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準決勝 松島小×本庄(佐賀県)ゲームレポート

中村拓哉

トリプルチームを押しのけてシュートを狙う#7中村拓哉

 

松島小 本庄
50 33
12 - 1Q - 8
10 - 2Q - 4
11 - 3Q - 11
17 - 4Q - 10
※各クォーター5分

準決勝の対戦相手である本庄男子ミニバスケットボールクラブ(佐賀県)は1回戦が不戦勝だったため、準決勝が初戦となる。大会初日の午後に行われた練習試合を見る限り、チーム全体のサイズはないもののガード陣の能力が高く、特にハンドリングと得点能力に長けた#5香川悠摩に警戒が必要という印象を受けた。

対する松島小のストロングポイントは、#4宮城昊河(こうが)、#10仲宗根稔(じん)、#18比嘉翼という強力なスリーガードがいることだ。ミニバスには「第3クォーターまでに10人以上のプレーヤーが少なくとも1クォーター以上、2クォーターをこえない時間だけはゲームに出場していなければならない」というルールがあるため、1~3クォーターのどこかに戦力の落ちる時間帯ができてしまうことが多い。しかし、主力のガードが3人いると、1試合を通じてガード力が落ちることはない。また、ファウルトラブルを恐れずに前線からプレッシャーをかけ続けられることも強みだ。

そこに、競技歴わずか2年で県内トップクラスのセンターへと成長した#7中村拓哉が加わる。急成長を遂げた要因を中村に尋ねたところ、「NBAよりも、年齢が近い中学生や高校生の同じポジションのプレーを観て勉強しています」と答えた努力家だ。

松島小のガード陣は試合前、ストロングポイントである#7中村を起点に攻撃を組み立てるゲームプランを練っていたという。しかし、そのプランに須藤監督が待ったをかけた。

「たしかに、バスケットで強いポイントを攻めたり、相手の弱いポイントを攻めることはあるんだけど、まずは自信を持っていつも通りオールコートで走り合ってごらん。お互いガードが良いチームなので、ガード同士でやりあって、その中でセンターをポイントで使うのはいいよと指示しました」(須藤監督)

松島小は特定の選手にボールを集めるのではなく、いつも通りのチームバスケを遂行した結果、ガードの#4宮城が12得点、センター#7中村が16得点と、内外バランスよく得点を重ねていった。ディフェンスでは相手のキーマンである#5香川に#10仲宗根がフェイスガードし、10得点に抑えることに成功。最終スコア50対33で決勝進出を決めた。

本庄は敗れたものの、ブロックをかいくぐるフローターシュートや高確率のミドルシュートなど、高さのある相手を想定して決定力の磨かれた好チームであった。

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