B1リーグ 第8節 アジア特別枠選手の活躍 [2024.11.09-10]

a11月9日(土)、10日(日)にB1リーグ第8節が日本各地で開催された。この記事ではアジア特別枠選手の活躍について、出身国ごとにレポートする。

目次

フィリピン

マシュー・ライト

SG / 193cm / 川崎ブレイブサンダース
vs 京都
GAME1 (Lose 83-81) スターター 21分07秒 17得点/3リバウンド/3アシスト/0スティール
GAME2 (Win 82-91) スターター 30分58秒 14得点/2リバウンド/5アシスト/4スティール/1ブロック
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

マシュー・ライトはゲーム1の3クォーター終盤で5ファウルアウトとなってしまうが、スコアリーダーとして川崎をけん引した。ゲーム2もスターターで出場。ピックアンドロールを巧みに操りシュートやアシストで試合を作ると、ディフェンスでも集中力をみせる。ライトはゲームハイの4スティール。なかでも、4つ目のスティールからの得点は勝利を決定づけるクラッチスティールだった。ゲーム2はオフェンス、ディフェンスの両面で活躍しチームの勝利に貢献。ゲーム2のようにマシュー・ライトは試合を操ることが出来る。Bリーグは2週間の中断期間に入るので、この時間を使ってチーム戦術を深めたい。

キーファー・ラベナ

PG/SG / 183cm / 横浜ビー・コルセアーズ
vs 越谷
GAME1 (Lose 72-80) スターター 17分11秒 7得点/0リバウンド/4アシスト/1スティール
GAME2 (Win 87-63) 18分59秒 11得点/3リバウンド/3アシスト
ゲームスタッツ: G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

ゲーム1はスターターで出場するが、なかなかリズムに乗れずに越谷の3ポイント攻勢で試合が進んでしまう。4クォーターには5得点、2アシストとチームに勢いを生むが、逆転できずに敗戦となった。ゲーム2はベンチからの出場。2クォーターのラストポゼッション、ディフェンスの間をドリブルで割って進入して得点。良い流れで後半につなげると、3クォーターには3つのアシストでチームにシュートのリズムを生む活躍。ラベナの活躍で横浜BCがゲーム2を制して、第8節は1勝1敗となった。

ドワイト・ラモス

SG/SF / 193cm / レバンガ北海道
vs 宇都宮
GAME1(Lose 68-96) スターター 19分08秒 5得点/0リバウンド/1アシスト/1スティール
GAME2 (Lose 79-88) スターター 26分08秒 7得点/1リバウンド/4アシスト/1スティール/2ブロック
ゲームスタッツ: G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

ゲーム1は北海道にとってタフな試合になった。宇都宮が1クォーター39点をあげてBリーグの1クォーター最多得点を更新。3クォーター途中には宇都宮に最大リード38点をつけられて試合が決まってしまった。ゲーム2、ドワイト・ラモスは得意のペネトレイトからの得点とアシストでチームをけん引。前半を北海道リードで折り返し、3クォーターには宇都宮のエース比江島を完璧なタイミングでブロックする。4クォーターには3つのアシストで勢いをつけるが、試合終盤に宇都宮の3ポイントが連続でヒットし、北海道は宇都宮に敗れてしまう。
北海道は3連勝のあとの2連敗となったが、優勝候補チームに良いパフォーマンスを見せたことは、チームとラモスにとって今後の自信になるだろう。

ドワイト・ラモスは FIBAアジアカップ2025 windows2 のフィリピン代表に選出。11月21日のニュージーランド戦、同24日の香港戦に出場予定となっている。

レイ・パークスジュニア

SG / 193cm / 大阪エヴェッサ
vs 仙台
GAME1 (Win 87-68) スターター 26分03秒 4得点/8リバウンド/5アシスト/2スティール
GAME2 (Lose 88-96) スターター 30分42秒 26得点/3リバウンド/3アシスト/1スティール
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

レイ・パークスジュニアはフィールドゴール%が8.3%(1/12)と絶不調だったがアシストやディフェンスでチームの勝利に貢献した。ゲーム2はレイ・パークスジュニアのシュートタッチが復調。前半だけで20得点をあげてチームを引っ張るが、後半に仙台がディフェンダーを変更しパークスジュニアに対してプレッシャーを強めてくる。後半は試合から消されてしまい6得点。大阪は敗戦となったがパークスジュニアの26得点は素晴らしい活躍。ハイパフォーマンスを継続してチームを勝利に導きたい。

カイ・ソット

C / 220cm / 越谷アルファーズ
vs 横浜BC
GAME1 (Win 72-80) スターター 12分58秒 7得点/4リバウンド/1アシスト/0ブロック/1スティール
GAME2 ロスター外
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

前回の試合、足の負傷でベンチに下がったカイ・ソットだが横浜との試合はスターターで出場。強烈なボースハンドダンクで先制点をあげると、その後もインサイドで存在感を発揮。ソットは3クォーターに脳震盪のトラブルでベンチに下がることになったが、越谷の今シーズン初の連勝に貢献した。ゲーム2は脳震盪の影響で欠場している。

カイ・ソットはFIBAアジアカップ2025 window 2のフィリピン代表に選出。11月21日のニュージーランド戦、同24日の香港戦に出場予定となっている。

エージェー・エドゥ

C/PF / 208cm / 長崎ヴェルカ
vs 秋田
GAME1 (Lose 68-71) スターター 19分47秒 2得点/3リバウンド/1アシスト/1ブロック
GAME2 (Lose 54-55) 出場なし
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

長崎の戦術は外国籍を中心にオフェンスを展開するため、得点のチャンスは限られているが、エージェー・エドゥはとても効果的なポジショニングでチームを助けている。エドゥの献身的なプレーはチームの動きをとてもスムーズにするため、3クォーターに下肢のトラブルでベンチに下がったことが残念だ。ゲーム1、2のどちらも接戦で落としているため、エドゥがコートに立っていたら結果は違っていただろう。ゲーム2は出場無しとなっている。

中華人民共和国

マイケル・オウ

C / 208cm / 千葉ジェッツ
vs 名古屋D
GAME1 (Win 99-72) 12分44秒 8得点/4リバウンド/0アシスト/1ブロック
GAME2 (Win 96-82) 3分13秒 2得点/1リバウンド/0アシスト
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

ゲーム1の4クォーターに10分間のプレータイムを得たマイケル・オウ。点差が開いた状況だったがオウは全力でプレー。リバウンドやディフェンスで存在感を発揮すると、オフェンスでも味方のドライブに合わせて得点。10分間で8得点を記録し、とても良い仕事をした。ゲーム2は2クォーターに3分間のみの出場となったが、オフェンスリバウンドから得点につなげて試合に貢献。オウは献身的にチームを助けているが、ビッグマンが多い千葉Jで今後もプレータイムを確保できるか。

サン シャオ

C / 210cm / 茨城ロボッツ
vs SR渋谷
GAME1 (Win 80-87) 01分04秒 0得点/0リバウンド/1アシスト
GAME2 (Lose 83-54) DNP (出場なし)
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

ジェハイヴ・フロイドが長崎から加入したため、ゲーム1の出場時間は1分。ゲーム2はDNP(出場なし)とサン シャオのプレータイムが少なくなってしまう。今後もサン シャオの出場時間が限られてしまう事が予想されるため、短い出場時間のなかでインパクトを残したい。

チャイニーズタイペイ

曾 祥鈞

C / 205cm / ファイティングイーグルス名古屋
vs 三遠
GAME1 (Lose 61-123) スターター 24分06秒 2得点/3リバウンド/0アシスト/1スティール/2ブロック
GAME2 (Lose 88-110) スターター 14分36秒 0得点/5リバウンド/2アシスト/1ブロック
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

曾 祥鈞はチームの緊急事態にスターターで出場したがリバウンドで貢献できずに敗戦。ゲーム2もスターターで出場。チームのために身体を張るが、3クォーターに5ファウルでファウルアウトとなってしまった。
チームの外国籍選手2人がインジュアリーリストに登録され、インサイドの選手が曾 祥鈞しかいない状況は、かなり苦しい。Bリーグは2週間ほどの中断期間に入るが、その間にチームに動きがあるか注目したい。

曾 祥鈞はFIBAアジアカップ2025 window 2のチャイニーズ・タイペイ代表に選出。11月21日の香港戦、同25日のニュージーランド戦に出場予定となっている。

ガディアガ モハマド アルバシール

SG/SF / 189cm / 秋田ノーザンハピネッツ
vs 長崎
GAME1 (Win 68-71) 29分25秒 20得点/3リバウンド/0アシスト/2スティール
GAME2 (Win 54-55) 31分51秒 10得点/0リバウンド/0アシスト/1スティール
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

長崎とのゲーム1、ガディアガはチームハイの20得点で勝利の立役者となった。接戦の中、4クォーターの連続3ポイントでチームの勝利を呼び込んだ。ゲーム2は両チーム50点台というロースコアの展開の中で、ガディアガは二夜連続で4クォーターに輝く。フローターとファストブレイクで連続得点を上げてリードを奪い、秋田に流れを持ってくることに成功。ガディアガのクラッチタイムの活躍で長崎に連勝。負けが先行していた秋田を7勝7敗の勝率5割まで引き上げた。

游 艾喆

PG / 180cm / 滋賀レイクス
vs 島根
GAME1 (Lose 83‐62) スターター
16分39秒 4得点/2リバウンド/0アシスト/1スティール
GAME2 (Lose 92-55)
4分00秒 0得点/0リバウンド/0アシスト
ゲームスタッツ:
島根のディフェンスを鋭いドライブで抜いて得点をあげた游 艾喆だが、得意のアシストを封じられてゲーム1は敗戦。ゲーム2は4分のプレータイムにとどまり、今シーズン初の無得点に終わった。チームは9連敗中と厳しい状況だが、チームの中心選手のマーキース・カミングスが怪我から帰ってくるまでは游 艾喆がチームを引っ張らなければならない。」
游 艾喆はFIBAアジアカップ2025 window 2のチャイニーズ・タイペイ代表に選出。11月21日の香港戦、同25日のニュージーランド戦に出場予定となっている。

韓国

ヤン ジェミン

SF / 201cm / 仙台89ERS
vs 大阪
GAME1 (Lose 87-68) 21分54秒 3得点/6リバウンド/0アシスト/1スティール/2ブロック
GAME2 (Win 88‐96) 7分56秒 0得点/1リバウンド/1アシスト/2ブロック
ゲームスタッツ:G1 日本語 / 英語 G2 日本語 / 英語

ヤン ジェミンは大阪のベストシューターであるレイ・パークスジュニアのディフェンスを任される。ゲーム1は4得点に封じ込めるが、ゲーム2はパークスジュニアに前半だけで20得点を許し、後半のプレータイムはなかった。しかし、パークスジュニアに対して2試合で4つのブロックショットは素晴らしいパフォーマンスだ。今シーズンはディフェンスの活躍が多いが、シュート成功率が上がっていないので、2週間の中断期間にオフェンスの調子を上げたい。

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この記事を書いた人

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