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(文:湧川太陽、写真:Hamataro)

12月25日(日)、琉球ゴールデンキングスvsレバンガ北海道GAME2が沖縄アリーナで開催された。

前日のGAME1では、キングスはアレン・ダーラムの活躍で80-66の快勝。クリスマスゲームとなったこの日も連勝することが出来るか。

 

『シューター』ジョシュ・ダンカンの活躍

キングスのスターティングメンバーは、#1 ジョシュ・ダンカン、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。

対する北海道のスターティングメンバーは、#0 橋本 竜馬、#12 ブロック・モータム、#11 桜井 良太、#7 中野 司、#5 アレックス・マーフィー。両チームともGAME1と同じメンバーだ。

 

この日はスタートから『シューター』ジョシュ・ダンカンが活躍した。

インサイドから自ら切れ込み初得点を奪うと、ミドルレンジからのジャンプシュート、3ポイントシュートと試合開始から連続7得点を奪った。

 

ダンカンの強みは、インサイドプレイヤーでありながら3ポイント含む外角シュートも得意とするところだ。そのプレイエリアの広さが、ジャック・クーリーやアレン・ダーラムという強力なインサイド陣が暴れ回るスペースを作り出すことが出来る。

そして、ダンカンの最大の価値はディフェンスやリバウンドという目立たないところにある。桶谷HCも「ダンカンはシュートが入る入らないに関わらず、ディフェンスやリバウンドで常に全力を尽くしてくれる」と高く評価している。

 

1クォーターは18-24と北海道にリードを許すも、2クォーターでキングスはアレン・ダーラムの12得点の活躍もあり、2クォーター終了時点のスコアは41-39と逆転に成功する。

 

2−2−1ゾーンプレスの意図

後半はキングスのディフェンスが機能して、終始試合のリズムを掴む。

特に、キングスが2クォーター中盤から見せた2−2−1オールコートゾーンプレスは、北海道オフェンスのリズムを崩していった。

試合後の記者会見で、桶谷HCに2−2−1ゾーンプレスの意図を聞いた。

「2-2-1ゾーンを見せる事で、相手チームのプレイをセットするのスペーシングが崩れて、セットアップに時間をかけさせる事。相手がこちらのゾーンを確認する一瞬があり、セットオフェンスの開始を数秒遅らせることでプレイの選択肢をひとつ奪うことが出来る」

「今回の試合からランダムトラップをちょっと入れているので、前回よりもアグレッシブになっています。ただ下がるだけじゃなくてトラップに行って動揺を誘うようにはしています」

シーズン開始当初から試合中盤に試している2−2−1ゾーンプレス。もしこれが完成すればプレーオフに向けて大きな武器になるかもしれない。

 

試合はそのままキングスが押し切り、91-70とクリスマスゲームに快勝。桶谷HCは試合後「オープンショットを打ち続ける、ディフェンスのキーとなる部分を抑える事を今後もどんな相手でもやり続けたい」と気を引き締めていた。

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2022/12/25 琉球 VS 北海道 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

熱い元キングス 橋本竜馬

2018−19シーズンにキングスに在籍した北海道#0 橋本竜馬。沖縄アリーナでのこの2試合も、元チームメイトである岸本と闘志溢れるマッチアップで会場を沸かせた。

 

岸本と何か言葉を交わしたか聞いてみると、橋本は笑顔で答えてくれた。

「試合前に隆一の方から『疲れてますか?』と聞かれたので『疲れてるにきまってるやろ!』くらいしか話していないですが、一緒に汗を流したチームメイトとして、今のキングスを引っ張っている隆一の事を誇りに思いますし、その中で僕自身もマッチアップすることで感じること、しゃべるというより肌で感じる事の方が多かったと思います」

「いまのキングスのメンバーだと隆一がポイントガードをする時間帯が非常に長いと思うんですが、本来はスコアラーとしての岸本隆一が皆さんのイメージする選手像だと思うんですが、今はすごく周りを見たり、仲間を活かしたり、そういった事も出来るような選手に成長しているなと思います。僕がこういうことを言うのはおこがましいですが、本当にキングスを引っ張っているポイントガードだと思いました」

橋本竜馬の炎のディフェンスマインドをチーム全体で受け継ぐキングス。あの頃よりもっともっと成長した姿を元チームメイト相手に見せてくれた。

 

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