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自分たちがやるべきバスケットを象徴した試合

試合後の記者会見、キングス桶谷HCは自分たちのバスケットボールへの手応えを語った。

「前回(大阪戦)の敗戦から、自分たちがどこに立ち戻るか。今日はディフェンスを頑張る。ボールムーブメントを心がける。そこを選手たちがやりきってくれた」

「ボールムーブメントをするということは、ターンオーバーが増えたり、(マッチアップの)アドバンテージを攻めきれないというのはあります。ですがキングスのようなタレントのあるチームがボール一つでバスケットをする、自分たちのエゴをマネジメントしながらバスケットをする。そのためにはボールムーブメントをしっかりしながら、ボールをシェアすることが必要。今日は前半からきっちりやってくれた」

「今日は自分たちらしい、自分たちがやるべきバスケットを象徴した試合が出来たと思う。これからも勝ち負けはあるとは思うが、チャンピオンシップ(CS)に向けてどういうバスケットをしたいか、それを皆ですり合わせながら、全員が『Same Page』でプレイできるようにしていきたい」

 

桶谷HCが話すように、ここからの試合はCSに向けて自分たちのバスケットをより高めていく時期だ。そのためには、カール・タマヨ、渡邉飛勇の途中加入した選手たちの力を、チームに組み込んでいく事も欠かせない。

渡邉、タマヨの評価を桶谷HCに質問してみた。指揮官は彼ら2人をしっかりと戦力と考えながら、彼らのパフォーマンスが発揮できる状況で出場させていく考えだ。

「タマヨに関しては、試合の流れ次第ではありますが、もう少し出場時間は増えていくかなと思います。飛勇はマッチアップする相手が外国籍ビッグマンなので、そこを気にしながらですが、1回はコートに出しながら本人のパフォーマンスを出せる部分を作っていきたい」

 

 

そして、記者会見には牧も登場。この試合で日本人選手トップの10得点、3月の欠場以降で最長の21分間のプレイタイムだった。

「決めるべきところで決めきれなかったりミスがあったのでそこは悔しいですが、怪我をしてチームから離れて、今はベンチからディフェンス・オフェンスともにチームがやりたい事を体現して勢いづけられる存在になれればと思っています」

怪我の状況も「大丈夫です。最後に向けて良くなっていくことを願っている」と語った。

 

ポイントガードとしてチームのリズムを変える重要な役割を担う牧。自身のプレイに関しては「僕は隆一さんとコーみたいに一人で打開出来るタイプではないので、よりボールを回したり皆を活かせるようなプレーを意識しています」と語った。

 

ルーズボールにダイブして沖縄アリーナの拍手を浴びたプレイについても聞いた。

「あれはキングスならではですよね。キングスのファンの皆さんがそういった泥臭いプレイを評価して下さるので、僕も飛び込めたっていう感じです。痛かったですけど気持ちよかったですね(笑)」

 

最後に、ジャック・クーリーにも話を聞いた。

前戦の大阪戦ではスピードのミスマッチを突かれてディフェンスに苦しんだクーリーだったが、その対応について聞いてみた。

「厳しいスケジュールのなか、ハードにプレイ出来ていた場面もあったし、そうでない場面もあった。正しい方向に進むために、限られた時間の中でコーチ陣は良い仕事をしてくれた。ショートフィルムを作り、そういった状況を避けるようにチーム一丸で対応している」

 

この日、西地区1位の島根が敗れ、ゲーム差が3に縮まった。まだ厳しい状況だが、西地区優勝の可能性も残されている。逆転への西地区優勝に向けて、クーリーは冷静に力強く語った。

「もちろん自分たちの逆転優勝を信じている。まずは明日の京都戦GAME2が重要な試合になる。順位もこれから変動する可能性もある。島根と広島はあと3試合もあるし、キングスも最後に広島と2試合残っている。自分たちは一喜一憂せず、自分たちがやるべきことにフォーカスしていく」

 

自分たちがやるべきことに集中する。キングスを支える大黒柱は、まだ諦めてはいない。

 

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