12月13日、Bリーグは2021-22 シーズン決算実績を発表、報道陣に向けて記者会見を行った。
琉球ゴールデンキングス営業収入は約21.4億円に上昇
Bリーグ発表のクラブ決算概要によると、琉球ゴールデンキングスの2021-22シーズン営業収入は約19億7千万円(前年比 約1.5倍)と上昇。
沖縄アリーナの開業、コロナ禍の入場制限の緩和により入場料収入が約7億8千万円(同 約2.5倍)と上昇したことが大きな要因となった。
参考:B.LEAGUEとは | 経営情報 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
また沖縄アリーナ開業による財務インパクトは、入場料収入だけではなく、MD収入(マーチャンダイジング、物販収入)、飲食収入も飛躍的に増加させた。
Bリーグ発表によると、MD収入は約2億円(同 約2倍)、飲食収入も約2億円(同 約4.5倍)となった。飲食事業の収入はアリーナ運営会社である沖縄アリーナ株式会社に計上されるため、それを考慮すると琉球ゴールデンキングスの営業収入(簡易連結)は約21億4千万円となる。
沖縄アリーナは、琉球ゴールデンキングスの関連会社である沖縄アリーナ株式会社がアリーナ指定管理者に選定されていて、2019年より沖縄市からアリーナ運営を委託されている。
参考:沖縄アリーナ指定管理者決定 | 琉球ゴールデンキングス(2019.07.10)
Bリーグによると、ハード面だけではなくホームタウンである沖縄市とクラブが一体となった協力関係があったことで今回の成長があったと分析している。
実際にキングスのホームゲームだけではなく、バスケットボールウインターカップ沖縄県決勝が開催されたり、国内大物アーティストによる音楽ライブ、また会社説明会などのエンタメイベント以外の催事も開催されるなど、沖縄アリーナは多岐にわたり活用され始めている。
いわゆる『新B1構想』において重要視されるアリーナ。特に『ソフトとハードの一体運営』と言われる、Bクラブがアリーナの運営に主体的に関わることで、クラブ経営に大きなインパクトを与え、さらにはホームタウンとの協力関係によって地域創生にもつなげられる。沖縄アリーナの実績は、今後の『新B1構想』における大きなベンチマークとなるだろう。