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島根が『鬼門』沖縄アリーナで初勝利 琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME2

(文:湧川太陽、写真:Hamataro)

11月27日(日)、琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME2が沖縄アリーナで開催された。

前日のGAME1は 96-86 でキングスが逆転勝利。島根は試合中盤の最大18点リードを、キングスの追い上げにオーバータイムに持ち込まれ敗れてしまった。この敗戦で島根は沖縄アリーナ通算5連敗と『鬼門』になりつつある。

島根が真のプレーオフコンテンダー(プレーオフを争うチーム)となるためには、「沖縄アリーナでは勝てない」という印象は絶対に避けたい。しかし島根はGAME1に退場となった帰化選手の#28 ウィリアムス ニカが出場停止処分。

逆境のなか、プレーオフさながらの熱量とプライドをかけて島根が襲い掛かってきた。



 

島根の"Buzzsaw"ディフェンス

キングスのスタメンは、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。

対する島根のスタメンは、#2 ペリン・ビュフォード、#3 安藤 誓哉、#4 ニック・ケイ、#26 津山 尚大、#55 谷口 大智。

 

島根は出場停止のニカに代わり谷口をスタートに使う。キングスはローポストのダーラムにボールを集めて谷口を狙うが、島根は全員がディフェンスで足を動かし互いにカバーし合い、キングスに簡単なシュートを許さない。

1クォーター残り2:40、ショットクロックぎりぎりで津山が3ポイントを決めて 9-17 と島根8点リード。エネルギー溢れる島根のディフェンスで、キングスは先手を奪われた。

さらに1クォーター残り1:16、キングスがファストブレイクからダンカンがゴール下でターンシュートを決めたところで島根ヘナレHCが猛抗議。コートの選手もベンチもこの試合にかける気合を感じさせる。

 

1クォーターは15−23と島根8点リードで終了。島根の全員が動き続けるディフェンスはまさに"Buzzsaw"(丸のこ)だ。

 

小野寺の活躍でキングス同点に追いつく

2クォーター最初のプレイ、今村が津山に激しいプレッシャー。シュートを打たせず24秒バイオレーションを奪う。

 

しかし直後のプレイ、今度は津山が今村に激しくプレッシャー。逆にターンオーバーを奪う。互いのプライドがぶつかり合う。

 

キングスはここまで島根ディフェンスに圧倒され、ペイントエリアにボールを入れられずオフェンスが停滞。2クォーター残り7:18、キングス桶谷HCはタイムアウトを取る。

タイムアウト後、キングスは小野寺の活躍で反撃に出る。

残り5:56、小野寺が左45度から3ポイント成功。直後にディフェンスではケイのリバウンドを下でスナップ。さらに左コーナーから連続3ポイント成功。23-28と一気に5点差に迫る。

さらに小野寺はカバーディフェンスでビュフォードにトラベリングを誘発させる。小野寺のディフェンス魂にチームが引っ張られる。

2クォーターは 35-35 の同点で終了。

 

 

チーム一丸で沖縄アリーナの『鬼門』を打ち破った島根

3クォーター序盤、島根はビュフォードをコーナーに待機させ、安藤と津山でボールを動かし攻める。対するキングスは岸本とクーリーのコンビプレイでコート真ん中から直線的に崩してくる。

キングスは3クォーターのスタートメンバーを3クォーター残り5:14まで使い続ける。これがどう出るか。

3クォーター中盤、島根はビュフォードがスコアリングモード。リングへどんどんアタックしてくる。

 

3クォーターを 54-51 とキングス3点差で終えると、4クォーターも一進一退の攻防が続く。

キングスはインサイドの優位性を突きたかったが、島根ディフェンスは試合後半になってもてローポストに対して素早いダブルチーム。キングスはその打開策がまだ見つけられず、なかなか良い形でシュートに持ち込めない。

 

島根は4クォーターになっても"Bazzsaw"スタイルが衰えない。安藤が一気にフロントコートへボールプッシュすると、そこからビュフォードや津山が勇気を持ってペイントエリアにアタックしてくる。

 

4クォーター残り5:50、ビュフォードがトップから3ポイントを決めて 57-64 と島根が7点リード。沖縄アリーナも島根の実力を感じ取り、重苦しい雰囲気がアリーナに漂う。

しかしそのまま破れることをジャック・クーリーは許さない。残り1:15、ケイからボールをスティールすると 66-72 と6点差。

 

互いの意地がぶつかり合う4クォーター残り55秒、島根は#13阿部 諒がオフェンスリバウンドに飛び込み、そのままゴールに押し込みバスケットカウントワンスロー。目立たないプレイでチームを支え続ける阿部が吠える。66-75 と9点差に突き放した。

島根がそのまま逃げきり、最終スコアは 68-80 と島根が勝利。島根はそのチーム力で、沖縄アリーナの『鬼門』を粉々に打ち破った。

 

点差以上に内容で圧倒されたキングス。今村を中心に、試合終盤に何度もコートで円陣を組む姿があった。

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2022/11/27 琉球 VS 島根 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

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