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粘る秋田を振り切りキングス4連勝 秋田ノーザンハピネッツ vs 琉球ゴールデンキングス GAME1

(写真提供:琉球ゴールデンキングス)

10月22日(土)、琉球ゴールデンキングスはアウェーで秋田ノーザンハピネッツと対戦。秋田は、昨季チャンピオンシップ(CS)準々決勝でキングスに悔しい敗戦。この日は秋田ホーム開幕戦。ホームで昨季CSのリベンジに燃える秋田を、キングスは跳ね返すことが出来るか。

 

詰め寄る秋田 突き放すキングス

キングスのスタメンは、#4 コー・フリッピン、#7 アレン・ダーラム、#24 田代 直希、#30 今村 佳太、#45ジャック・クーリー。

新潟のスタメンは、#51 古川 孝敏、#21  長谷川 暢、#17中山 拓哉、#7 スタントン・キッド、#00 スティーブ・ザック。

 

1クォーター、ホーム開幕戦に燃える秋田は試合スタートから仕掛ける。

先制点こそキングスに許すが、秋田はかつてキングスに所属した古川がセカンドチャンスから3ポイントシュート成功。さらに秋田はフロントコートから激しいプレッシャーディフェンスを仕掛けて、フリッピンからスティールして連続得点。

ホームの大声援を背に、秋田は一気に自分たちの激しいリズムに巻き込んできた。1クォーター残り5:42、スコア12-8と秋田に4点リードを奪われたキングスはタイムアウト。

しかしキングスも、タイムアウト以降は自分達の堅いディフェンスを取り戻し、その後の4分間は秋田に得点を許さず、1クォーター終了時にはスコア12-20と、逆にキングスが8点リードした。

 

2クォーター、キングスは新加入選手が反撃の口火を切る。岸本からのパスを受けてジョシュ・ダンカンがドライブで得点。直後に松脇がスティールで秋田の流れを切ると、その松脇のパスを受けたダンカンがトップの位置から3ポイントを決める。ダンカンと松脇の活躍で、キングスは12-25とリードを13点差に広げる。

 

試合後の記者会見、岸本が「特にダンカンと周りのケミストリー(化学反応、連携)を上げていきたいと考えている。試合の中で、彼(ダンカン)の調子を上げていく事をポイントにしていた」と語る通り、ダンカンは2クォーターだけで3ポイント2本を含む8得点と活躍。

2クォーター終了時のスコアは33-43。キングスが10点リードで前半を折り返した。

 

3クォーター初得点は秋田。古川がインサイドに飛び込み力強く得点。さらに秋田はキッドが連続3ポイント成功で8-0のラン。3クォーター開始2分間で秋田は一気にスコア43-41の2点差に詰め寄る。

キングスも今村、クーリーの得点で突き放すが、秋田はこの日好調のキッドを中心に得点。その後も秋田が古川の3ポイントで2点差に詰め寄れば、キングスは今村が早いボールプッシュから技ありのドライビングレイアップで点差を広げる。

互いに集中力の高いディフェンスの好勝負。一進一退の攻防で3クォーター終了時のスコアは55−57とキングス2点リード、いや秋田が2点差まで迫ってきた。

 

リバウンドを守り抜きキングス辛くも勝利

4クォーター、先に得点したのはキングス。この日効果的に決まる縦の合わせプレイで、ダーラムがインサイドから得点。

 

4クォーター残り5:08 今村の技ありフローターショットやクーリーの得点で59-71と12点差に引き離す。

しかしまだ秋田は諦めない。必死のディフェンスでキングスに得点を許さず、徐々に点差を詰めてくる。

ホームの後押しを受けて逆転したい秋田だったが、ここからダンカン、クーリーのリバウンド力が秋田を苦しめる。ディフェンスリバウンドを確実に回収。ジリジリと試合終了への時計が進む。

残り30秒、秋田はトランジションオフェンスからキッドが得点。69−71とまたもや2点差に迫ってきた。キングスはタイムアウト。盛り上がるホーム秋田のブースター。

さらに秋田は中山が今村から値千金のスティール。残り14.7秒で秋田にボールが渡る。キングス桶谷ヘッドコーチはヘッドコーチチャレンジを請求するが判定は変わらず。

秋田が同点もしくは逆転をかけた最後のプレイだったが、この日好調のキッドの1on1をダンカンが守り切り、キングスは粘る秋田を振り切り、スコア69-71と辛くも勝利。これで4連勝となった。

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2022/10/22 秋田 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

フリッピンの『牙』をどう活かすか

試合後の記者会見、勝利したキングス桶谷ヘッドコーチは逆に反省を口にした。

「1クォーターと3クォーターの出だしでトーンセット(プレイ強度の方向付け)が出来ずに、秋田にリズムを渡してしまった。セカンドユニットが出ている時間帯では自分達の流れに出来た。」

「今シーズン、誰のプレイで終えるかをまだ(意思統一)出来ておらず、それは(ヘッドコーチである)僕の責任。共通理解を深めていきたい。」

 

この日のキングスは岸本がチーム最長の28分間プレイ、逆にフリッピンは13分間のプレイに留まり、4クォーターのプレイタイムは0分だった。その事について質問すると、桶谷ヘッドコーチは苦言と期待の両方を口にした。

「今日はフリッピンのプレイが軽く、チームのトーンセットをしてくれなかった。目線を切って相手に簡単なカッティングを許した場面もあった。今日はフリッピンより岸本の方が良いプレイをしていたので、岸本を長く使いました。」

「フリッピンは必ずバウンスバック(立ち直る)事が出来る選手だし、明日はちゃんと自分の仕事をしてくれると思っている。」

「今後フリッピンには安定したプレイが出来る選手になって欲しいが、とはいえそれを期待しすぎると彼の『牙』が無くなってしまうと思う。その『牙』を残したまま、いかに自分自身の弱点を削っていけるか。周りの選手のヘルプも得ながらチームで取り組んでいきたい。」

 

この試合の前日、ワールドカップ2023アジア地区予選 Window5 日本代表直前合宿招集メンバーにも選出されたフリッピン。その鋭い『牙』をどう活かすか自らが知り得た時、キングスだけでなく日本代表にとっても大きな力となるはずだ。

 

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