試合後 記者会見コメント
キングス 桶谷大ヘッドコーチ
Q. 本日試合の総括
オフェンスが停滞してしまってそこからズルズルとディフェンスに影響した。リバウンド争いのところで、一つ目を抑えても二つ目でリバウンドを取られて繋がれたシーンもありました。あとはボールピックのところで、1つ目を守れても2つ目に対してセパレーションできて、ビックマンがオーバーコミットしてやられることが結構ありました。後半は底の部分にアジャストして、そこでヴィックのところでリピックを簡単にやられなくなったので。いくつかはやられましたが、(後半に)そこを修正できたことでイーブンに戻せたかなと思います。
延長に入ってからはお互いに総力戦で、今村の退場もありましたし、岸本がちょっと足を攣ったりとギリギリの状態ではあったんですけど、そのなかで最後に岸本が決めてくれて1点でも勝てたということがめちゃくちゃ大きいなと思います。プレータイムのところでも、あるバルクさんは40分超えている選手が何人かいるなかで、(私たちは)前半にプレータイムをシェアできたのでそこの部分で、ダブルオーバータイムを終えて40分以上出場している選手がいなかったことは、また明日自分たちにとって有利になるんじゃないかなと思います。
Q. カーク選手、クーリー選手が同時に出るスリービックがよく見られましたが、戦術としてもともと用意していたものでしょうか?
東京もどちらかといえば重量級のビックマンなので、そことマッチアップはできなくないかなと思っていて、例えばマッチアップのところでアレックスがライアンにつくことが多くなっちゃって、そこは反対にしないと。アレックスが???について、ジャックがライアンにつくようにちゃんとやらないと。ちょっと適当になっちゃったんで、そういったところはもう一回修正していきたいと思います。
相性が悪いというか、アルバルクさんはどっちかといえば僕らと似たようなハーフコートバスケットをするチームで、名古屋Dさんや長崎さんのような走るチームに対してはなかなかその二人を一緒に出すのは難しい、リバウンドを取れなかったときに速攻で走られるというのがあるので。アルバルクさんであればある程度対等にできるかなと思っていたんで。
あとはリバウンド争いでスリービックをある程度使っていったほうがいいと前回の対戦でも今回も試合をしながらも思いました。明日もそのラインナップ使えると思います。
Q. レギュラーシーズン終盤で調子が悪い時には、ロー選手やダーラム選手がどうしてもつき走るような形でシュートまで行ってしまうような形があったと思います。今日は後半は今村選手であったり岸本選手だったり、これまでチームを支えてきた日本人選手たちがオフェンスの中心となりクリエイトしていきました。それはチームとして狙いがあったのか、それとも彼らのプライドや責任感が大一番であのようなプレーを生んだのか、どのように思いますか?
責任感だと思いますね。彼らは今日にかける気持ち、自分たちがアドバンテージを取らないとというのがすごく見えたと思います。
前半はやっぱりヴィックがあんまりセパレーションできていなかった。後半はもう少し隆一のところでボールピックを使おう、セパレーションできるところでもう少しピックを使おうという話をして、後半今村と岸本のところでアタックが増えたところに繋がった。
Q. 3クォーターの攻防についてお聞きします。スタートから岸本、小野寺、今村、ダーラム、クーリーのスターティングメンバーで残り2分まで引っ張りましたが、あの場面は前半の点差をなんとかスターターで縮めたかったということでしょうか?
今村が3つ目のファールをしてあそこで代えても良かったんですけど、ハンドラーがいなくなるのが嫌でしたし、あそこは今村が今シーズンずっとチームを引っ張ってきてくれているんで。そこでマッチアップだけ変えて、あまりファールドローンしない選手にマッチアップさせて、敢えて(今村を)残すようにしました。
今村と岸本でゲームを作れていたので、そこで交代でリズムを変えたくなかったというのは正直なところで、いけるところまでいかないと、接戦に持ち込まないと。あそこで代えたらまた離されるかなと思っていたんで。
スリービックも2Qで点差離されている時間帯がスリービックであまり良くなかった時間帯だったんで、あんまり使いたくないけどどこかで使わないといけない、今村である程度いこうと思っていました。それがダメならスリービックでいこうと。あんまり引っ張りすぎないようにするんですけど、とはいえ一発勝負なんでいかないといけないというところで勝負をしていました。
Q. 3クォーターにビックマンがオーバーコミットしないように修正したというお話をされていました。ドライブされたときに、もう一人の選手がかなりゾーン気味に中に絞っていました。
そうですね、ショートピックアンドロールのところで、誰がヘルプいくのって、結局落とされてアタックされて、ショートロールで落とされてアタックされてっていうところでやられたり、ビックマンがガードに対してコミットしすぎると簡単にやっぱやられるケースがあったんで、我慢する。ドライブしているところのレーンにもう一人いるんで、そこから最終的に結局レイアップはいけない。フローターなりタフなショットを打たせばいいということで、オーバーコミットしてくれるなということで。アレックスのところは結構オーバーコミットをしてしまったので、もう一回映像見せて、あそこはいかないでいいよとしたいなと思います。
ただ、アルバルクさんもずっとこういう戦術を使ってやってきているんで、それに対してのカウンターが明日あると思うんですけど、またアジャストできたらいいなと思います。
キングス 岸本隆一
Q. 本日試合の総括
大事なGame1をまず、勝てたこともそうですけど、今日みたいなゲーム展開の中で、そもそも試合に勝てたことが大きかったというところと。Game1の大切さはCSに出るチームだったらみんなわかっていると思うのでその辺も含めて、最後に勝てて良かったなという気持ちです。
Q. 前半は無得点でしたが、後半爆発しました。ハーフタイムで何か気持ちの切り替えはあったんでしょうか?
いや、まあでも桶さんも隆一のところをもう少しやっていこうかという言葉もあって、前半はやっぱりちょっと自分がオフェンスのところであんまり参加できていないなというのがあって、みんなの協力を得ながらアジャストしていったという感じです。
Q. 最後クラッチタイムにいく前までも、ドライブでなかなかここ数試合なかった岸本選手が攻めるという形が続いていましたが、あそこはここに来たら自分がチームを背負って立つみたいなそういう気持ちだったんでしょうか?
それは今日に限らずですけど、特に4ピリの最後のほうはずっと引っ張ってくれていた圭太が退場したというところもありましたし、自分がやるしかないなと。
自分たちの強みはリバウンドなので、自分が外しても必ずフォローしてくれる選手がいるという思いもあったんで、試合終わって紐解けばそうなるんですけど、実際やっている感覚としては理屈じゃないと思っていました。前が空いたらいくべきだと思いましたし、迷いというのがああいう状況では一番良くないと思っていたんで、そこはシンブルを心掛けてやりました。
Q. 今振り返ると、あのロングスリーはそれまでに外れたけどドライブがあったから効いたのでしょうか?
いや、あの瞬間はなんか決めれる自信があったというか、なんというか…
決めた場面は特別でしたが、僕にとってはそこまで特別なことではなく、ADがキックアウトしてくれて打ちやすい状況をつくってくれたと思っているんで、チームのオフェンスとして打てたかなと思います。
Q. 残り9秒でもう少し時間を使うとかのオプションはあったと思うんですけど、そこはどうだったんですか?
タラればですよね。外れていたら逆にピンチになったかもしれないですけど、それ以上に決める自信ありましたし。
振り返ればより良い選択がもしかしたらあったと思いますが、あの場面ではあの瞬間打つことが、自分としては外れたとしても良かったと思いますし、相手にとっても嫌だったんじゃないかと思います。結果論ですが、入ってよかったなと思いますね。
Q. 前半を14点差で折り返して、後半カムバックしました。ハーフタイムでのチームの雰囲気はいかがでしたか?
我慢しようということはみんな言っていました。我慢の中で、スリーポイントから始まりそのあとADがスティールをしてブレイク持っていくところまで、ああいうモメンタムって必ず試合の中であると思っていたので、それまでみんなで我慢しました。ディフェンスで崩れなかったというのが今日は一番だったと思います。ダブルオーバータイムの点数ではなかったと思うので、ディフェンスの中で修正しながらアジャストできたと思います。
Q. 今日は僕が岸本選手を見てきた中で一番感情が爆発していました。CS前は調子悪くて、まだGame1ですがひとつ勝てたことはとても大きいと思います。そのあたりはいかがですか?
大きいですよ。もちろんうれしいですし。レギュラーシーズンを経ていろんなことをみんなが胸に秘めている中でまず勝てたってことはうれしいですし、何より勢いですよね。
特に自分が関わっているプレーの中で、勢いを生んでいくことがすごく大事だと思います。CSは先手(必勝)なんで。とにかく先手先手というところで、最後まで攻めきれたかなというところです。
Q. シーズン終盤良くない状態が続いた中で、今日は粘り勝ちをするいつもの強いキングスを見せられたというのは、どういったところが要因なんですか?
メンタル的なところでいうと「吹っ切れた」かなというところですかね。自分たちはレギュラーシーズンで守ってきたものをたくさん手放してしまって、もう手放しようがないというか。個人的には「当たって砕けろ」と思っていたので。そういう意味でいい方向にいったかなと。(さきほどと)重複しますが、ディフェンスですかね、相手にやられる場面があっても、モメンタムを作らせない、徹底して同じプレーを続けさせたということが最終的にはいい方向にいったかなと。ディフェンスのところで、自分たちの自信を取り戻すゲームになったと思います。
Q. ピックとリピックのところでやられている印象がありましたが、あれは岸本選手たちにとってはやらせていたということですか?
やらせていたわけではないです。防げる部分はもっとあったと思うんですけど、そこから派生して3人目、4人目の選手が関わってくるともっと厄介になるので、その辺はまた明日、コーチ陣が修正をいろいろかけてくれると思うので、そこに自分たちがしっかりアジャストしていきたいです。