OUTNUMBER RADIO#52 はYouTubeチャンネル「街改造チャンネル」とコラボ回
宮里大八さん(沖縄市観光文化部観光振興課)
宮島真一さん(シアタードーナツオキナワ代表)
町田ゆみさん(沖縄市観光大使 ミスハイビスカス)
をお迎えしてお届け! 2023年に沖縄市で開催されるFIBAバスケットボールW杯へ向けて、やるべきことについての議論を深めました
2023年FIBAバスケケットW杯について
フィリピン インドネシア 日本の三ヶ国共同開催
(宮里大八さん)
FIBAバスケットボールW杯2023はフィリピン、インドネシア、日本の史上初3ヶ国共同開催となっており、日本では沖縄県沖縄市で予選ラウンド(本大会のグループステージ)が行われます。決勝ラウンドはフィリピンの5万人収容のアリーナで行われます。
W杯には世界各地で予選を勝ち抜いた32チームが参加します。8つの組に分かれてグループステージを戦い、沖縄では2組8チームがやってきます。もちろん日本代表も沖縄で試合をします。
16万人が沖縄市に
(宮里大八さん)
沖縄での総試合数は20試合。現在建設中の沖縄アリーナの収容人数は1万人。W杯では8000人に動員できます。
20試合✖️8000人=16万人。10日間の大会期間中の観戦者数は16万人にも登ります。
この大会期間中に16万人を受け入れる準備が必要となります。
2023年のW杯に向けて行政が行なっている取り組みについて
できること着実に
(宮里大八さん)
せっかくワールドカップが日本にやって来るのに、沖縄市民や沖縄県民、日本国民にも知らない人が多い。地域円卓会議を1月に開催し、まずは周知活動をしています。
昨年ラグビーのワールドカップが日本で開催されましたが、準備は前回大会(2015年)終了直後から取り組んでいました。
試合会場となった静岡県では実行委員会が立ち上がり、スタジアムがある袋井市ではおもてなしゾーン、ファンゾーンを設けて2019年に準備していました。
2023年に向けて沖縄市も準備
(宮里大八さん)
ラグビーのW杯の時、スタジアムのある地域のお店では、ユニフォームを着ている人に特典をつけるなどのキャンペーンを実施していました。いろいろな人たちがそれぞれの形でW杯に向けて盛り上げていました。
来たるW杯のシミュレーションにもなった。
ナショナルチームの国旗を街に飾ったり、その国の料理を提供したりなど、街として同じ方向を向き、子供からお年寄りまで自分たちにできることで盛り上げる。そのシミュレーションとなったのが、3/14に24の専門店が通常営業しながらも、その日オリジナルの品々を提供した
KOZA SUPER MARKET。
(宮島真一さん)
シアタードーナツもKOZA SUPER MARKETに参加しました。多くの方が来店したが、みんながドーナツ目当て。映画の上映をやっていることを知らない人も多かった。しかし、コミュニケーションとしてお客さんに映画のことも話したり、シアタールームにも案内。名前を知ってもらうのには良い機会になった。街で商いをしている方ひとりひとりが、盛り上げるためにできることがある。例えば、カープでいうと帽子やTシャツを着ることで発信になる。小さなことでも良いと思う。
(金谷康平さん)
アメリカでは野球やバスケ、フットボールの映像が街中で流されている。コザの街も歩いているだけで、バスケットに触れられる環境にしていきたい。
アリーナから中心市街地どのように足運んでもらうのか
シティドレッシング
(宮里大八さん)
沖縄市では、来年度からシティドレッシングを実施します。W杯バナーを町中に飾り、今年の12月にはW杯まで1000日前イベントを実施し、周知活動を広げていきます。
(宮島真一さん)
知ってもらうことって本当に重要で、そして大変。胡屋バス停の目の前にあるよ!と言ってもシアタードーナツを通りすぎてしまうことも多々。伝える事の難しさはどの分野の職種でも当てはまると思う。
(宮里大八さん)
駐車場もアリーナ周辺に設けますが、シャトルバスを市内に走らせたり、乗り合わせて沖縄市にきて、沖縄市に宿泊してもらい、街全体でも楽しめるようにします。
習慣や宗教の違いから、口にできない食べ物もあり、そういった受け皿の問題はこれから考えていかなければいけないですね。
(金谷康平さん)
OUTNUMBERとしては沖縄のバスケットファンだけではなく、日本のバスケットファンにも周知していきます。
(宮里大八さん)
2022年にはBリーグのオースター戦が沖縄で開催されます。オールスターゲームをリハーサルとして捉えてW杯に向けて準備していきます。
沖縄市におけるバスケ以外のスポーツ振興について
スポーツで飛躍する沖縄市
(宮里大八さん)
サッカーのFC琉球はホームタウン宣言をして今年で10周年。今ではJ2で昇格目指し奮闘しています。また、今年開催される東京オリンピック・パラリンピックには、沖縄市出身の喜友名諒選手(男子空手 組手)や上与那原寛和選手(車いすマラソン)が出場します。スポーツでさらに沖縄市を盛り上げます。
(金谷康平さん)
スポーツの魅力は我を忘れて熱狂して皆が一つなれる事です。その瞬間を共有するために今活動しています。bjリーグ時代にキングスが初優勝したときのような空気をもう一度作りたい。
(宮島真一さん)
サッカー女子なでしこジャパンが優勝した時、友達と一緒に熱狂した。そういった興奮をたくさん共有することで人生が豊かになる。だからこそ、準備から楽しみ、個々人ができることを考え行動することが大切。
全ての人がW杯開催成功のキーマンになる。
W杯後のアリーナの活用と街のマッチングイメージ
W杯の成功で得られる自信と誇りとノウハウ
(宮里大八さん)
日本で、さらに沖縄市でW杯開催されること自体が奇跡。W杯の開催を大成功に収めた時、大きな誇りと愛着が湧くと思います。今後は2023年までの3年間で培ったノウハウを生かし、国際的なイベントの誘致などに繋げることもできると考えています。
(町田ゆみさん)
スポーツは生で観戦することで得られる一体感がある。パークアベニューや一番街から気軽にスポーツ観戦に行けるようになったら良い。
(金谷康平さん)
W杯は大きな目標ではあるけど、ゴールではない。その先を見据える新たなスタートでもある。さらに沖縄市が盛り上がるために地元のチームであるキングスが日本一となるところも見たい。
(稲福かなさん)
キングスの試合はエンターテイメント性が強い。ハーフタイムの使い方、会場を包む照明や演出はすごい。
(宮島さん)
今現在、キングスの試合はチケットが取りずらい。アリーナが完成したら客席数も増えるのでその課題は解消されてさらに盛り上がる。沖縄アリーナで日本一の決戦が行われると考えるとワクワクする。高校野球で甲子園を応援する事で一体になる沖縄。バスケットを盛り上げることができるポテンシャルは高い。
バスケットのW杯まであと3年。皆で知恵を出し合って成功に導けると良いですね。