キングス、ホームで島根に連勝 琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME2

(文:湧川太陽、写真:Hamataro)

 

11月12日(日)、琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME2がキングスのホーム沖縄アリーナで行われ、キングスが91-84で勝利した。

前日のGAME1も勝利したキングスは、西地区ライバルである島根にホームで連勝。今季ここまでの成績は11勝3敗でB1 西地区2位となった。

 

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目次

キングスが前半で試合の流れを掴む

GAME2のキングスのスターティングメンバーは、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。

島根のスターティングメンバーは、#2 ペリン・ビュフォード、#3 安藤 誓哉、#4 ニック・ケイ、#15 白濱 僚祐、#28 ウィリアムス ニカ。

島根はエースのビュフォードを7試合ぶりにスタートに戻してきた。

 

島根のダブルエース、ビュフォードには今村、安藤には小野寺がマッチアップ。GAME1でも安藤とマッチアップした小野寺は、このGAME2でも安藤に簡単にボールを持たせない激しい守備を見せる。

 

 

1クォーター残り7:50、島根のウィリアムス ニカがゴール下のボジション争いでクーリーと激しく接触するもファウルが吹かれず、キングスベンチもアリーナの大観衆も一気にヒートアップ。

まだシーズン序盤ながら、何度も死闘を繰り広げてきたライバル同士のバトルは、プレーオフの雰囲気を熱気を帯び始める。

 

 

キングスはビュフォード対策として、マッチアップする今村や松脇の斜め後方にヘルプディフェンダーとしてクーリーやカークなどのビッグマンを配置。ビュフォードのドライブを徹底的に守る陣形だ。しかしそれはビュフォードの逆サイドコーナーを手薄にする。キングスはチーム全体が連動するためのディフェンスコミュニケーションが試される。

 

 

キングスは岸本が1クォーターだけで6得点。シュート成功1本に終わったGAME1の分までスコアする。しかし島根はニック・ケイが1クォーターだけで3ポイント2本含む10得点で一歩も引かない。1クォーター終了時のスコアは、20-22で島根2点リード。

 

 

2クォーターのキングスのスタートは、#7 アレン・ダーラム、#15 松脇 圭志、#24 田代 直希、#45 ジャック・クーリー、#88 牧 隼利。

残り8:40、キングスは牧が3ポイントを決める。島根ディフェンスはキングスのインサイド陣に人数をかけて守るため、牧や小野寺、田代がいかに3ポイントラインから効果的なシュートを決められるかが大事になる。

 

 

残り8:11、キングスは日本人選手を一気に三人交代。田代、牧、松脇を下げて岸本、小野寺、今村をコートに戻す。この時点でキングスはすでに9人がコートに立つ総力戦だ。

 

ビュフォードへの警戒を緩めないキングス。今村がビュフォードのベースラインドライブを完璧にストップすると、ダーラムがすぐさまダブルチームで追い込む。点差こそ拮抗しているが徐々にキングスに流れが傾いてくる。

 

 

島根も負けてはいない。ウィリアムス ニカがペイントエリアでパスを貰う回数が増えてくる。ニカは安藤やビュフォードとのピック・アンド・ロールの体制から早めにペイントエリアにダイブ。キングスのディフェンスが安藤やビュフォードに集中するので、ニカがペイントエリアにダイブすることでパスコースを増やす作戦だ。

ここ数シーズンはチャンピンシップも含めて何度も戦ってきた両チーム。互いの長所も弱点もよく知り尽くしている。

 

 

2クォーター残り2:18、島根は#13 津山 尚大がこの日3本目となる3ポイントを決めて、スコア35-37と島根が2点リード。津山は在籍2年目となる島根でしっかりと自身の役割をこなして、地元沖縄のファンに成長した姿を見せる。

 

 

2クォーター終盤、キングスはカール・タマヨをコートに立たせる。タマヨは今村と共にビュフォードを厳しく守り、攻撃では3ポイントを決めて沖縄アリーナのファンを沸かせる。

 

 

2クォーター終了時のスコアは、44-43でキングス1点リード。

島根はビュフォードが9得点5アシストとスタッツ上は素晴らしい数字を残しているが、チームへの貢献度を示すプラスマイナス値は前半終了時にマイナス3。もう一人の島根のエース安藤は前半終えて無得点、プラスマイナス値はマイナス5。

逆にキングスは、岸本、今村、小野寺さらにダーラムの前半プラスマイナス値がプラス。プラスマイナス値が複数人でプラス値を記録しているのは、それだけ全員が連動したディフェンスが出来ている証拠。

スコアは拮抗しているが、キングスは最初の20分間で自分たちのディフェンスを遂行。試合の流れを掴んだ。

 

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