ついにFIBAバスケットボールワールドカップ2023への戦いがスタートする。
バスケットボール男子日本代表は、2021年11月27日(土)、28日(日)に宮城県仙台市で中国と「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」を戦う。
開催国枠にてFIBAバスケットボールワールドカップ2023(以下FIBAWC2023)の出場を決めている日本代表だが、約15ヶ月で全12試合を行うアジア地区予選を戦っていく。
アジア地区予選は、地元開催であるFIBAWC2023への大事な実戦の場でもある。
FIBAWC2023アジア地区予選のスケジュール、本戦出場への道のりを見てみよう。
FIBAWC2023アジア地区予選 組み合わせ
FIBAWC2023 開催国枠
FIBAWC2023アジア地区予選を詳しく見ていく前に、開催国枠について知る必要がある。
FIBAWC2023は、フィリピン、日本、インドネシアと初の3ヵ国共催となる。
フィリピンと日本は、すでに開催国枠として、アジア地区予選の成績によらず本戦出場が確定している。
しかしインドネシアは、2022年7月にインドネシアで開催されるFIBAアジアカップ2021(*コロナ禍の影響により2022年開催に延期)でベスト8以上になる事が、開催国枠を得る条件となる。
アジア地区予選 第1ラウンド
FIBAWC2023アジア地区予選は、第1ラウンド、第2ラウンドと2つのステップでアジア代表国を決める。
2021年8月に行われたFIBAWC2023各大陸予選抽選会にて、アジア地区予選は16チームを4チーム4グループに分けられた。
グループA:ニュージーランド、韓国、フィリピン、インド
グループB:オーストラリア、中国、日本、チャイニーズタイペイ
グループC:ヨルダン、レバノン、インドネシア、サウジアラビア
グループD:イラン、カザフスタン、シリア、バーレーン
まずこの4グループにて、ホーム&アウェイ方式でリーグ戦を戦う。これが第1ラウンドだ。
第1ラウンドは「Window」と呼ばれる各開催期間にて、2022年7月まで行われる。
第1ラウンドでは、各グループ上位3チームが次の第2ラウンドに進む事が出来る。ただし、フィリピンと日本が所属するグループA、Bは上位2チームが第2ラウンドに進む。
ここで16チームから12チームへ絞られる。
FIBAWC2023アジア地区予選 第1ラウンド | 日程 |
Window 1 | 2021年11月22日 – 30日 |
Window 2 | 2022年2月21日 – 3月1日 |
Window 3 | 2022年6月27日 – 7月5日 |
ちなみに、アジア地区予選第1ラウンドを戦う16チームは、FIBAアジアカップ2021出場国でもある。
参考:FIBA Asia Cup 2021 field set – FIBA Asia Cup 2021 – FIBA.basketball
アジア地区予選 第2ラウンド
画像元:How to Qualify – FIBA Basketball World Cup 2023 Asian Qualifiers – FIBA.basketball
第2ラウンドは、第1ラウンドの試合結果も考慮するので少々複雑だ。
グループA上位2チーム+フィリピンとグループC上位3チームが、グループE
グループB上位2チーム+日本とグループD上位3チームが、グループF
12チームを2つのグループに分けて、それぞれホーム&アウェイ方式で第2ラウンドを戦う。
ただし、第2ラウンドでは、第1ラウンドで対戦していないチームのみと対戦する。
(例:日本代表は第1ラウンドはグループBなので、第2ラウンドではグループDの上位3チームとホーム&アウェイ方式で対戦する)
そして、第1ラウンドと第2ラウンドの試合結果を通算して、グループEのフィリピン、グループFの日本を除く、各グループ上位3チームがFIBAWC2023への出場権を獲得する事になる。
もしインドネシアが前述の通り開催国枠を得た場合は、各グループ上位2チーム+グループ3位のより上位のチームが出場権を得る。
参考:How to Qualify – FIBA Basketball World Cup 2023 Asian Qualifiers – FIBA.basketball
FIBAWC2023アジア地区予選 第2ラウンド | 日程 |
Window 4 | 2022年8月22日 – 30日 |
Window 5 | 2022年11月7日 – 15日 |
Window 6 | 2023年2月20日 – 28日 |
FIBAWC2023アジア地区予選 今後の予定
世界的なコロナ禍の状況により、FIBAはFIBAWC2023アジア地区予選Window1の開催方式を一部更新した。
グループC、Dについては通常のホーム&アウェイ方式で行われるが、グループAとBはバブル方式で開催される。
よって、日本代表vs中国代表の2試合は、仙台にて2試合集中開催される事となった。
また、グループBのもう一つの対戦であるオーストラリアvsチャイニーズタイペイの試合は、2022年2月に開催。Window1で予定されていたグループAの各試合は、2022年2月のWindow期間中に開催される事になっている。
日本代表の今後のアジア地区予選の予定は、
2022年2月25日 vs チャイニーズタイペイ(AWAY)
2022年2月28日 vs オーストラリア(AWAY)
2022年6月30日 vs チャイニーズタイペイ(HOME)
2022年7月 3日 vs オーストラリア(HOME)
となっているが、今後の状況によって更新される可能性もある。
参考:Japan GAMES and RESULTS – FIBA Basketball World Cup 2023 Asian Qualifiers – FIBA.basketball
国内組の実力が試されるアジア地区予選
アジア地区予選が開催される各Windowは、そのほとんどがNBA開催期間と被っていて、八村塁、渡邊雄太、馬場雄大などの海外で活躍する選手を招集するのは難しく、Bリーグで活躍する国内組の選手を中心に戦う事になる。
トム・ホーバス男子日本代表ヘッドコーチも「海外で活躍する選手が戻ってくるまでに、いかに良いチームを作る事が出来るかが重要」と語っている。
地元開催であるFIBAWC2023での躍進に向けて、いかに良いチームを作る事が出来るのか。Bリーグ国内組の実力が試されるアジア地区予選になる。
参考:3年後に開催されるFIBAバスケワールドカップ2023の開催方式 | OUTNUMBER WEB