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ヒュー笑顔の復帰戦で白星 琉球ゴールデンキングス vs 富山グラウジーズ GAME2

(文:照屋勇人、写真:Hamataro)

2023年25日、琉球ゴールデンキングスは富山グラウジーズと対戦した。ロスター全員出場した前日のGAME1では、今季初の100点ゲーム、アシスト33と、チーム全体で良い流れを生み出し勝利した。

GAME2#9 渡邉 飛勇が実戦復帰、そしてBリーグのデビュー戦となることがアナウンスされていたこともあり、注目の試合となった。

選手紹介で名前が呼ばれると、待ち焦がれたキングスブースターから大きな拍手と歓声が沸き起こった。

笑顔の復帰戦

キングスのスターティングメンバーは、#1 ジョシュ・ダンカン、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#45 ジャック・クーリー、#88 牧 隼利。

富山のスターティングメンバーは、#0 小野 龍猛、#2 飴谷 由毅、#8 コーディ・デンプス、#16 松井 啓十郎、#23 ノヴァー・ガドソン。

ともにGAME1から変更はなかった。

富山は試合開始から2-3ゾーンを展開。しかし、キングスは慌てる事なく攻略していく。

GAME1と同様にクーリーが獅子奮迅の働きを見せる。素早いパス回しからペイント内でボールを受け、デフェンスに囲まれシュート体制でファウルをもらうと、冷静にフリースローを2本とも沈める。その後もオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントやフリースローなどをあわせ、連続12得点上げる。

一方の富山は#23 ノヴァー・ガドソン、#8 コーディ・デンプスのドライブから得点のチャンスを生み出し、キングスに食い下がる。拮抗した展開で試合は進む。

1クォーター残り3:11、18-12でキングスリードの場面で#9 渡邉 飛勇がコートに立つ。

 

 

#9 渡邉 はやや緊張した表情を見せながらも積極的にゴールを狙っていく。
#4 コー・フリッピンのシュートがリングからこぼれると#9 渡邉 がオフェンスリバウンド、そのままタップでゴールを狙うがボードにはじかれる。ボールを再びリバウンドし、シュートを狙うが今度はブロックに阻まれる。粘り強くオフェンスリバウンドを取り、ディフェンスに囲まれながらもゴールにねじ込み待望の初得点。ファンだけでなくキングスのベンチも喜びを爆発させる。
その後もフリースローと、ジャンプシュートで連続6得点奪う。

渡邉選手の加入により厚みを増したキングスのインサイド陣が得点を重ね、24-14 でキングスリードでクォーターエンド。

 

 

2クォーターの最初ディフェンスでは#9 渡邉 が3ポイントシュートをブロック、攻守ともに多くの見せ場を作りベンチへ戻っていった。アリーナからは復帰を讃える温かい拍手が送られる。

このクォーターも#45クーリーが比類なき強さを見せつける。#4 コー・フリッピンや#14 岸本 隆一のアシストから得点につなげていく。しかし、富山は粘り強さをみせなかなかリードを広げることができない。

2クォーター残り2:59、#14 岸本 がステップから3ポイントシュートを決め、Bリーグ個人通算700本の3ポイントシュートを達成。

しかし前半に決まった3ポイントシュートはこの一本のみ。中にボールが入ることでディフェンスが収束しアウトサイドからゴールを狙うが、リングに嫌われなかなか得点に結びつかない。わずかにリードを縮められ40-31で前半終了。

 

3クォーター、#14 岸本 のカットインに合わせてペイントに飛び込んだ#7 アレン・ダーラムがこのクォーター最初の得点を決める。再び#7 ダーラムがボールを持つと、#30 今村 佳太にキックアウト。相手のディフェンスを引き付けたところで#45クーリーにパスが通り、ゴールを決める。だがすぐさま富山#23 ノヴァー・ガドソンが素早い攻撃でやり返す。

#14 岸本 のドライブからパスを受けた#30 今村 が3ポイントを沈めると、再び#23 ガトソンがペイントエリアでの攻防を制し、得点を奪う。

お互いに我慢比べの時間帯が続くかと思われたが、ここにきてキングスの3ポイントシュートが決まりはじめる。

トップでボールを受けた#30 今村 がドリブルでボールを運んで再び3ポイントを決め、続けて#15 松脇 圭志もリングに沈める。

アウトサイドシュートが入り始めたことで、インサイドのオフェンスもより活きてくる。#7 ダーラムや#1 ジョシュ・ダンカンも得点を伸ばしはじめ徐々に点差を広げていく。

 

 

3クォーター残り0:43、#4 フリッピンがパスをインターセプトすると、自ら駆け上がり勢いそのままにダンクを決める。

クォーター終了間際にもフロントコートまでボールを運び、ドライブでディフェンスを置き去りにしてレイアップを決める。70-50とリードを広げ最終クォーターへ。

4クォーターに入っても#4 フリッピンの勢いは止まらない。45度でボールをもらい切れ味鋭いドライブから豪快にリングに叩き込むと、ベンチメンバーも総立ちで喜びを分かち合う。

終盤にはこの日3本目となるダンクでアリーナを興奮の渦に巻き込む。3ポイント、3アシスト、さらにディフェンスではブロックショット、4クォーターはフリッピンの独壇場となった。

 

 

オフィシャルタイムアウト明けには#11 松本 礼太もコートに立ち、2ゲーム続けて全員出場。キングスのリードは揺らぐことなく89-65で富山に勝利した。

約12分の出場で7得点、6リバウンド、1ブロックでデビュー戦を終えた#9 渡邉 飛勇。桶谷 HCも期待を寄せる高いポテンシャル、そしてバスケができる喜びを表現したように笑顔でプレーする姿に多くのファンを魅了した。

 

 

GAME1では12得点、5アシスト、このGAME2では11得点、6アシスト、3スティールと攻守ともに活躍した#4 コー・フリッピン。桶谷 大HCもパフォーマンスを評価する。

「今日コーのターンオーバーゼロだったことは良かったと思います昨日はちょっとあったんですけどそれでもディフェンスは常に良かったですし、昨日は外からのシュートも入ったんで本当に使いやすかったなっていうのはあります。」

GAME1, 2ともに良いパフォーマンスを見せてくれた要因について、桶谷 大HCは以下のように説明する。

「トランジションのスコアっていうのがチームで減ってきてたんで、チームとしてもっとトランジションのオフェンスを仕掛けていこうってなっていたので、コーがボールプッシュしながらペイントアタックしてくれた。それが自ずと彼が本来やりたいことと一致し、良いパフォーマンスが残せたんじゃないかなと思っています。そのことを忘れずにチームのためにコーのためにもトランジションプッシュというのをどんどん仕掛けるようにしたいなって思っています。」

チームとしてトランジションオフェンスを遂行すること、これが#4 コー・フリッピンの起爆剤になり、さらにはチームに勢いをもたらす良い相乗効果を生み出すようだ。

 

 

昨シーズンの琉球ゴールデンキングスは初のチャンピオンシップファイナル出場をはじめ、多くの成果を上げてきた。

一方で、多くの選手が離脱し、最後まで全ての選手が揃う事は叶わなかった。そのことに歯がゆさや悲しさを感じていたファンも多かったことだろう。

それでもこうして1年5か月ぶりにインジュアリーリストからキングスの選手の名前が消え、故障者情報がアナウンスされることもなく、ロスター全員が揃っていることに一人のファンとして大きな喜びを感じている。

今年こそ選手、チームスタッフ、ファンも全員揃って頂点へと上り詰める姿が見られることを期待したい。

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