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自分たちのバスケットを表現してキングス快勝 琉球ゴールデンキングス vs 京都ハンナリーズ GAME1

(文:湧川太陽、写真:Hamataro)

4月8日(土)、琉球ゴールデンキングスはホームで京都ハンナリーズとGAME1を戦った。

直前の大阪戦では、ディフェンスのエナジーを表現出来ず、悔しい敗戦をしたキングス。ホームの大観衆の前に、もう一度自分たちのディフェンスを取り戻す事が出来るか。

 

3ポイント攻勢をかけるキングス

キングスのスターティングメンバーは、#1 ジョシュ・ダンカン、#14 岸本 隆一、#3 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。

京都のスターティングメンバーは、#1 ジェロード・ユトフ、#7 マシュー・ライト、#9 小澤 智将、#11 久保田 義章、#31 シェック・ディアロ。

 

キングスは試合冒頭から、3ポイントを積極的に放つ。

先制点こそ京都に許すものの、今村がドリブルペネトレイトでペイントエリアに侵入してから右コーナーの小野寺にキックアウト。そこから岸本を経由して、トップからダンカンが3ポイントを決める。流れるようなボールムーブメントを見せるキングス。

キングスは残り6:55にダンカン、残り6:31に小野寺、残り5:53には岸本と、4連続で3ポイントを決める。

 

前戦からの課題だったディフェンスのボールプレッシャーも、この試合はスタートから強度高くボールプレッシャーを仕掛ける。

 

キングス桶谷HCも「今日はどんどん選手交代して、高いエナジーでボールプレッシャーを仕掛けるようにした」と語ったように、残り5:31には#4 コー・フリッピンと#7 アレン・ダーラム、残り4:28には#15 松脇 圭志、残り3:41には#9 渡邉 飛勇がコートに入り、ディフェンスの強度を落とさない。

 

1クォーター終了時のスコアは、23-19とキングス4点リード。キングスは1クォーターだけで3ポイント12本中7本成功。ディフェンスも京都に簡単なシュートを許さなかった。

 

ルーズボールへのダイブを称える沖縄アリーナ

2クォーターのキングスは、松脇、ダーラム、クーリー、#24 田代 直希、#88 牧 隼利。

田代と牧というドリブルでコントロール出来る選手が入ったことで、キングスのオフェンスリズムが変化。二人はヘジテーションドリブル(リズムを変化させる)で3ポイントラインへのパスを匂わせながらペイントエリアに侵入すると、京都ディフェンスの隙を突きレイアップで得点。

 

残り6:50には、#33 カール・タマヨが左コーナーから3ポイント成功させて、スコア30-26とキングスが4点リード。いまだ本来の実力を発揮出来ていないタマヨにリズムを掴ませようと、牧と田代がタマヨにシュートシチュエーションを作っていく。

 

キングスは2クォーターの成功率こそ低いものの、自分たちのリズムでシュートを打てていた。リズムの良さはディフェンスにも好影響を与え、ボールプレッシャーの力強さも途切れない。残り3:37には牧がルーズボールにダイブ。ボールへの執着心をみせる牧のプレイを、沖縄アリーナは大声援で称える。

 

2クォーター終了時のスコアは、39-36とキングス3点リード。前の試合のディフェンスの課題を解決したキングスは、点差以上に良いリズムで試合を展開していた。

 

ディフェンスの集中力を切らさないキングス

3クォーターも冒頭から、キングスのディフェンスは京都のボールマンへのレッシャーを強める。

 

3クォーターはダンカンを中心に攻めるキングス。マッチアップするユトフを力強く押し込みフックシュート。さらに外に開いて3ポイントと、正確なシュート力を活かして得点を重ねるダンカン。

 

しかし京都も、アジア特別枠選手のマシュー・ライトを中心に、難しいシュートを決め続けて点差を開かせない。

 

相手に難しいシュートを決められ続けると、たとえ自分たちが良いディフェンスをしていてもリズムが悪くなってしまうことも多いが、この日のキングスはディフェンスの集中力を切らさず、ボールに集中していた。

 

3クォーター終了時のスコアは、60-56でキングス4点リード。点差を広げられないキングスだが、悲壮感は感じさせずにチーム全員が活き活きとプレイしていた。

 

勝つべくして勝利した試合

4クォーターも変わらずディフェンスから攻めるキングス。この試合好調のライトに、牧が厳しいプレッシャーをかける。

 

しかし京都のシュートタッチも素晴らしい。キングスのディフェンスにタフショットを強いられるもののシュートを落とさない。

互いにミスの少ない展開で進む4クォーターだったが、キングスの強力な外国籍選手が得点を重ねて、京都に追いつく事を許さない。クーリーは4クォーターだけで12得点、ダンカン、ダーラムもそれぞれ効果的な得点をあげる。

 

強力な外国籍選手をコントロールしたのが、4クォーターにポイントガードを任された牧だった。牧は4クォーターほとんどコートに立ち続け、フロアバランスを取りながら外国籍選手へパスを供給。隙あらば自らドライブでも得点した。

 

試合終盤、残り1分を切っても1ゴール差を争う展開だったが、最後はダーラムの力強いドライブからのレイアップでバスケットカウントワンスローを獲得。

 

最終スコアは、83-77でキングスが勝利。チーム全員で最後までディフェンスに集中し続け、勝つべくして勝った試合だった。

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2023/04/08 琉球 VS 京都 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

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