小野寺の大活躍でキングスCSセミファイナル進出 CSクォーターファイナルGame2

(文:湧川太陽金谷康平、写真:湧川太陽)

2022年5月14日(土)、Bリーグチャンピオンシップ(CS)クォーターファイナルGame2、琉球ゴールデンキングスは秋田ノーザンハピネッツと対戦。

前日のGame1はキングスが74 – 60と14点差で先勝。キングスはこのGame2を勝利すれば、ポストシーズン中止となった2019-20シーズンを除く、4季連続のセミファイナル進出が決まる。

しかしキングスはBリーグ開幕以来、CSを2連勝で突破した事は一度も無い。6,743人が駆け付けたホーム沖縄アリーナのファンを前に、過去を断ち切って強さを見せる事が出来るか。

 

目次

インサイドアウトでリズムを掴め!

キングスのスターティング5は、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#4 コー・フリッピン、#13 ドウェイン・エバンス、#45 ジャック・クーリー。

秋田のスターティング5は、#17 中山 拓哉、#12 川嶋 勇人、#51 古川 孝敏、#7 ジョーダン・グリン、#9 アレックス・デイビス。

 

キングスは試合開始からクーリー、フリッピンが得点するも、秋田が2 – 3ゾーンを敷くとシュートが落ち始める。そして秋田は元キングス所属の古川孝敏にボールを集める。古川はその期待に応えて連続得点。

残り4:55 スコア5 – 10と秋田5点リードでキングス桶谷HCは早くもタイムアウト。攻撃に修正を加える。

キングスは秋田のゾーンディフェンスに対して、一度インサイドにボールを入れてから3ポイントを放ってくる。今村の3ポイントが連続して決まると、今度はダーラムの力強いインサイドアタックでも得点。インサイドアウトで攻撃のリズムを取り戻した。

そしてキングスは元秋田所属の#34 小野寺祥太を投入。前日のGame1はわずか1得点に終わった小野寺がさっそくディフェンスで仕事をする。持ち前の厳しいディフェンスからスティールを奪うと、並里の右コーナーからの3ポイントに繋げた。

 

1クォーターはスコア16 – 18と秋田2点リードで終了。だがキングスはインサイドアウトの攻撃、厳しいディフェンスと持ち味を出せたクォーターだった。

 

小野寺の爆発と、岸本の『引力』

2クォーターも秋田はゾーンディフェンスを継続。

キングスはバックコートに#30 今村、#34 小野寺、#14 岸本を並べてゾーン攻略を図る。

ここから小野寺の3ポイントが爆発。2クォーターだけで4本中3本の3ポイントを決めて秋田のゾーンディフェンスを粉砕する。

この小野寺の爆発には、岸本のゾーンディフェンスを歪ませる『引力』も大きく貢献していた。キングスは岸本を3ポイントラインから1メートル以上離れた位置にポジショニング。ゾーンにアタックする前に必ず岸本にボールを持たせていた。

岸本の驚異的なシュートエリアなら、たとえ3ポイントラインから遠く離れた”ココナッツエリア”だろうとディフェンスは気が抜けない。秋田のゾーンディフェンスは、岸本が遠くでボールを持つたびゾーンが縦に間延びする。岸本の『引力』が、ゾーンの陣形を台形から細長い三角形に歪ませる。そこで出来たコーナーのスペースを使い、小野寺が自信を持って3ポイントを打ち切った。

 

小野寺は自身のアイデンティティである守備でも魅せる。厳しいディフェンスで秋田に簡単なボール回しを許さない。キングスはこのクォーターをわずか9失点に抑えた。

 

小野寺がシーズン通して積み重ねてきた自分のプレイへの自信が、キングスにリズムを与える。残り2:07、フリッピンがスティールしてそのままスラムダンクを叩き込む。

前半終了して45 – 27とキングスが18点リード。キングスは小野寺の爆発で2クォーター 29 – 9とビッグクォーターにする。

秋田のベテラン古川の気迫

3クォーター、後のない秋田はスタートから奮起。古川が緩急をつけたペネトレーションで得点を奪うと、秋田ディフェンスの要である中山がフリッピンの不用意なパスをスティールして得点。さらに古川がプルアップで3ポイントシュートを決めて、秋田は7 – 0のラン。スコア45 – 34と11点差にする。

キングス桶谷HCも試合後「(秋田ディフェンスが)ゾーンからマンツーマンになった時に自分たちが棒立ちになり、ボールムーブも無く変なシュートで終わってしまった」と反省を口にしたように、キングスの悪癖であるクォーター出だしの甘さが出てしまった。そこを百戦錬磨の古川は見逃さなかった。

古川はこのクォーターを7得点、フリースロー含め放ったシュートを全て決めてみせた。

試合後に古川は「個人としては久しぶりのCSで、かなり気持ちは入ってました。このチームで何としても勝ちたいという気持ちで全力でぶつかりました」と語った通り、気持ちの入ったプレイをみせチームを引っ張った。

秋田はその後もディフェンスの強度を落とさず、点差は一時は4点差まで迫った。

3クォーター終了時のスコアは59 – 50。秋田が素晴らしい気迫をみせた10分間だった。

 

自分たちの『堅い』ディフェンスで勝利

キングスがリーグ制覇するためには、どんな状況でも勝負への甘さは許されない。キングスは自分たちのディフェンスでもう一度試合の流れを取り戻す。

試合後に今村が「堅さを意識してディフェンスすることが鍵」と語ったように、ギャンブルをせず足を動かし最後までボールにプレッシャーをかけ続け、ディフェンスリバウンドを確実に自分たちのものにする『堅い』ディフェンスを続ける。キングスは4クォーターの秋田シュート成功率をわずか27.3%に抑えた。

良いディフェンスから再びシュートのリズムを取り戻したキングス。この日絶好調の小野寺が4本目となる3ポイントを決める。小野寺はこの日チームトップとなる14得点の大活躍。

さらに残り4:05、岸本のスティールからエバンスがスラムダンクを叩き込み、スコア72 – 54と秋田を18点差に突き放す。

最終スコアは77 – 56。21点差で粘る秋田を振り切りキングスが勝利。2連勝でCSセミファイナルへコマを進めた。

 

秋田ノーザンハピネッツと琉球ゴールデンキングス。ともに地域に愛され、そして支えられてbjリーグ時代から鎬を削り成長してきた。その2チームがBリーグチャンピオンシップを戦った事は、日本バスケットボールにとって大きな意味がある。

bjリーグ時代にキングスの一員として秋田とファイナルを戦った並里は、試合後のマイクパフォーマンスでは秋田ブースターに向かって「秋田のファンの皆さん、良いゲームになりました。ありがとうございます!」と力強く語った。日本バスケ冬の時代を盛り上げた2つのチームによる素晴らしいシリーズだった。

試合後の記者会見

琉球ゴールデンキングス 桶谷大HC

試合の総括

昨日の試合に比べて、ゾーンディフェンスを敷かれたときに、最初は手こずった部分がありました。
それでもしっかりインサイドにボールを入れて、インサイドアウトからの良いシュートをけっこう打てたと思います。

もう少しペイントにボールを入れたかったんですけど、それでも(秋田は)かなりペイントを絞って守っていたので、その中でいかに良いシュートを打って終わるか。

だから今日はシュートの本数が多くなったんですけど、それでもやっぱりパーセンテージを見たら、良いシュートを打っているからこのようなパーセンテージになったと思いますので、それは良かったと思います。

あとはハピネッツさんのディフェンスが本来であればボールプレッシャーがっつりと、ディナイを張ってというところで、ターンオーバーがもっと増えるようなゲームをさせられるんですけど、今日は(ターンオーバーが)10で終わりました。それなりに自分たちの形は作りながらゲームを進められたのかなと思います。

ディフェンスの部分も3クォーター以外は、しっかり自分たちのハードなディフェンス、プラスアルファスマートなディフェンスをしっかりとしながら守れたと思います。

昨日が60点、今日が56点ということで、チームとして良いディフェンスが出来たと思います。

ただ3クォーターいただけないのが、(秋田のディフェンスが)ゾーンからマンツーマンに変わったときにみんなが棒立ちになってしまった。そこでもっとボール動かしたり、ボールスクリーンをしっかり入れてギャップを作るというところが出来なかったです。

そしてボールムーブも無く変なシュートで終わってしまう、加えてトランジッションで全然戻っていないというよくわからない状態になってしまったんで、そこはしっかり自分たちが向き合って克服しないといけないなと思います。

次節は(島根かA東京か)どこのチームがくるかはわかりませんが、自分たちがやるべきことをしっかりと明確にして、これから良い準備をしていきたいと思います。

 

——2クォーターのゾーンディフェンスに対してのアタックについて。2クォーターだけで5/9(55.6%)と良いシュートを打ち切っていました。チームとして意識を統一していたのでしょうか?それとも良い形だったからこそ打ち切れたのでしょうか?

インサイドアウトのシュートは打とうという話を今日はしていました。今日一番良いシュートを打っていたのは小野寺だと思うんですけどね。そこにドゥエイン・エバンスとアレン・ダーラムからインサイドアウトのパスが出ての3ポイントだったと思うんです。

前半終わったときにこれがうちの形、良いシュートだよというのを強調して、これをやり続けようという話をしました。インサイドアウトのシュートをしっかり打っていけたと思います。

いつもだったらもっとこねてこねてしているところを、今日はみんながしっかり打ち切ったかなと思います。

3ポイントのチームではないんですけど、とはいえ練習しているのはインサイドアウトのシュートが一番多いわけで、どう考えてもパーセンテージはどのプルアップのシュートよりも良いわけです。しっかり形作って良いシュートを打ち切ったのは良かったと思います。

——小野寺選手が攻守で活躍、スコアリーダーでした。

昨日と違って最初のプレーでめちゃめちゃ良いディフェンスから入れたことで本人も乗れたのかなと思います。

昨日は空回りしてしまったと本人も喋っていましたが、昨日は判断悪かったんですけど、今日は非常に良い判断をし続けてくれました。

昨日フリッピンが足を打撲してあんまり良い状態ではなかったんで、そのフリッピンのところをディフェンスでかなりカバーしてくれたんで、得点以上にチームに貢献してくれたと思います。

 

——秋田とキングスはお互いにバスケットボール熱の高いチーム、bjリーグ時代から切磋琢磨してきました。大きな親会社がいるわけではない地方都市にある両者の対決は日本のプロバスケにとっても非常に良い意味合いがあるんじゃないかなと思います。そういった視点から桶谷さんがこのシリーズ対して感じる意義などがあれば教えてください。

やっぱり秋田さんが沖縄アリーナに来るということは感慨深いですね。bjの決勝でキングス対ハピネッツという試合を僕も見ていましたし、そのときのイメージがすごくあるので、それを有明ではなくこの沖縄アリーナで出来たというのは本当に感慨深いです。

Bリーグに入ってからファンになった人もいますけど、やっぱbjリーグ時代から見ている人たちにとっては何かしら思うものがあると思います。

(秋田にも)キングスと同じような土壌で、バスケットボールが大好きな人たちがいて、そういう人たちが球団を支えている、チームを支えているというところ、だからこそ(大企業さんに対して失礼のないように言いたいんですけれども、)地域を盛り上げながら自分たちも成長していく、また地域の人たちが僕たちを応援してくれるというサイクルをスポーツで作れることは素晴らしいことだと思うので、これからも秋田さんと切磋琢磨してバスケットボールで地域を盛り上げていけたらなと思います。

 

——次はいよいよセミファイナルですが、キングスとしてはこれまで超えられなかったところまでようやく来た。ヘッドコーチとしての今の実感とこれから乗り越えるという意気込みを聞かせてください。

今言われた通りやっときたなと、やっとここまで来れたなと思います。去年もここまでは来ているので、ここまで来ることは僕自身にノルマに課していました。

チームにはそこまでプレッシャーをかける必要はないと思うので言っていなかったですけど、僕自身はずっとそれはプレッシャーがありました。

ここからはそれを解き放って、次のゲームにしっかり勝てるように。言い方は悪いですけど、チャレンジを楽しみたいなと思っています。

 

——小野寺選手が岩手時代の練習生の時から見ていて、実際にこういう大舞台での成長を見られたというのは、コーチ冥利に尽きるシーンでしたか?

僕が育てたというのではなくて、やっぱり彼が色々なチームで色々な壁にぶち当たりながらも成長してきて、今こうやって同じチームで、こうやってチームのために活躍をすることに対して僕は特別な思いがあります。

当時から負けん気も強かったし、貪欲な選手でした。経験すればどんどんどんどん吸収するスポンジのようなプレイヤーなので、今年も経験からくる成長、また自信をつけてくれて、今日活躍してくれてチームを次のステージに導いてくれたことに本当に感謝でいっぱいです。

 

——短期決戦だとそういう選手の存在は大きいと思うんですけど、小野寺選手はそういう存在になりうるという感じはありますか?

今日はちょっとアシスタントコーチたちと話をしていたんですけど、今日祥太が上がってこないとこれからしんどくなるよねという話をしていました。

ペリメーターの選手でローテーションを続けている中で、ここで祥太に勝負どころを任せていかないとこの先がしんどくなるという話をしていて、こうやって良い形でゲームに入ってくれて、勝負所を任せられたというところ、そしてその期待に応えてくれたというのは僕たちコーチ陣も自信持てます。

本人も一番自信を持っているし、周りの選手たちも祥太のことを信頼出来るようになったこの経験が次のゲームに活きてくる、このゲームは僕たちにとって大成功だったと思います。

 

秋田ノーザンハピネッツ 前田顕蔵HC

試合の総括

非常に波のある試合だったと思うんですが、2クォータービハインドを広げられる状態の中、選手たちが3クォーターにファイトして本当に気持ちを見せてくれた試合でした。

ただ琉球さんの勝負強さだったり、リードをひっくり返させない強さ、本当に琉球さんの強さ、ホームでのアドバンテージだったり、雰囲気であったり、このCSというステージをチームとして肌で感じることが出来、負けたことは非常に悔しいですが、クラブとしては大きな経験を得たのかなと思います。

今回の2戦が自分たちの現在地、前を向きながら、そして秋田がより成長するように進んでいくことが大事なのかなと思いました。

本当に選手たちは頑張ってくれたと思いますし、ブースターの皆さんも本当に多くの方が応援してくれて本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

——2クォーターで琉球にかなり失点しましたが、ゾーンを変えないで続けたのは、そこに勝機を見出していたのでしょうか?

そこに勝機を見出していたというのは間違いないんですが、2クォーターの入りのところでミスが起こって、そこからちょっと立て直せなかったところはあるのかなと思います。

全ては守れないっていう状況の中でゲームは作っていたんですけど、琉球さんはもちろんシュートを決め切ってきたり、あと自分たちの判断ミスもありました。2クォーターはうまく作れなかったですね。

 

——秋田県はバスケットの盛んなところで、ノーザンハピネッツの存在意義というのはすごく大きくて、今回チャンピオンシップでいい試合が出来たのはすごく意味もあることなんじゃないかと思います。今後クラブとしてステップアップしていくためにどんなことが必要になってくるのか、どんなクラブにしていきたいか?

まず本当に秋田の人たちはハピネッツのことを大切にしてくれると思っています。

ずっと能代工業、秋田いすゞという歴史があるなかでハピネッツができて、その中で育てられたクラブだと思っています。

僕たちの歴史としてはB2に降格して、B1に戻ってきて、そこからチームを作って、本当に育てているっていうようなクラブだと思っています。

今回はこのCSに出れたことはもちろん秋田の皆さんにとっても、クラブにとっても、選手にとっても、僕自身にとっても大きな経験になったのは間違いないと思います。

ただここから、この現在地からまたもう一つ上に行くにはというのを本当に突き詰めていき、育てていく、育っていくというのが自分たちが思い描いていることなのかなと思っています。

ブレることはないと思いますし、選手たちの成長クラブの成長、何が必要かって言われると色んなことが必要だと思うんですけど、基本的に僕たちはチーム、フロント、ブースター、地域のスポンサーの方の人達と一緒に進んできたクラブなので、一緒に進んでいくことが大事なのかなと思います。

そして改めてこの沖縄アリーナに来てたくさんの方が感じたと思うんですけど、こういうアリーナが秋田にあったら、秋田にできたら、またクラブとしては大きなことだと思います。そこを感じたことも非常に良かったのかなと思います。

 

——今回初めてCSに進出して、秋田としても収穫の多いシーズンだったと思います。振り返ってみていかがですか?また、CSで琉球と対戦して得たものは?

シーズンを振り返るとやっぱりしんどいシーズンだったなと思います。今シーズンは、野本選手がいなくなって、ワン選手という若い選手がアジア枠でいて、外国籍選手3人、プラス補強で田口選手、川嶋選手、ジョーダン(・グリン)選手、コルトン(・アイバーソン)選手という形でやっていたんですが、伊藤選手(ポイントガード)のところで怪我が出て、コルトン選手が20試合以上欠場してる中でやりくりしながら進んできました。

シーズン振り返って良かったことは、もちろん3ポイントの確率が良くなったとかはもちろんあるんですけど、ただチームとして先シーズンできなかったことをしっかり超えていくっていうことがまず大事だと思っていて、進んでいること、勝率が上がったことはもちろんそうですけど、

アルバルク東京に2連勝したことだったり、今までにできなかったことをできたことは非常に大きなことです。また、勝率が上がったことも非常に大きなことだと思ってます

この3シーズン東地区で勝率を毎年上げてきたことは秋田にとって非常に大きなことだと思ってます。

この3年目でCSに行けたということはクラブにとって大きなこと。ただ、この経験を無駄にしてはいけない。自分たちの現在地は今ここであって、琉球さんとの差はどこなのかをしっかりそれぞれが向き合って進んでいくことが大事なのかなと思います。

 

——CSに出たことによって、ご自身やチームにとって刺激になったことは?

僕自身もそうですけどチームもそうですけど、CSに出るということは優勝する可能性があるというステージに入ったのは一つ大きな経験だと思います。

ただその中で簡単じゃないという経験、ホームで戦えるという強み、小さなミスがゲームを決めてしまう、そういうところですかね。なので、本当に大きなステップだったと思います。

個人的には何よりも自分が成長しないといけない。これはシーズン通してですが、頑張らないといけないと思っています。

琉球ゴールデンキングス #30今村佳太

——調子が格段に上がってきているように見えます

調子自体はそこまで乗り気れてはいないとは思うんですけど、タイミングであったりシチュエーションであったりチームが苦しい時に点を取れてるかなと思うので、そこは自分としてはチャンピオンシップでの厳しい時間帯にそういうのが出せるっていうのは一つ自分としてはいいところだと思います。

やっぱりディフェンスの部分で自分たちのイニシアチブを取りたいというのがあったので、そこの強度だったり固さは増していると思います。

 

——セミファイナルへの意気込みは?

鬼門となるセミファイナルになりますが、自分たちのシーズン中に積み重ねてきたバスケットボールを40分間やり続けることができれば今年のキングスは勝つ力があると思います。

去年痛感した部分なんですけど、初戦を取るというのはすごく大事なことになるので、1戦にしっかりと自分たちの準備をしてベストなスタートを切れるようにしていくが大切だと思います。

 

——この2試合要所で3ポイントを決められていたと思うんですけれどもご自身のパフォーマンスに対する手応えは?

こういうチャンピオンシップの時にはアグレッシブさがなくなってしまうと、どんどん向こうのベースになってしまうと感じているので、アグレッシブにやり通そうという気持ちがあります。

シュートパーセンテージはあんまり良くないので、僕が確率良くシュートを決めて、状況判断も含めていい判断ができるともっともっとチームが良い流れでプレーができるので一緒に向けて調整していかなきゃいけないと思います。

ディフェンスの部分は自分としてはすごく良い手応えをつかんでいるので来週も続けていきたいと思います。

 

——昨シーズンは準決勝で敗れ悔しさを味わいました。今年もう一回チャレンジできることになりました。その辺りはいかがでしょうか?

レギュラーシーズンから常に目標に積み重ねてきたゲームだったので、もちろん色々なプレッシャーは感じるとは思いますけど、ただ目の前の一試合一試合を積み重ねてきた僕たちなので、次の試合もやはり自分たちのバスケットボールが出来れば自ずと結果がついてくると思ってます。

このクォーターファイナルもそうですけど、一喜一憂せずに自分たちのやっていることをやり続ければ自分たちの中ではそこを信じて仲間を信じてやっていければいいかなと思います。

 

——セミファイナルに挑むにあたり、去年との違いは?

今日のゲームがすごく象徴的な試合だったと思うんですけど、怪我人が今シーズン相次いでしまって全員がステップアップしなきゃいけない状況で、CSクオーターファイナルというこのようなシチュエーションで小野寺選手がステップアップをして今日のような活躍を見せてくれました。

どの試合でも別の選手がステップアップしていける力が、去年以上に今の僕たちにはあると思っています。それを積み重ねてきたものが自信につながっていると思います。そこが去年とは少し違った部分だし、チーム全体としての自信につながっていると思います。

 

——セミファイナルのマッチアップについて、対戦相手となる島根かアフバルク東京にはともに2番3番ポジションに日本代表選手がいます。(島根には金丸選手、東京は田中大樹選手)その2番3番の日本人選手との今村選手のマッチアップが鍵を握ると思いますが、彼らと対戦することの喜びと意気込みは?

両チームに日本を代表するウイングプレイヤーがいて、自分としてはさらなるステップアップをしなきゃいけないと思ってます。

ただそこを意識しすぎてしまうと余計な感情が入ってしまって今までの自分のプレーができなくなってしまうんじゃないかなと思っているので、誰が相手であろうとチームのディフェンスをやり続ければ今日みたいな展開にもなると思っています。

相手選手に限らず自分たちのディフェンスを表現できればいいかなと思ってます。

 

——3クォーターに伸び悩んだりとかありましたが、次に向けての修正点があるとしたらどういったところですか?

3クォーターを簡単に表現してしまうと、やっぱり気が抜けてしまっていたんじゃないかなと思います。

ディフェンスのエクスキューションであったりソリッドさ(堅さ)が落ちてしまって、相手にイージーシュートやトランジションポイントを許してしまいました。

堅いディフェンスをすることをもう一度突き詰めて全員が意識してやらないいけないです。今日は自分たちの流れに持ってこれましたけど、セミファイナルであのような展開になってしまうと一気に流れを持っていかれてそのまま試合が終わってしまうなんてことは全然起こりうるので、やっぱり堅さを意識してディフェンスすることが鍵になるかなと思います。

  

琉球ゴールデンキングス #34 小野寺祥太

——以前「自分はそんなに得点を取れる選手じゃない」という言い方をされてたと思うんですけど今日スコアリーダーです。今日のご自身の出来は?

コートに立った瞬間からまずはディフェンスというマインドで出来たなと思ってます。

ディフェンスでハードにいけて、最初にスティールをしたところで、自分の流れを作れたのかなと思ってます。

昨日はシュートアテンプトは0でした。今日試合前からいろんな選手に「シュートを打て」「アグレッシブに行け」というすごい前向きな言葉をいただいて、空いたら打つというシンプルな考えで今日はプレーできたのでこの結果に繋がったのかなと思っています。

 

——桶谷ヘッドコーチが試合前にアシスタントコーチ陣と小野寺選手が上がってこないと今後厳しいよなという話をされていたと仰ってました。今のチーム状況見た時に小野寺選手自身の役割の大きさなど自覚するものはありますか?

怪我人がいる中でうちはチームで勝つということもありますので、タイムシェアもあります。昨日は9分の出場でチームに貢献できたかって言われたら何一つ出来ていなかったです。今日みたいにしっかりアグレッシブにやることがとても大切なのかなと思っています。

 

——秋田はかつての古巣でしたが、そのあたりは意識されましたか?

はい。良いモチベーションになったと思います。昨日はちょっと空回りした部分もあって、CSに出るのも初めてでしたし、何と言って古巣の秋田さんだったので。

今日はやってやろうというより、秋田ブースターさんもたくさん来ていたので成長した姿を見せれればなと思ってプレーしました。

 

——ヘッドコーチから信頼され活躍を見せられたのは、これからCSでの小野寺選手の自信につながる試合になりましたか?

そうですね。手ごたえはシュートのパーセンテージを見てもありますので、今後も空いたら打つという気持ちでやっていきたいと思います。これがスタンダードになるようにやっていきたいなと思っています。

 

——セミファイナルの相手は島根かアルバルク東京になりますが、ペリメーターの選手をどのように抑えていきますか?

今日みたいに古川選手だったり田口選手を守るようにパスが入る前からコンタクトをして、いい状態でボールを持たせないということはとても大切になってくると思います。小さいところですが意識してやっていきたいです。

 

——次節に対する意気込みを

今シーズンを通してやってきたことをしっかり出せればなと思っています。オフェンスの部分ではボールムーブだったり、ディフェンスでは出だしから激しいディフェンスをやっていけばどのチームに対しても良い試合が出来ると思います。

 

——試合後の握手の時に秋田の田口選手に何か言われていましたが、何と言われていたのでしょうか?

「お前はすげえよー」って頭ぐちゃぐちゃにされました(笑)。対戦相手の元チームメイトの人にそう言ってもらえることは凄く嬉しかったです。

 

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この記事を書いた人

地元で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に貢献するべく奮闘中!
趣味はスポーツビジネス関連の研究。note、Twitterもフォローしてくれると喜びます。

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