レイクスを通して滋賀に誇りを 〜滋賀レイクスターズ会長 上原仁インタビュー

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滋賀レイクスターズとマイネットの出会い

私が滋賀県出身ということもあり、以前から滋賀レイクスターズからマイネットへスポンサーのお話は頂いていました。ですが、私が直接レイクスターズ関係者とお会いした事はありませんでした。

 

前述のように私が沖縄に移住していた2021年1月、滋賀レイクスターズは琉球ゴールデンキングスと沖縄で対戦しました。私も沖縄市体育館でその試合を観戦、そしてレイクスターズ釜渕俊彦社長もチームに帯同。そのとき試合会場で釜渕社長とご挨拶したのが、私と滋賀レイクスターズの最初の出会いです。

釜渕社長とご挨拶して数週間後、改めて来沖した釜渕社長から新B1構想に向けた計画について話を聞きました。今後数年で売上高を数倍、かつ新アリーナ計画も必要というかなり厳しい計画でした。その計画に見合う、しっかりとした投資が必要なのは明らかでした。

 

当時レイクスターズは、責任ある新しいクラブオーナーを模索していました。レイクスターズは2020年9月、滋賀ダイハツ販売株式会社様から支援を受けて、クラブ創設者から経営体制の変更がありました。

新しいクラブオーナーを模索する中でレイクスターズが白羽の矢を立てたのが、滋賀県出身であり、スポーツ事業に本気で取り組むと明言したマイネット創業者である私でした。

 

それからの約3ヶ月、私とレイクスターズ関係者で何度も話し合いを重ね、私自身がBリーグやレイクスターズの現状、そして滋賀政財界とクラブの関係への理解を深めていきました。

幸いにも私の友人経営者には、DeNAさんやミクシィさん等、スポーツビジネスに関わっている企業が多いので、彼らにもヒアリングさせて貰いました。

そしてとても頼りにしたのは、琉球ゴールデンキングスの木村達郎社長でした。沖縄での生活の中でお知り合いになった木村社長には色々とご相談させて頂きました。

 

そして2021年5月、いよいよマイネットとしてレイクスターズへの資本参加を検討しようと動き出しました。そこから約3ヶ月で一気に話を進めていき、私自身も滋賀に移住。そして2021年9月の資本参加発表に至ります。この短期間で話をまとめ上げたうちのスタッフはスゴイなと改めて感じました(笑)

写真提供:株式会社マイネット

 

ここまでスピード感を持って資本参加する事が出来たのは、我々マイネット、そして滋賀レイクスターズそれぞれの体制が整っていた事が大きかったです。

我々マイネットのレイクスターズへの資本参加が、一般的なIT企業のプロスポーツクラブ買収と異なる背景として、3点あると考えています。

1つ目は、マイネット創業者である私自身が滋賀県出身であった事。

2つ目は、マイネットがスポーツDX事業としてスポーツに本気で取り組む企業であった事。

3つ目は、ゲーム運営事業を通じてM&A(合併買収)に対するノウハウがあり、そこに取り組める人材が揃っていた事。

そして、レイクスターズ側も新B1へチャレンジするための新オーナーを受け入れる体制が整っていました。

当時レイクスターズには、滋賀県経済界に複数のステークホルダーがいらっしゃったのですが、その方々の御意見を「滋賀レイクスターズのためになる新オーナーであれば、クラブ経営権をお譲りしよう」と滋賀ダイハツ販売株式会社の後藤敬一会長が御意見をまとめて頂いていました。そのためスムーズにお話を進める事が出来ました。ステークホルダーを一枚岩にして頂いた後藤会長には、非常に感謝しております。

さらに決め手となったのが、レイクスターズ経営陣の誠実かつスマートな経営カルチャーでした。コロナ禍の厳しい状況でしたが、彼らはしっかり予算を管理して、そして黒字経営を達成し続けていました。そんな企業は一般企業と比較しても滅多に無い。とても優秀な経営陣です。

我々マイネットと滋賀レイクスターズの経営に対する姿勢がカルチャーマッチしていた事で、スピード感を持って資本参加を達成する事が出来ました。

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この記事を書いた人

地元で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に貢献するべく奮闘中!
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