【九州王者への軌跡】松島小学校男子ミニバスケットボール部

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決勝 松島小×BSS(熊本県)ゲームレポート

仲宗根稔
気迫あふれるプレーでチームをけん引する#10仲宗根稔キャプテン
松島小BSS
6525
18– 1Q –2
10– 2Q –8
17– 3Q –7
20– 4Q –8
※各クォーター5分

決勝の対戦相手はBlue Shooting Stars(熊本県、以下BSS)となった。準決勝終了後、わずか45分後に決勝戦が始まったため、お互いにゲームプランを練る時間はなかったと思われる。しかし、松島小としては大会の前評判から「決勝まで勝ち上がれば相手はBSSの可能性が高い」ことを想定しており、スムーズに試合に入ることができていた。

試合は1クォーターを終えて、松島小が18対2のラン。決勝戦も最後までオールコートを走り続けた松島小が着々とリードを広げ、40点差で九州の頂点へ駆け上がった。

今大会は各クォーター5分で行われたため、公式の競技規則(6分)よりも1分短かった。「体力的にやりやすかった」と話す選手がいる一方で、「やりにくかった」と話すのは#4宮城だ。「(各クォーターの)終盤に流れが来たことがあったので、あと1分あればもっと(点差を)離せた」と語り、自慢の走力に胸を張った。

九州の強豪チームと2日間で3試合を戦い抜いた松島小。結果を見ればどの試合も圧勝で、旋風を起こしたといっても過言ではない。しかし、対戦相手と点差ほどの実力差があったとは思わない。特に、ハーフコートバスケットに持ち込まれた場面では、相手が一枚も二枚も上手と感じることが多かった。

須藤監督に大会を総括してもらった。

「どの試合も点差ほどの差はないと思っています。ガード陣がディフェンスを頑張って、相手がボール運びに苦労している時はうちが点を取れていましたが、相手がボールを運べた時はシュートまで行かれてしまっているので、相性の部分、チームのコンセプトの部分でうちが有利だったのかな、それが点差に表れたと思っています。

(対戦相手をリスペクトすべき部分は)シュートのうまさですね。うちは走っているのでノーマークでゴール下シュートを打てているんですけど、内地のチームはプレッシャーをかけられている状態でシュートをしっかり決めてくる。まだちゃんとスタッツを見てないですけど、シュートを打った数はうちが多いはずですが、成功率は相手の方が上だと思います。あれだけプレッシャーをかけたのに、なんで決められるんだろうっていうプレーがありました。」

さらなる成長へ向けて

松島小学校男子ミニバスケットボール部
体調不良で帯同できなかった#5比嘉白のユニフォームと共に戦った

須藤監督は今後の目標について、「九州大会の経験を持ち帰って、まずは地元の那覇地区大会でしっかり優勝して、沖縄県の頂点を目指して頑張りたい」と話す。そのための取り組みとしては「長所をさらに良くしていく。長所をさらに、もっともっと前に。あとは子供たちが試合中にコートの中で臨機応変に考えながらプレーできるようにしていきたい」と抱負を語った。

いま持っている刀を極限まで研ぎ澄ませた上で、さらなる武器を手に入れようとしている。松島小には競技歴の浅い選手もいるため、考える力(バスケIQ)の向上という点ではまだまだ伸び代は大きい。

福岡第一高校と松島小学校
インターハイ王者の福岡第一高校と、ミニバス九州王者の松島小学校

九州大会終了後、福岡第一高校を訪問して練習見学を行った。強固なディフェンスからのリバウンドと速攻、ガードの冷静な判断力など、まさに松島小の目指すバスケットが目の前で展開されていた。日本人離れしたスピードや力強さなど、松島小の選手たちは一つひとつのプレーに目を輝かせ、ナイスプレーには惜しみない拍手を送っていた。

練習後は井手口孝監督の計らいにより、写真撮影やサインに応じる場が設けられた。今年のインターハイ決勝で劇的な逆転3ポイントシュートを決めた沖縄出身の崎濱秀斗の前には、長蛇の列ができていた。

・ ・ ・

コロナ禍で合宿ができない中、3泊4日ものあいだ寝食を共にしたことで、子供たちの結束は日に日に高まっていった。また、帰りのバスが高速道路のパーキングエリアに立ち寄った際、奇しくも九州大会で対戦したチームと鉢合わせになる場面があった。選手らは互いにハイタッチを交わし、笑顔で再戦を誓っていた。子供たちは今回の遠征を通して、バスケットボール選手としてだけでなく、人としても大きく成長した。

こうして、松島小に通う8歳~12歳の少年たちは真夏の大冒険を終え、家族の待つ沖縄へと帰っていった。

メンバー紹介

宮城昊河
#4 宮城昊河(みやぎ・こうが)/6年/145cm

シュート力、状況判断力、アシスト力、ディフェンス力を高い次元で持ち合わせた、松島小が誇るモンスタープレーヤー。

下地史晃
#6 下地史晃(しもじ・ふみあき)/6年/145cm

速攻の先頭を走り続ける、松島小バスケの申し子。努力家で、コーチやチームメートからの信頼は厚い。

中村拓哉
#7 中村拓哉(なかむら・たくや)/6年/165cm

競技歴わずか2年ながら、県内トップクラスのセンターへと成長した中村。チーム練習ではダンクシュートも叩き込む。

後藤佑真
#8 後藤佑真(ごとう・ゆうま)/6年/147cm

高いバスケIQと多才な能力を兼ね備え、“今チームに足りない部分”を補完することのできるユーティリティプレーヤー。

下里優心
#9 下里優心(しもさと・ゆうしん)/6年/146cm

競技歴は浅いものの、自分よりも大きな相手に果敢に向かっていく下里。持ち前のガッツでゴール下に活路を見出す。

仲宗根稔
#10 仲宗根稔(なかそね・じん)/6年/144cm

仲宗根は、得意のドライブと気迫あふれるディフェンスでチームをけん引する。頼れるキャプテンだ。

玉城勇志
#11 玉城勇志(たまき・ゆうし)/5年/145cm

要所で決まるミドルシュートを武器に、プレータイムを伸ばしつつある玉城。今後の活躍が楽しみな成長株だ。

平山珂七太
#12 平山珂七太(ひらやま・かなた)/5年/138cm

平山(兄)は、アグレッシブなディフェンスと正確無比な外角シュートでチームの勝利に貢献する。

上原凪紗
#13 上原凪紗(うえはら・なぎさ)/4年/132cm

チーム唯一の4年生として気を吐く上原。ドライブを得意とし、オフコートではファッションリーダー的存在でもある。

宜志富脩翔
#14 宜志富脩翔(ぎしとみ・しゅうと)/6年/150cm

サッカーからバスケットへ転向した選手。独特の得点感覚とリズムを生かし、リングへアタックする。

中村龍紀
#15 中村龍紀(なかむら・たつき)/5年/153cm

中村は、恵まれた体格を生かしてゴール下でチームに貢献する。ベンチでは誰よりも声を出すムードメーカーだ。

平山湊汰
#16 平山湊汰(ひらやま・そうた)/3年/139cm

平山(弟)は3年生ながら、状況判断力と得点力を高いレベルで兼ね備えた未来のスター候補だ。

大井真聖
#17 大井真聖(おおい・まさと)/2年/123cm

大会最年少の大井は5歳からバスケットを始め、松島小でのプレーを希望して校区外から引っ越してきた選手だ。

比嘉翼
#18 比嘉翼(ひが・つばさ)/5年/137cm

5年生ながら主力を張る比嘉。コンスタントに2桁得点を挙げつつ、エースキラーとして攻防両面で活躍する。

(写真・文:大井 聖路)

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宮城昊河

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沖縄バスケットボール情報誌アウトナンバー編集部 │ #琉球ゴールデンキングス 試合レポートなら #OUTNUMBER │ 沖縄県U18、U15、ミニバス情報も発信中です

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