11月22日(金)、琉球ゴールデンキングスは報道陣向け公開練習を沖縄アリーナのサブアリーナで行なった。バイウィーク(シーズン中断期間中)のこの時期は、シーズン途中の貴重な練習時期であり、キングスの選手達はコーチと共に戦術面の確認に時間を費やした。バイウィーク明けの12月は、リーグ全体トップを走る千葉ジェッツとのアウェー戦から始まり、EASLのホーム戦も含めて過密スケジュールが続く。
練習後に、桶谷大ヘッドコーチそして平良彰吾が報道陣からの質問に答えた。
桶谷大ヘッドコーチ コメント
チームの成績的にも思っていた以上に残しながら良い形でバイウィークに入ることができました。チームも成長していると思います。チームの雰囲気もとても良いので、勝っても負けてもチームが成長できる状態にあると思います。
バイウィーク明け最初に千葉さんと対戦しますが、そこで自分たちの現在の力量が測れると思います。リーグトップの千葉さんに対してどれだけできるかと、逆にそのチームに勝つためにシーズンをどのようにプレーしていかないといけないかがわかる2試合になると思います。もちろん勝ちにいきながら、自分たちが成長できるような闘いにしたいです。
––––平均得点がリーグ2位、攻撃面での手応え、ディフェンスでの課題に感じている事は?
ペースが上がっていることが今シーズンの得点が増えている要因で、ペースが上がったことでファウルをもらえる時間帯が早くなったことと、あとはやはりリバウンドが取れるチームなので、オフェンスリバウンドを取れるようになった結果、自分たちのオフェンス回数が増えたことです。課題になるところはディフェンスレーティングはそこまで良くなかったり、特にサイドラインのインバウンドのレーティングは良くないので、そこはもう少し良くしていきたいです。ペースが上がった分、失点も思った以上に増えているんで、ペースを下げずにディフェンスのレーティングを下げていければと思います。
––––契約が延長された平良彰吾選手への評価は?
ガードがいてくれること、バックコートでボール運びができることで、エントリーにスムーズに入れることはプラスになります。彰吾に関してはディフェンスもハードにバックコートからプレッシャーかけることができるので、「誰が出てもディフェンスのインテンシティが落ちないよね」っていう一人になれることは、チームとしては心強いです。
––––ヘッドコーチが変わった千葉ジェッツの印象は?
(ディー・ジェイ・)ホグ選手が入ったことで良いアクセントができている印象です。渡邊雄太選手はまだ2試合しか出ていませんが、彼が入ったらサイズがかなり上がりますので、リバウンドも気をつけないといけない。個々のタレントはすごく上がっていると思います。彼らの試合を見る限りは富樫くん以外はスイッチ(ディフェンスが基本)が多めですのでその対策をしたいです。正直インサイドで身体を張れるのはムーニー選手がいますが、逆に言うとそこをどういう風に自分たちがアタックしていけるのか。自分たちがインサイドを活かしフィジカルゲームにもっていけたらと思います。
––––EASLを勝ち進むうえで、12月のホームでの2試合はとても重要になりますね。
(EASLの)星取表を見ていても、勝ち続けているチームが無いので、僕たちが一つでも白星を獲得していければ、自ずと決勝トーナメントに進めると思っています。一つの試合がめちゃくちゃ大事です。前回のマカオでの試合も負けていれば全然違った状況になっていましたので、目の前の試合にしっかりと勝てるようにしたいです。
––––リーグ、EASL、天皇杯の3つの大会を戦ううえでチームとしては特別なことをするのではなく、チームとしてまとまって戦っていくという考え方でしょうか?
そうですね。一番いいのは流れに乗るということ。それができれば一番いいなと思います。昨年 千葉さんがEASLを優勝して、その勢いのまま天皇杯に入ってこられて、それが自分たちにとっては一番(きつかった)。ノープレッシャーで気持ちよくバスケットされたという感じだったので。僕たちもそうなるようにEASLをしっかり獲りにいくことが、天皇杯にとっても重要なことだと思います。
平良彰吾 コメント
––––バイウィーク明けの公式戦とEASLに向けて
もう一度チームのために自分が何ができるかを考えて、これまで1ヶ月間やらせてもらって改善をしなければいけないことやもっと自分の良さを出していけるところも見えてきたので、考えながらもう一度次のアウェー千葉戦に向けて準備していきます。
––––(期限付き移籍期間での)活躍があって契約が延長されることになったときの心境
B1であり、自分に縁がある沖縄でバスケットボールができ、本当に素晴らしいチームの一員として沖縄アリーナでプレーさせてもらえることは本当にありがたいことです。それに加えて、自分が元々いた横浜エクセレンスもそれを了承してくれて、本当に多くの人が自分の挑戦を後押ししてくれて、それを認めてくれたことは本当にありがたいことだと改めて感じています。
––––バイウィーク明けから、チームにどのように貢献したいか
まずはディフェンスのところで相手のリズムを狂わせて、自分たちの良いリズムを作れるように献身的にプレーすること。オフェンスでは落ち着いてプレーすること、周りを活かせるようにしながら、自分の良さも出していけるようにしたいです。
––––キングスはリーグ、EASL、天皇杯、でのタイトル獲得が求められる。そこでプレーすることの自分にとっての意味は?
本当に大きな責任があります。その分多くのファンが応援していることに対して、もっとひとつひとつできるように応えていかないといけないと思います。優勝どうこうというよりも、自分は自分のやれることをしっかりやらなければならない。その結果として優勝に貢献できるように少しでもやっていきたい。ひとつひとつのプレーに対して考えたり、改善しながらやっていきたい。
––––その挑戦は自身にとってはワクワクするものですか?
楽しみです。その分プレッシャーも感じるんですけど、その一員としてプレーさせてもらえることに対してありがたく思っています。