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OUTNUMBER RADIO #55   ゲスト:TESIOの代表 嶺井大地さん

ハムやソーセージなど加工肉専門店TESIOの代表 嶺井大地さん

出身は那覇市古波蔵 那覇国際高校卒業後 大分の大学へ。

新設された学校で華やかな印象を受け、進学した先に輝くものがあると感じ那覇国際高等学校を受験。

高校生活では、趣味である音楽鑑賞や漫画を読み漁る日々を過ごし、自分の世界に没頭していました。高校卒業後は大分県の大学に進学。

先生や学生の約半数が外国人というインターナショナルな大学で観光学を勉強。

自らの国の文化を話す周りの学生たち。沖縄から進学した学生は嶺井さんを含めて2人。

当時NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」が大ヒット。

沖縄の文化や暮らし、歴史について話す機会になった時に、沖縄の言葉を話せるわけではない、伝統芸能をやっていたわけでも、沖縄料理が作れるわけでもない。

「沖縄を表現できない」

そんな状況で嶺井さんのアイデンティティはグラグラに揺らぎ、改めて沖縄について学びたいと決心しました。

沖縄を出たからこそ、そして、学食も世界各国の品々が並び、様々な価値観や考え方に触れらる環境だったからこそ、沖縄を見つめなすことが出来たと語る嶺井さん。

料理の道へ進むきっかけは祖父母が営んでいたレストラン

大学卒業後は、沖縄に帰郷。やりたいことが見つからず、バイト生活を送る日々。

祖父母がレストランを営んでおり、幼少期、母が大病を患い祖父母のもとで生活した嶺井さん。

その姿を見て「自分も人をもてなす仕事をしたい」と漠然としながらも進む道を見出し、

24歳で料理の世界へ足を踏み入れました。

最初は、カフェでキッチンに入り3年半働き、その期間の中で自らのお店を出店したいと決意。

「自分でなければいけないもの」を作りたいと思い、友人のつてを辿り京都へ行くことに。

そこで食肉加工のお店に出会い、修行をスタートさせました。

ソーセージと出会った京都

修行をスタートさせたお店は、シャルキュトリー(生ハムやソーセージの加工肉の総称)を強く推していて、ソーセージの専門店に出会ったのも初めて。

ウインナー フランクフルト チョリソーくらいしか知らず、これらを総称としてウィンナーと呼んでいましたが、ウインナーもソーセージの一種であることも初めて知ったそう。ハム、ベーコン、パテ、テリーヌ、生ハム、サラミ、など数多くある加工肉。

それらを専門店で選び食卓に取り入れる習慣が沖縄にはないと感じたそう。

その背景には、スパムに始まるアメリカから流入してきた加工肉の文化が一般的な食卓に並んでいたためではないかと語る嶺井さん。

京都のお店で加工肉と出会った時に芽生えた感動。加工肉の製造を学び、沖縄に持ち帰ってお店を開き、その感動を伝えることは「自分にしかできなこと」と思い加工肉の世界に歩みを進めました。

京都府で半年間、食肉加工店で修行。その後その後静岡県のお店へ弟子入り。

そこで3年半ドイツ製法を学び、その後岡山県の食肉加工のお店がソーセージのお店を立ち上げるということで、現場監督として派遣されます。

売り上げが好調に伸びている中で、社長と喧嘩しクビにされて沖縄に帰ってきます。

その後ネットカフェでアルバイトしながら、TESIOの準備を進めていきます。

コザとの出会い

TESIOの出店準備を進めていく中で、沖縄は他の都道府県に比べてソーセージの専門店が極端に少なく、どういう商売で、どういう風に儲けを出していくのかを詳細に示さないと融資も受けられない状況。

また、スーパーでソーセージが十分に買える状況で

「専門店でソーセージを買う意義や価値観を分かってもらえる人に提供したい。」

と考えた時、出店する場所は那覇や北谷を勧める声も多かったそう。しかし、TESIOは飲食店ではなく加工肉の製造。大きな音や煙も出るため大家さんが貸したがらず店舗探しが難航。

叔父が沖縄市でJETというLIVEハウスを経営しており、LIVEハウスが入っているビルを叔父が買い取ったのが約4年前。

一階の店舗が空いたため出店先の候補にコザが急浮上しました。

出店先として、全く候補にも上がっていなかったコザはLIVEハウスやbar、居酒屋が立ち並ぶ夜の街という印象。日中の営業を想定していたため商売をするのは不利だと考えていたそう。

しかし、LIVEハウスも多く、上間天ぷら弁当店も横に並び、日中大きな音や煙を出しても迷惑があまりかからず、満足いく製造が行えると拠点をコザに置くことを決意。

しかし、融資機関からは

「コザに出店するなら融資しない」

とはっきり言われるほど、コザは敬遠されていた土地。

融資を受けるために

「コザなら満足いく製品を作ることができる。製造の拠点はコザに置き、販売店は他に設けることもできる」と一見不利に見えたコザという土地柄を逆手にとり、融資を獲得。

そして2017年6月にTESIOをオープンさせました。

コザの街が持つ専門性

2021年に完成予定の沖縄アリーナ(仮)、2022年にBリーグのオールスター戦、2023年にはバスケットのW杯が開催されます。

しかし、

バスケットを目的に沖縄市にやってきた人たちが市街地に足を向けるかは未知数。

コザの街に多くの人を呼び込むためには、どのようなお店があり、どのようなコンテンツがあるのかを知ってもらう機会が必要。

お店を立ち上げた2017年は、コザの街には倦怠感が漂っていた印象を受けていた嶺井さん。

しかし、昔から営むタコスの専門店「チャーリータコス」

オーディオの専門店「知名御出横」

スパイスカレーの専門店「スパイス カレー パルミラ」

チョコレート専門店「Timeless Chocolate」の製造拠点。

ビール製造の「コザビール工房」

手作り石鹸の「石鹸工房 ラ クッチーナ」

コーヒー専門店の「豆ポレポレ」

など専門性の高いお店が徒歩圏内でこれだけ多く立ち並んでいる稀有なまち、コザ。

専門性の高いコンテンツを多くの人に親しんでもらうために立ち上がった企画が3月14日に開催した「Koza Super Market」

各店舗が通常の営業をしながら、この日だけの特別なサービスや一品を提供するというイベント.。4500人が来場しました。

今後ともコザの持つ専門性を活かしていければ、輝きを放ち続けれると語る嶺井さん。

今後のTESIOの展開も楽しみですね。

【TESIO】

〒904-0004 沖縄県沖縄市中央1-10-3 1F
TEL:098-953-1131
FAX:098-993-7316

オープン時間:11:00~19:00 定休日:月曜日

お車でお越しの方駐車場がございません。
近隣のコインパーキングにお停めくださいますようお願い致します。

https://tesio.okinawa

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