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終盤のシーソーゲームを制し、西地区ライバル島根に先勝 琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME1

(文:照屋勇人、写真:Hamataro )

琉球ゴールデンキングスはアウェイ三連戦を2勝1敗で乗り切り、大阪、名古屋と並んで同率首位で沖縄アリーナへと帰ってきた。

迎え撃つは西地区のライバル、島根スサノオマジック。

現在5位の島根は、この試合直前までエースの#2 ぺリン・ビュフォード、元キングスのビッグマン、ハッサン・マーティンが欠場していたが、#3 安藤誓哉や#4 ニック・ケイが超人的な働きを見せ、勝ちを繋いでいきた。

1位から5位までが1ゲーム差でひしめく西地区。両チームともに前半の山場となる2連戦が幕を開ける。

 

 

主導権の奪い合いとなったGAME1

琉球のスターティング5は

#7 アレン・ダーラム、#14 岸本隆一、#30 今村佳太、#34 小野寺祥太、#45 ジャック・クーリー

島根は、

#3 安藤誓哉、#13 津山尚大、#4 ニック・ケイ、#28 ニカ・ウィリアムズ、#32 晴山ケビン

 

最初の得点はキングス。#30 今村 佳太から#45 ジャック・クーリーへパスが通り、ゴール下でリングにねじ込む。
流れに乗れるかと思いきや、#28 ニカ・ウィリアムズ、#4 ニック・ケイ、#3 安藤誓哉の連続得点で2-9と逆に島根にペースを握られる。キングスはタイムアウトで立て直しをはかるが、島根の勢いは止まらず、2-13とリードを広げられてしまう。

相手の流れになりかけたところで、#7 アレン・ダーラムが仕事をする。自ら1on1でゴールを奪うと、インサイドで体を張る#53 アレックス・カークにパスを通し得点のチャンスを生み出す。8-13まで差を縮めたところで、島根もタイムアウト。

この日復帰した#2 ぺリン・ビュフォードが持ち味のペイントアタックで連続得点、10-19とリードを許す。

相手のペースに飲み込まれかねない場面だったものの、#30 今村 佳太のペイントアタックにテイクチャージ、さらに#15 松脇 圭志の3ポイントシュートで15-19と差を縮める。

その後も点を奪い合い、17-23でクォーターエンド。お互いに試合の流れを譲らない拮抗した試合展開となった。

 

 

2クォーター、インサイドで優位性を取りたいキングスだが、島根はビッグマンにたいしてダブルチームで封じてくる。シュートは打てているものの、リングに嫌われる。その間に島根は得点を伸ばし、19-30とリードを広げられキングスタイムアウト。

 

 

ここで#34 小野寺 祥太が流れを引き寄せる。

#34 小野寺 祥太がドライブからジャンプシュートを決め、さらに逆サイドの今村にパスを通し、得点を生み出す。25-31と差を詰めて、オフィシャルタイムアウト。

徐々にリズムを掴み始めたキングスはパスと人が動くようになる。良いパス回しから小野寺が3ポイントを射抜き、島根を追いかける。

ディフェンスにもいい影響が出始める。#53 アレックス・カークがブロックショットし、直後のオフェンスで#7 アレン・ダーラムからパスを受けたカークがリングに捩じ込み32-35。さらにファウルを受け、獲得したフリースローをしっかり決め34−35。オフェンスもディフェンスもキングスらしさが出始める。

だが、島根も冷静に自分たちのバスケを遂行する。今シーズンの島根を支え続けてきた#3 安藤と#4 ニック・ケイが連続して得点し、リードは譲らない。

クォーター終了間際に#53 アレックス・カークがゴールに捩じ込み、38-40と差を縮め前半終了。一進一退の攻防がつづく。

3クォーターの立ち上がり、良い動きを見せたのは琉球。ボールムーブでずれを作り、#7 アレン・ダーラムが3ポイントを射抜く。
良いディフェンスから島根の24秒バイオレーションを誘発させる。攻守ともに良いリズムでキングスが島根にプレッシャーをかけ続ける。
#34 小野寺 が3ポイント、#3 安藤を置き去りにしたレイアップを決め、46-40。
島根のタイムアウト後、#2 ぺリン・ビュフォードをオフェンスの中心として攻めてくる。#28 ニカ・ウィリアムズへ連続でアシストし得点を稼ぎ、さらに#15 白濱僚祐 へのキックアウトパスで3Pをお膳立てし、48-52と再逆転を許してしまう。その後もお互いに点を奪い合い、56-61でクォーターエンド。緊迫した試合展開が続く。

 

4クォーター開始時には#53 アレックス・カーク、#45クーリーの同時コートに立ち、ペイントエリアで圧倒的な支配力を見せる。オフェンスでは#15 松脇 圭志が3ポイントとジャンプシュートを決め、65-61と再び逆転。続けて#45 ジャック・クーリーがオフェンスリバウンドからゴールを奪う。だが、沖縄出身の#13 津山が3ポイントとカットインからの連続得点で意地を見せ、67-66。

一瞬たりとも気が抜けないシチュエーションが続くなか、ふたたび#2 ぺリン・ビュフォードがキングスのゴールに襲い掛かる。6得点連続で奪い69-72。ブロックショットも見せ、復帰直後の試合とは思えない活躍を見せる。
目まぐるしくリードが変わるゲーム展開にアリーナ中が釘付けになる。

 

 

対するキングスは、#30 今村の積極的なペイントアタックがキングスのオフェンスに勢いを与えた。残り2:05の場面でレイアップを放ち、ゴールテンディングでの得点が認められ71-73。

直後に#2 ぺリン・ビュフォードに点を奪われ、71-75となるも、再び#30 今村のアタックに合わせた#45クーリーがオフェンスリバウンドを奪い、ファウルドローン。獲得したフリースローをきっちり2本とも決め、73-75。

次のオフェンスでも#30 今村がリングにシュートを沈め75-75。残り1:05で同点に追いつく。得点が入るたびにキングスファンの応援がより強くなっていく。

 

 

チーム全体で強度の高いディフェンスを見せる中で#45クーリーが際立つ。終盤では、#3 安藤に対して2本のブロックショット、今村がマッチアップする#2 ぺリン・ビュフォードにプレッシャーを与えシュートを落とさせる場面も見られた。

 

 

そして、残り29.5秒で#7 ダーラムからのパスを受けた#14 岸本 隆一がワイドオープンで3ポイントを決めると、アリーナを埋め尽くすキングスファンからこの日一番の歓声があがる。

 

 

その後のディフェンスでも最後まで集中力を切らすことなく自分たちのバスケを続け、80-77でゲームエンド。

 

試合後の記者会見で桶谷 大HCは「久しぶりのホームで試合するとこんな気持ちいいんだな」と目を細める。何度もリードチェンジを繰り返す接戦の勝利の喜びをキングスファンと分かち合った。

 

試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2023/11/11 琉球 VS 島根 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

 進化するアレン・ダーラム

 

 

この試合、プレイタイム最長となったのは#7 アレン・ダーラム。今シーズンの彼の働きについて、桶谷 大HC大は高く評価する。

「ヴィック(・ロー)が欠場していて、ハンドラーのところも彼がやらないといけなかったり、疲れる仕事をずっとやってる。30分以上出続けてそれでもディフェンスの強度を下げないっていうところに、今シーズンすごいものを感じている。」

昨シーズンと比べると、1試合ごとの平均得点は減少したものの、アシストは増加しチーム最多の4.3アシスト。この試合でも5アシストでチーム最多で、島根のビッグマンたちから激しいチェックを受けながらもパスを裁くシーンも見られた。ボールハンドラーとしての役割をこなしつつあると考えられる。

またアンソニー・マクヘンリーACの加入も今期の進化に影響をあたえているようだ。

「去年だったらオフェンスやってるからやらなくていいでしょみたいな部分はやっぱあったんですよね。今シーズンに限ってはやっぱマックの影響やと思うんですけど、1段階上のプレーヤーになってるなっていうのはすごく感じてます。」

 

キングス3年目、まだまだ大きな進化を見せてくれそうだ。

 

 

 

 

 

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