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アリーナの感動で『沖縄をもっと元気に!』 〜株式会社プロトソリューション 白木享社長インタビュー

(文:湧川太陽、写真:長嶺真輝)

2016年に開幕して6シーズンを終えたBリーグ。リーグの成長に合わせるかのように、全国各地でBリーグチームの運営母体・資本が変更となる大きな流れが起きている。

その流れの中でも、特に2022年6月に発表された株式会社プロトソリューションによる琉球ゴールデンキングスへの資本参加(キングスを運営する沖縄バスケットボール株式会社の株式取得)は大きな反響を呼んだ。

参照:プロトソリューション、琉球ゴールデンキングスを運営する沖縄バスケットボール社に資本参加 | 株式会社プロトソリューション

 

琉球ゴールデンキングスは、2006年に前代表取締役社長の木村達郎氏を中心として設立された。企業の後ろ盾を持たずに成長を続けたその歴史から、2016年のBリーグ開幕戦では ”雑草軍団” と呼ばれた。しかし『沖縄をもっと元気に!』の活動理念に違わぬ姿勢を見せ続けて沖縄県民に愛され、全国でも屈指の人気チームとなった。

 

そんな琉球ゴールデンキングスを継承した『株式会社プロトソリューション』はどんな会社なのか。今後の琉球ゴールデンキングスへどのようなビジョンを持っているのか。

株式会社プロトソリューションの代表取締役社長であり、2022年6月10日付で沖縄バスケットボール株式会社の代表取締役社長にも就任した白木享氏にインタビューを敢行した。

 

〈Profile〉白木 享(しらき とおる) :愛知県出身。1970年4月22日生まれ。1998年8月、プロトコーポレーションに入社し、2007年4月にプロトデータセンター(現プロトソリューション)代表取締役社長就任。2022年7月、沖縄バスケットボール代表取締役社長に就任。

 


 

株式会社プロトソリューションは沖縄県宜野湾市で2007年に創業。『グーネット沖縄(中古車情報)』『グーホーム(不動産情報)』などの沖縄県内でも認知度の高いWEBメディアを開発運営する会社であり、『データとテクノロジーで人々に感動を届け、地域・社会に貢献する』を企業目標に掲げる、いわゆるIT企業だ。

今回のインタビューは株式会社プロトソリューションの本社で行われた。沖縄県宜野湾市にある本社は、東シナ海が一望できる場所にあり、笑顔を見せながら働く社員の方々が印象的だった。

 

そんな開放的なオフィスの一角で、白木氏は「緊張するねー」と笑顔を見せながら、琉球ゴールデンキングスのかりゆしシャツでインタビューに答えてくれた。

株式会社プロトソリューション 代表取締役社長 白木享氏

 

驚いた『キングスをバトンタッチする人を探している』

株式会社プロトソリューションと琉球ゴールデンキングスの出会いは約10年前。2013年に琉球ゴールデンキングスのオフィシャルパートナーとして協賛したことが始まりだった。

白木氏は当時をこう振り返る。

「『グー沖縄』を展開することになり、そのプロモーションの一環でキングスからゴール下の位置で(広告の)提案をいただきました。いわゆるスポンサーになったのが最初のきっかけです。あれは本当に良かったですね。」

プロトソリューションはゴールポストに広告掲載する等キングスを支援してきた(写真は2016−17シーズン ©️琉球ゴールデンキングス)

 

「私は野球をやっていて当時バスケはほとんど分からなかったのですが、キングスの試合を見に行った時に圧倒されました。ファンとの一体感があった。こういう世界があるんだ、これはますます伸びるなと感じました。それがスタートでしたね。」

 

また、以前は琉球ゴールデンキングスも同じく宜野湾市にオフィスを構えていた。その縁もありキングス前代表の木村達郎氏とも交流があったそうだ。

「オフィスが近いこともあり、木村さんと食事に行ったりしながら色々なお話をしました。アリーナ構想の最初の頃に『アリーナを作りたいんです』と木村さんが夢を語る瞬間もありましたし『キングスからNBAに進むような選手が何人も生まれて欲しい』と真剣に話をされていました。これだけ具体的にイメージを持っている経営者は少ないし、キラキラしながらワクワクする内容の話をしてたので、逆に僕は羨ましかった。いつか自分もスポーツビジネスに何らかの形でやってみたいと思っていました。」

 

琉球ゴールデンキングスの発足は2006年、プロトソリューションの設立は2007年とほぼ同時期だ。同じく沖縄で奮闘する経営者として、互いの会社が成長する姿に白木氏はパワーをもらっていたと話す。

 

交流を続けていた白木氏と木村氏。だが今回の資本参加の話が木村氏からあった時は、さすがに白木氏も驚いたそうだ。

「初めてこのお話をいただいた時は私も驚いて『どういうことですか』みたいな。その時はお互いに同世代として今後の人生観や夢などを話しました。(木村さんは)バスケットボール、キングスに人生を捧げてきた。そしてこれからの人生観の話から『(キングスを)バトンタッチする人を探しているんだ』というお話しをされていました。」

「私も優秀な社員が多く育ち、彼らに任せるケースが多くなり、(木村さんと)同じような事を考える時期でした。」

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