12月11日(土)、B1リーグ第10節Game1。琉球ゴールデンキングスは、アウェイで宇都宮ブレックスと対戦した。
前節はホームで富山に連勝したキングス。この宇都宮戦を皮切りに、アウェイでの連戦が続く厳しいスケジュールが始まる。
宇都宮ブレックスは前節アウェイで信州に連勝。この試合まで5連勝と、リーグNo.1のディフェンスを武器に好調を維持。
宇都宮のエース比江島 慎は、FG成功率は約50%、3P成功率は約45%と、今季はブレックス移籍後最高のパフォーマンスを見せている。
桶谷HCはこのアウェイ連戦を「強いチームになるための『テスト』」と表現した。自分達の目標を成し遂げる為に、この難敵を乗り越えられるか。
1Q 日本代表のエースと渡り合う、今村佳太
キングスのスターティング5は、並里、今村、牧、エバンス、クーリー
対する宇都宮のスターティング5は、#18鵤 誠司、#9遠藤 祐亮、#6比江島 慎、#42 アイザック・フォトゥ、#40 ジョシュ・スコット
1Q最初のプレイ、比江島のドライブからのショットを今村がブロック。日本代表のエース比江島に対して、ディフェンスでの集中力を見せる。
今村はオフェンスでも魅せる。1Q残り4:40、エバンスのスクリーンを使いながらゴール下までアタック、レイアップを決める。
比江島も黙ってはいない。直後のプレイ、比江島ステップで今村を振り切り、ミドルレンジジャンパーを決め返す。
互いに相手にリズムを掴ませない1Q残り4:15、スコア11−14。キングス3点リードの場面で宇都宮がタイムアウト。
ここから宇都宮は、ディフェンスの集中力がさらに増す。#40 スコットが機動力を活かして岸本にシュートを打たせず、キングスからターンオーバーを奪う。
1Q残り2分、キングスは小寺を入れてエバンス、ダーラムとのスリービックを選択。だがなかなか宇都宮ディフェンスを崩せない。
1Q残り49秒、#13渡邉 裕規の3Pが決まり、20−14と宇都宮が6点リード、9−0のRUNを許したキングスがタイムアウト。
タイムアウト明けに宇都宮は2−2−1ゾーンプレスでキングスの混乱を誘う。
だがキングスは宇都宮ゾーンの隙をつき、ハーフコートからフリッピンが一気にロングパス。岸本が3Pを成功させる。
1Qは17−20で宇都宮が3点リードで終了。
2Q 素晴らしい宇都宮ディフェンス
2Qのキングスは、1Qからのスリービッグを継続。
対する宇都宮は#10竹内 公輔、#20チェイス・フィーラー、#42 フォトゥとビッグラインナップで対抗。
2Q前半、フィラー、フォトゥともに2回目のファウルをコールされてしまう。
しかし宇都宮はディフェンスの手を緩めない。ゴール下をしっかり守り、ダーラムのポストアップに得点を許さない。
キングスも同様に、ディフェンスで宇都宮をフリーにさせない。
どちらのチームも我慢の時間帯だ。
2Q残り4:30 20−26と宇都宮が少しずつキングスを引き離し始める。キングスがタイムアウト。
宇都宮の厳しいディフェンスに今村が苦し紛れのシュートを放ったが、ここでクーリーが気迫のオフェンスリバウンドでチームを救う。
しかし宇都宮のディンフェスの集中力も落ちない。キングスから24秒バイオレーションを奪う。
2Q残り3:23、またもやキングスタイムアウト。20−28で宇都宮が8点リード。なんとキングスは2Qここまで、チーム全体で3得点に抑えられている。
宇都宮のディフェンスに圧倒され、ペイントエリアを攻略できないキングス。
2Q残り2分、#40 スコットのブロックショットが決まり、ブレックスアリーナがドッと湧く。さらに#10 竹内 がオフェンスリバウンドからセカンドチャンスで得点。
前半は、22−32とブレックスが10点のリードで終了。
キングスは2Qたったの5得点。宇都宮はキングスの強力なインサイドオフェンスを完全にシャットアウト。
宇都宮はディフェンダーが的確なポジショニングを取り、シリンダーに真っ直ぐ手を上げてプレッシャーをかける完璧なディフェンス。ギャンブルを犯すのではなく、ファウルを最小限に減らし、ディフェンスリバウンドを大事にした我慢の作戦。
前半は、完全にブレックスのコーチ陣にしてやられた格好だ。
後半、キングスは宇都宮のインサイドディフェンスに対して、いつまでペイントを攻め続けるのか。
そしてオフェンスで上手くいかない時間帯に、ディフェンスでの集中力を切らす事なく我慢できるか。キングスのチームとしての結束が試される。