旅的途上(SR渋谷 vs 広島)

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渋谷は今年のホーム最終戦

2020年12月20日(日)2020−21Bリーグ第14節サンロッカーズ渋谷対広島ドラゴンフライズのGAME2が青山学院記念館(東京都)にて行われた。

渋谷は12月の7試合を6勝1敗と来ているが、ここにあわせて天皇杯も戦っているため、18日間で9試合という過密日程。広島は9連敗中と苦しい状況。

前日に行われたGAME1では広島が前半のリードを守りきれず逆転負けを喫している。 

この後サンディーの小芝居に筆者も巻き込まれる。

渋谷は年内最後のホームゲームで、クリスマス間近ということもあり、両日入場者にはサンディのクリスマスポストカードがプレゼントされた。

前半は点の取り合い 

1Q出だしから、渋谷が武器である守備を見せ、ターンオーバーを連続して誘発する。
渋谷はオールスターに選出されて勢いのある#27石井が積極的に攻める。#16山内も3P2本を沈める。

広島はベンチ出場となった#5マーフィーが1分間に7点取り、その存在感を見せる。27-26と点の取り合いで1Q終了。

 2Q、渋谷は外からのシュートが多くなり、3本の3Pを決める。

広島は#1ケネディが終盤7得点。55-43(28-17)でQ終了、12点差となる。

#8エチェニケがゴール下で奮闘

Merry Christmas!!

クリスマスが近いということもあり、ハーフタイムのサンロッカーガールズのパフォーマンスはクリスマス仕様。またゲストでBUG!?(侍 BALLERS)さんのフリースタイルバスケットボールが行われた。

サンディーとBUG!?さんのコラボパフォーマンス

広島が差を詰めていく

3Q。渋谷は#34ケリーがダンクを皮切りに、内から外から得点を量産していく。

内から外からケリーが止まらない

残り7:45で64-45と19点差まで開くが、広島も#1ケネディが同じように内から外から入れていく。

両チームとも点が入らない時間帯がありつつも71-62(16-19)と広島が一時19点あった差を9点まで詰める。

#21田渡凌に声をかける堀田HC

 4Q。渋谷はファールが多くなり、広島はフリースローでじわじわと追い上げていく。残り3:58で広島#2朝山の3Pが決まり、81-77と4点差にまで追い上げる。

一進一退の攻防が続いた

終盤は9点という得点差と裏腹に、広島が今にも逆転するのでは、と思うぐらい勢いがあった。今の広島は負けが続いているものの、チームとしての成熟度は確かに上がってきている。その証拠に試合後会見で堀田HC、#2朝山選手ともに「このチームはまだまだこれから良くなる」というような内容のコメントを残している。

しかし、今季の渋谷はこういうところで突き放すゲームが多く、#34ケリー、#27石井(3P)と決め、最後は#9ベンドラメがコーナーからの3Pを沈め、89-81(18-19)で試合終了。

#9ベンドラメが試合を決める3P

勝って兜の…

試合後インタビューでの渋谷伊佐HCは珍しく苦言を呈していた。

「愚痴になるが、ミスが多すぎて話にならない。もう一回練習して、皆さんにいい試合を見せれるように頑張る。コロナ禍で暗いニュースばかりだが、来年は必ずいいことがあると信じているので、一緒に頑張っていきましょう」と述べた。

 スコアリーダーは渋谷が#34ケリーの25得点、広島が#1ケネディの24得点。

広島#1ケネディ

アシストでは渋谷#9ベンドラメが14と両チームの中でもダントツだった。

#9ベンドラメは14アシストをマーク

また、#34ケリーがこの日で100ダンクを記録した。

今季の渋谷はダンクやアリウープがよく出ており、3人の外国籍選手がそれぞれに決めるので、観戦の上では見どころになっている。

100本目のダンク

渋谷はアウェイで京都戦、広島はアウェイで富山戦と年内最後の試合を迎える。

田渡兄弟対決。お兄ちゃんが意地を見せる

シュートを決める#73田渡、#44森實が「おにいちゃーん」

このカードで注目されるのが渋谷#73田渡修人と広島#21田渡凌の兄弟対決だが、4Qに二人のマッチアップが見られ、何度かやりあった後の残り6:23、センター付近で兄修人がスティールを決め、そこから吠えながらのレイアップを決めた。

渋谷ベンチからも「お兄ちゃん!」の声が飛び交っていた。

試合後の記者会見で、兄弟対決について尋ねられると、「(凌の)癖はわかっていて狙っていた。まだまだ負ける気はない。自分が現役でいる限りは勝ち続けたい」と語っていた。

敗れても前向きに、勝っても厳しく

 

広島・堀田HC

「今日も相手のプレッシャーでターンオーバーは増えてしまったが、最後まで粘り強く諦めず、ウチのいいところがオフェンス面でも出ていたと思う。あとディフェンスの部分も、前半は50点取られてしまったが、後半は各Q10点台に抑えたというところが自信につながるゲームだったのではないか。

なかなか勝ち星というところから、長いトンネルに入っているが、日々成長して、練習で向上心を持って取り組み、次の試合では初戦に勝ち星を取れるように準備したい。

選手たちもプラスの方向に考えていると思うので、そこをサポートしていきたい。」

渋谷・伊佐HC

「2連勝できてよかった。20点差ぐらいつけたまではよかったが、安易なミスで流れをもっていかれ、結果的にいつもと同じような悪いゲームになってしまい、気分的には相当悪いが、勝ててよかった。」

広島・#5マーフィー

「後半少しのミスで流れが向こうに行ってしまった。よく戦ったとは思う。気持ちを切り替えB1に慣れていかなければならない、ベテランから学んで成長していきたい。

自分はルーキーなのでベンチからコートに出ていく時はチームにエナジーを与えたい。

オールスターに選ばれたことは嬉しく思っている。」

試合後の両チームHC、代表で選ばれた選手のコメントを聞いていて、シーズンは移動という意味の旅の連続だが、チームが成長していくという比喩的な意味での「旅」も続いて行くのだろうと思った。

まだまだシーズンは続いていくし、彼らの旅も続く。

#32山内は10:01の出場、6得点、3P2本を確実に沈めた。

#16渡辺竜之佑は7:55の出場、2得点。3アシスト

#5マーフィーは20:45の出場 13P(3P2本)

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