並里が有言実行、キングスを勝利に導く活躍 CSクォーターファイナルGame1

目次

試合後の記者会見

琉球ゴールデンキングス 桶谷大HC

 

試合の総括

最初にディフェンスのところで下がりすぎていたり、ボールピックのところは逆に下がらなくて簡単にサイドピックをやられたり、逆にスクリーンゲームのときはフレアスクリーンに簡単に引っかかって簡単に3ポイントを打たれたり、ハンドオフのところで簡単に打たれたり、自分たちがやられたくないところを前半にやられたんですけども、それでも我慢強く後半に自分たちのディフェンスをしっかりやり続けてくれたところ、秋田さんを60点に抑えられたところが良かったです。

オフェンスに関しては勿体無いのがターンオーバー。それで流れを崩したり、オーバーアグレッシブになって、シューター陣が良い判断ではないシュートが多かったように思いますが、CS初戦なのでしょうがないです。

普段通りの力をしっかり出す、特にオフェンスは我慢強く、良いシュートを打つところはそれがぼくたちの一番の強みなので、明日はもう一回オフェンスのところのターンオーバーを無くして、チームのシュートをしっかり打てるように心がけたいです。

 

——チャンピオンシップの初戦を取れたことの大きさ、この1勝はこれからにどう繋がる?

単純に『あともうひとつ』となります。負けるとどうしてももう後がないので、秋田さんにしたら次戦が何がなんでもとなりますし、ちょっとオーバーワークになる可能性もあるので、そういった意味では初戦にしっかり勝てて良かったです。

 

——4Q田口選手の連続得点で4点差に迫られタイムアウトをとりました。どのような意図と指示がありましたか?

シューターに簡単な3ポイントを打たれた。フローター気味のレイアップはある程度仕方ないなと思ったんですけど、意図している守り方ではないのが2つ続いたというのは良くないなということで、もう一回意思統一するためにタイムアウトをとりました。

オフェンスというよりディフェンスのアジャストが必要だったので、その話をしました。(その後)佳太がよく決めてくれたなと思いますけど、それはあくまでもボーナスかなと思っています(笑)

 

——ディフェンスが良かったと思うが、どういったことを意識して、何が具体的に出来ていましたか?

(秋田の3ポイントの試投数が)18本というのは上出来だと思います。(秋田は)3ポイントのチームなので、いかに3ポイントの数を減らすかは僕たちの課題だったので、それは減らせたかな。

反面、ちょっとまだオープンショットが多いなと思っていたので、それが決まっていたらもっと違う展開になっていたし、相手も得点が伸びていたと思うので、今日はオープンショットを外してくれたのでそれは僕らとしてはラッキーだったと思います。次戦はどうなるかわからないので、自分たちがちゃんとやることをやって相手に得意なところを出させないようにしたいです。

 

——今日は田代選手がロスター入りしておりましたが、その意義は?

本人がベンチに入ってチームメイトを鼓舞したい、鼓舞というか、コーチ陣が見えている目線だけでなくて選手がやっている感覚とかを田代が話ししたいというのがあって。それを僕らも話しを聞きたいですし、僕らにしたらもう1人コーチがいるという感覚です。アシスタントコーチとしての役割をしてもらいました。

 

——相手の外国人選手に仕事をさせなかった、それが出来た要因はどこにありますか?

やっぱりドゥエイン(エバンス)じゃないですかね。

(秋田は)グリン選手がスタッツリーダーなんですよ。そこで7点しか取られていないというのはドゥエインの完璧なディフェンスです。

ひとつフレアスクリーンでワイドオープンがあったんですけど、それはバックサイドトークが無くて、簡単に引っかかってしまったが、そこを守れたのはドゥエインの力が大きいかなと思います。

デービスのところもボールピックからのダイブが彼の持ち味なので、そこの部分で日本人選手には結構ジャンパーを決められたんですけど、ジャックだったりゲイリーがよく守ってくれました。

 

——1Qは点差が拮抗していましたが、2Q以降はいくつか流れを変えるプレーがありましたが、ヘッドコーチからみて一番このプレーが大きかったなというのがあれば教えてください。

覚えていないです(笑)。結構ありましたよね?

成が隆一と変わって入ったときに、ちょっと変な空気になったときに成のディフェンスとボールプッシュで自分たちに流れを持ってこれたかなというのだけ覚えております。モメンタムがあった。

あとは何個かあったと思うんですけど、一番印象に残っているのはそこかなと思います。

 

——会見冒頭で出だしの守備について苦言を仰っていたが、出だしの守備についてはかなりこだわってきた部分だと思いますが、何故そのようになってしまったのか、次戦の反省も含めてお伺いできますでしょうか?

川島くんだったり古川くんのところにスリーがあるというのが頭にありすぎて、ガード陣は付いていたのにビッグマンが長く見過ぎたかな。そこでデービス選手に(パスを)落とされてレイアップを決められたというのが結構ありました。そこは映像を見せて後半にアジャストできたので良かったです。

あとはシューターに対してのスクリーンが多いので、下のビッグマンところのリラックス感がありすぎた。もうちょっとスクリーンに対しては高いところで早めに消していく、簡単にタイトなカールをさせない、フレアスクリーンをヒットさせないという『前もって』のディフェンスが一番大事だと思います。

その『前もって』のディフェンスが少しルーズになっていたなというのがあります。後半はしっかり修正出来たと思いますので、明日もう一回それをするのと、相手もそれに対してアジャストしてくるので、それに対して僕たちもアジャストをしっかりしていくようにしたいです。

 

 

秋田ノーザンハピネッツ 前田顕蔵HC

 

試合の総括

試合を通してリバウンド、相手のプレッシャーに対してうまく攻めれなかった部分がありました。チームとしての課題は明確であって、そこを修正することが出来ればチャンスはあると思えた試合だったので、次戦は勝てるように切りかえないといけないと思います。

 

——どこが一番の課題だと感じましたか?

相手のプレッシャーをすごく受けてしまった前半、そこからの失点だったりすごく勿体無いケースが多かったです。前回天皇杯で対戦したときにも同じようなことがあり、ここをしっかり打開しないと良いシュートも打てないですし、しんどい体勢に持っていかれるのかなと思います。

 

——4Qについて、田口選手が決めた3ポイントの1本のみのアテンプトでした。またリバウンドが5-10と差をつけられました。どのようにコーチは感じていますか?

単純にそれが出来なければ勝てないとシンプルなことだと思っています。リバウンドが取れない、ターンオーバーをする、自分たちが3ポイントをうまく作れない、これが出来なければ勝てるはずもないので。沖縄さんの強みはもちろんリバウンドであって、その中でやられてしまうというところをやっぱり全員が共通認識を持ちながらどうやって頑張れるのか、リバウンドが取れない時にどうもう一回守れるのかというところなのかなと思っております。

ただゲームを通して(失点の)74点自体は悪い数字ではないです。普通にやれば負けると思っているので。そんなに甘い勝負ではないと思っていて、なので自分たちがチャンピオンシップの中でどうやってステップアップしないといけないのか、自分たちが成長しない限り勝てないと思っていますし、ただ勝機はあると思っています。

リバウンド取られない事は当然だし、ターンオーバーしないっていうのも当然だし、どうやって3ポイントを決めるのかっていうところ、そういう課題自体はすごく明確で、じゃあどうやってやるっていうところをどれだけ徹底できるかというところだと思っています。

やりながら頼もしく感じた部分もたくさんありましたし、全く悲観的になることはないと思っています。なので明日がんばります。

 

——2Qにコー・フリッピン選手のスティールにより連続失点は秋田としては痛い場面でしたが、そこからディフェンスの集中力が下がらなかった、逆に高まったような印象がありました。前田ヘッドコーチからはチームに対してどのような声かけをしましたか?ディフェンスの集中力はどこまで持続できたと考えていますか?

ディフェンス自体は、勿体無いケースはいくつかあって、そこは次戦に修正しないといけないなと思っています。

40分通して選手(の集中力)が切れるという状況はなかったので、それは良い要素だなと思っています。ある程度ターンオーバーが起こるのはもちろん予測していましたし、その中でどう次に切り替えるかというのはシーズン通しての課題ではありました。そういう意味ではあそこのターンオーバーでぐっと勢いを持っていかれずに耐えたということは良かったと思います。

 

——選手の様子は、緊張があったのか、普段と違ったのか、どれくらいゲームプランを遂行できたのかを教えてください。

選手の様子はとくに固くなっているとかはないのかなと思いました。

シンプルにCSに出れて、沖縄アリーナでたくさんのブースターさんの前でプレー出来るというのは選手にとっても僕にとってもクラブにとっても非常に光栄なことです。その中でチャレンジできるというのは楽しい状況だと思っています。

ディフェンスの遂行力については、かなりパーフェクトに持っていかないと難しいというのは明らかです。リバウンドのところもちろんファイトしないといけないですし、その他の細かいところは明日修正できるように頑張らないといけないので、今日はどのくらいですかね。。。6割7割とか。。。ただ失点に関しては悪くないと思っています。もう少し削れるというのは間違いないですし。

オフェンスですね、オフェンスが課題なので、そこをどう打開できるかっていうのを明日チャレンジしたいと思います

 

——先ほどのインタビューの中で、頼もしく感じた部分とは具体的にどういったところでしょうか?また、試合をしてみての手応えがあった部分は?

前回の天皇杯だったり、プレシーズンでの対戦では基本的にコテンパンにやられているので(笑)、全然戦えてるという印象です。

ただ、もっと出来るというのが僕の印象で、追い上げる部分であったりとか、選手たちが以前出来なかったプレーメイクをする部分だったりを見れるのはコーチとしては嬉しいことです。

しっかりと勝負することができる土台には乗せれると思います。このチームの伸びしろが見えるのは頼もしいなと思いました。

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この記事を書いた人

地元で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に貢献するべく奮闘中!
趣味はスポーツビジネス関連の研究。note、Twitterもフォローしてくれると喜びます。

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