オーストラリア代表とジョージア代表のトレーニングマッチが豊見城市民体育館で開催

FIBAバスケットボールワールドカップに出場する代表チームが、沖縄の子供たちに世界のプレイを見せてくれた。

8月22日、豊見城市民体育館でグループEのオーストラリア代表とグループFのジョージア代表のスペシャルトレーニングマッチが開催された。

オーストラリアは前回2019年大会では4位、2021年の東京五輪では銅メダルを獲得。一方のジョージアは今大会が初めてのワールドカップ本戦出場。

過去の実績では大きな差があるチーム同士の対戦となったが、最後まで目が離せない好ゲームとなった。

 

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1ポゼッション差を争う展開をBoomersが制す

ジョージアはインサイドへアタックを中心にポイントを稼ぐ。一方のオーストラリアは#5 パティ・ミルズの連続3Pや早い攻撃で得点を重ね、徐々に点差を離していく。

 

第二クォーターまではオーストラリアが早い展開でゲームの主導権を握る。対するジョージアはインサイドでは対抗できているものの、なかなか3Pが入らない。51-33でオーストラリアがリードして前半を終える。

 

このままで終われないジョージア、インサイドで強固な守りを見せオーストラリアを一時55-46まで追い上げるが、#15 ニック・ケイの連続得点などで再び点差を離される。第三クォーター終了時に70-54となかなか差が縮まらないまま最終クォーターへ。

 

だがジョージアはあきらめない。ベンチからコートに立つ5人を鼓舞し、最後まで戦う姿勢を見せる。チームメイトのエールに応えるようにドゥダ・サナーゼが連続でゴールを奪うと、ジョージアに流れが傾きはじめる。

残り2:32には79-76の3点差まで追いつく。終盤まで1ポゼッション差を争う展開が続き、会場の雰囲気は最高潮に盛り上がりを見せていく。

最終スコアは86-81でオーストラリアが勝利。終始リードを保ったまま逃げ切った。どちらが勝ってもおかしくないゲーム展開に豊見城体育館の観客の視線は釘付けとなった。

 

バスケの島 沖縄

会場には各国代表選手との交流プロジェクトの一環として、県内の小中高校生が招待された。

お互いのチームが素晴らしいプレーを見せるたびに学生たちは歓声を上げ、シュートが落ちると悔しがる。

接戦となった試合終盤では、オーストラリアとジョージアを後押しするコールと指笛が会場中で自然発生し、さらにヒートアップしていった。

まるで自分たちの「推し」チームのように一生懸命に声をあげ、拍手をする観客の姿がいたるところで見られた。

この日県外から取材にきていたメディア関係者も会場中に広がった応援合戦に驚きを見せていた。それだけ沖縄のバスケ熱がひときわ高いことを示しているのだろう。

いよいよ開催目前となったFIBAバスケットボールワールドカップ2023。熱狂の渦が、沖縄アリーナから世界中へと伝わっていく。

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