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見えてきた今季の”武器”と”課題” 2022-23プレシーズンゲーム 琉球ゴールデンキングスvs仙台89ers GAME2

(文、写真:湧川太陽、写真:tomo)

9月11日(日)、琉球ゴールデンキングスは仙台89ersとプレシーズンゲームGame2を戦った。

この日のGame2はキングス 98- 90 仙台でキングスが2連勝。しかしプレシーズンゲームの勝敗はさほど大きな意味を持たない。あくまでも開幕までのテスト期間だ。この日は今季のキングスの”武器”と”課題”が見えてきた。

 

キングスのスタートは、#4 コー・フリッピン、#7 アレン・ダーラム、#24 田代直希、#30 今村佳太、#45ジャック・クーリー。前日のGame1で大怪我から復帰した田代直希がスタメンに名を連ねた。

 

適切な状況判断を積み重ねるオフェンス

1クォーター残り6分36秒、今季の”武器”となる『適切な状況判断』を積み重ねたオフェンスの場面があった。

右45度で田代がボールを受けるために動き出そうとするが、仙台マークマンの激しいディナイ(マークマンにパスを入れさせない守備)が行く手を塞ぐ。

 

通常なら3Pラインの外を回ってパスを受けるが、田代はダーラムと仙台#45の間を通る事を選択。仙台#45がダーラムのインサイドへの飛び込みを警戒して引いて守っている事を逆手に取り『適切な判断』をした。

 

フリースローライン付近の大きなスペースでボールを受けた田代にはそのままシュートを打つ選択肢もあったが、この瞬間ペイントエリア内で自分自身とクーリーで2対1の状況になっている事を見逃さずに、2回目の『適切な判断』をした。

 

田代は小さなシュートフェイクを一つ入れてから、ゴール下のクーリーへふわりとパスを出した。クーリーはそれをそのままリングに通すだけだった。今村が少しだけ右に動き、左サイドのスペースをつぶさないように配慮しているのも見逃せない。それぞれの『適切な判断』が積み重なったゴールだった。

 

田代は今季のキングスを「ポジションレス」と表現した。この場面では田代がボールコントロールしているが、今季のキングスは選手の役割を固定せずに、全員がボールを扱い、フロアのバランスを整え、全員が『適切な判断』を積み重ねて得点する。

能力の高い選手を揃えつつも誰かに依存せず、全員の『適切な判断』がぴったり重なり合った時、キングスは昨季以上の破壊力を見せそうだ。

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