーターにファイトして本当に気持ちを見せてくれた試合でした。

ただ琉球さんの勝負強さだったり、リードをひっくり返させない強さ、本当に琉球さんの強さ、ホームでのアドバンテージだったり、雰囲気であったり、このCSというステージをチームとして肌で感じることが出来、負けたことは非常に悔しいですが、クラブとしては大きな経験を得たのかなと思います。

今回の2戦が自分たちの現在地、前を向きながら、そして秋田がより成長するように進んでいくことが大事なのかなと思いました。

本当に選手たちは頑張ってくれたと思いますし、ブースターの皆さんも本当に多くの方が応援してくれて本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

——2クォーターで琉球にかなり失点しましたが、ゾーンを変えないで続けたのは、そこに勝機を見出していたのでしょうか?

そこに勝機を見出していたというのは間違いないんですが、2クォーターの入りのところでミスが起こって、そこからちょっと立て直せなかったところはあるのかなと思います。

全ては守れないっていう状況の中でゲームは作っていたんですけど、琉球さんはもちろんシュートを決め切ってきたり、あと自分たちの判断ミスもありました。2クォーターはうまく作れなかったですね。

 

——秋田県はバスケットの盛んなところで、ノーザンハピネッツの存在意義というのはすごく大きくて、今回チャンピオンシップでいい試合が出来たのはすごく意味もあることなんじゃないかと思います。今後クラブとしてステップアップしていくためにどんなことが必要になってくるのか、どんなクラブにしていきたいか?

まず本当に秋田の人たちはハピネッツのことを大切にしてくれると思っています。

ずっと能代工業、秋田いすゞという歴史があるなかでハピネッツができて、その中で育てられたクラブだと思っています。

僕たちの歴史としてはB2に降格して、B1に戻ってきて、そこからチームを作って、本当に育てているっていうようなクラブだと思っています。

今回はこのCSに出れたことはもちろん秋田の皆さんにとっても、クラブにとっても、選手にとっても、僕自身にとっても大きな経験になったのは間違いないと思います。

ただここから、この現在地からまたもう一つ上に行くにはというのを本当に突き詰めていき、育てていく、育っていくというのが自分たちが思い描いていることなのかなと思っています。

ブレることはないと思いますし、選手たちの成長クラブの成長、何が必要かって言われると色んなことが必要だと思うんですけど、基本的に僕たちはチーム、フロント、ブースター、地域のスポンサーの方の人達と一緒に進んできたクラブなので、一緒に進んでいくことが大事なのかなと思います。

そして改めてこの沖縄アリーナに来てたくさんの方が感じたと思うんですけど、こういうアリーナが秋田にあったら、秋田にできたら、またクラブとしては大きなことだと思います。そこを感じたことも非常に良かったのかなと思います。

 

——今回初めてCSに進出して、秋田としても収穫の多いシーズンだったと思います。振り返ってみていかがですか?また、CSで琉球と対戦して得たものは?

シーズンを振り返るとやっぱりしんどいシーズンだったなと思います。今シーズンは、野本選手がいなくなって、ワン選手という若い選手がアジア枠でいて、外国籍選手3人、プラス補強で田口選手、川嶋選手、ジョーダン(・グリン)選手、コルトン(・アイバーソン)選手という形でやっていたんですが、伊藤選手(ポイントガード)のところで怪我が出て、コルトン選手が20試合以上欠場してる中でやりくりしながら進んできました。

シーズン振り返って良かったことは、もちろん3ポイントの確率が良くなったとかはもちろんあるんですけど、ただチームとして先シーズンできなかったことをしっかり超えていくっていうことがまず大事だと思っていて、進んでいること、勝率が上がったことはもちろんそうですけど、

アルバルク東京に2連勝したことだったり、今までにできなかったことをできたことは非常に大きなことです。また、勝率が上がったことも非常に大きなことだと思ってます

この3シーズン東地区で勝率を毎年上げてきたことは秋田にとって非常に大きなことだと思ってます。

この3年目でCSに行けたということはクラブにとって大きなこと。ただ、この経験を無駄にしてはいけない。自分たちの現在地は今ここであって、琉球さんとの差はどこなのかをしっかりそれぞれが向き合って進んでいくことが大事なのかなと思います。

 

——CSに出たことによって、ご自身やチームにとって刺激になったことは?

僕自身もそうですけどチームもそうですけど、CSに出るということは優勝する可能性があるというステージに入ったのは一つ大きな経験だと思います。

ただその中で簡単じゃないという経験、ホームで戦えるという強み、小さなミスがゲームを決めてしまう、そういうところですかね。なので、本当に大きなステップだったと思います。

個人的には何よりも自分が成長しないといけない。これはシーズン通してですが、頑張らないといけないと思っています。

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