2026年5月3日、日環アリーナ栃木にて行われた宇都宮ブレックス vs 琉球ゴールデンキングス GAME2は、アウェーのキングスが92-70で快勝を収めた。レギュラーシーズン最終戦となるこの試合で、キングスはチャンピオンシップ(CS)に向けて大きな収穫を得る見事なバウンスバックを見せた。
前半は互いに強みを出し合う拮抗した展開となった。宇都宮はDJ・ニュービルが果敢なドライブやキックアウトでチャンスを演出し、ギャビン・エドワーズが得点を重ねてオフェンスを牽引する。対するキングスもジャック・クーリーのオフェンスリバウンドや、アレックス・カークのインサイドでの得点で応戦し、前半終了時点では43-42と宇都宮がわずか1点のリードで折り返した。

そんな緊迫した前半、キングスに勢いをもたらしたのが脇真大。2Qにはディフェンスリバウンドからそのままコースト・トゥ・コーストでレイアップを沈めるなど、持ち味の突破力を発揮。さらにはルーズボールへ飛び込んでマイボールにする泥臭いハッスルプレーも見せ、チームを鼓舞した。


試合後、桶谷大ヘッドコーチが「今日のMVP」と絶賛したように、彼を含むセカンドユニットがコート上でディフェンスのインテンシティ(強度)を一段階引き上げたことが、チームに良い波をもたらした。脇自身も「タフにアタックを狙い続けて、ディフェンスの強度を上げられたので本当に良かった」と手応えを口にしている。

勝負の分かれ目となったのは第3クォーターだ。キングスの真骨頂であるリバウンドとディフェンスが宇都宮に襲いかかる。クーリー(23得点、15リバウンド)とカーク(19得点、14リバウンド)のツインタワーがインサイドを完全に制圧。ディフェンスでは、桶谷HCが「今までで一番ブレックスさんに対して良いコンテストができていた」と振り返るように、ハードなクローズアウトとボールプレッシャーで宇都宮のオフェンスを停滞させ、このクォーターの失点を13点に抑え込んだ。オフェンスでは再三のオフェンスリバウンドからセカンドチャンスをものにし、65-56と逆転に成功した。

第4クォーターに入ってもキングスの勢いは止まらない。ヴィック・ロー(13得点)のアーリーオフェンスからの得点や、松脇圭志(12得点、3ポイント4/8)が次々と3ポイントシュートを射抜き、宇都宮を一気に突き放す。宇都宮はキングスのインサイド支配を崩すことはできず、最終スコア92-70でタイムアップを迎えた。
試合スタッツ:りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2026/05/03 宇都宮 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

惜敗した前日のGAME1から見事な修正力を見せつけ、40分間チームの姿勢を貫き通したキングス。脇が「僕たちが強い気持ちを持ってプレイすれば絶対に上に行ける」と力強く語った通り、大舞台となるチャンピオンシップへ向けて、これ以上ない形でレギュラーシーズンを締めくくった。
B1リーグ レギュラーシーズン全日程が終了し、琉球ゴールデンキングスはチャンピオンシップ初戦をシーホース三河を対戦することになった。今季は天皇杯を含めて5度対戦して1勝4敗のキングス。クォーターファイナルはアウェーでの対戦となり、苦しい戦いが予想される。
しかしチャンピオンシップのキングスは、レギュラーシーズンとは違うチームとなる。今季苦しみ抜いた脇は、前を向いてCSへの意気込みを語る。
「今シーズンは僕にとっても難しいシーズンになりましたが、一つ一つ成長していく中で、悔しい時も嬉しい時もありました。自分の中に色々な思いがあり、感情的になった時もありましたが、そういったところで色々な思いを知ることができたので、僕にとっては本当に貴重なシーズンになったと思います。こうして最後の宇都宮戦で僕の持ち味であるプレイができたので、これをどんどんCSに繋げてやっていきたいです」
(写真:佐藤智彦、文:金谷康平、構成:湧川太陽)


