2024年9月23日、沖縄アリーナでU18日清食品ブロックリーグ 琉球ゴールデンキングスU18 vs 柳ヶ浦高等学校(大分)が行われ、73-76でキングスU18は惜しくも敗れた。
U18日清食品リーグは、全国から選抜された男女8チームで構成されるトップリーグと、全国各ブロックのトップチームで構成されるブロックリーグがあり、2022年からスタートした。
ブロックリーグは参加枠が徐々に拡大。2022年は関東、東海、中国、四国の4ブロックで開催。2023年には東北、北信越、近畿を追加。今年2024年には新たに北海道、九州が追加され、全9ブロックで開催されている。
さらに今年はBリーグユースチームも参戦。レバンガ北海道、秋田ノーザンハピネッツ、千葉ジェッツ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、滋賀レイクス、琉球ゴールデンキングスのU18チームがホームコートのある各ブロックリーグで戦う(※2023年はBユースからサンロッカーズ渋谷U18のみが出場)。全国の強豪高校とBユースチームが公式戦で対戦することでも要注目のリーグだ。
参考:「U18日清食品ブロックリーグ2024」 にB.LEAGUE U18から6チームの参戦が決定! | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
沖縄県が所属する九州ブロックには九州各県から男子9チーム、女子は8チームが参戦。沖縄県からは男子は美来工科高校、琉球ゴールデンキングスU18、女子は石川高校が出場となった。
参考:出場チーム U18日清食品ブロックリーグ2024 | U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会
九州ブロックリーグは8月31日から九州各県で開催されており、9月22日までにキングスU18は2連勝。鹿児島会場で開催された試合で、県立川内高等学校(鹿児島)、瓊浦高等学校(長崎)に勝利していた。
この日は琉球ゴールデンキングスのプレシーズンゲーム直後の沖縄アリーナで行われ、キングスU18はホームアリーナの観客の前で戦った。
琉球ゴールデンキングスU18 vs 柳ヶ浦高等学校(大分)
試合は序盤から柳ヶ浦がリード。留学生でキャプテンの#43 ボディアン ブーバカーブノワ、そして207cmの1年生センターの#34 ファデラ ママドゥのビッグマンがインサイドで存在感を見せ、前半を終えて39-45と、キングスU18は6点のビハインドを背負う。
後半になるとホームのキングスU18が反撃。キングスU18のエース#77 佐取 龍之介を中心に得点を重ね、ディフェンスでも#33 長嶺 充来などガード陣がプレッシャーを仕掛け柳ヶ浦に簡単にボールを運ばせない。
3クォーターを終えて59-59と同点。さらに4クォーターも一進一退の攻防が続き、キングスは佐取がバスケットカウントワンスローを奪うなどこの日18得点の活躍でチームを引っ張る。
試合終盤、柳ヶ浦は#18 山下 凛生が値千金の3ポイントを決めて73-76とリード。3点ビハインドで迎えたキングスU18最後のポゼッション、エースの佐取はトップの位置で同点を狙った3ポイントを放つものの、シュートを決めることが出来ず、試合は73-76で柳ヶ浦が勝利した。
スタッツ参照:琉球ゴールデンキングスU18 vs 柳ヶ浦高等学校 | U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会
琉球ゴールデンキングス U18 |
73 | 21 | 1Q | 24 | 76 | 柳ヶ浦
(大分) |
18 | 2Q | 21 | ||||
20 | 3Q | 14 | ||||
14 | 4Q | 17 |
試合終了後、キングスU18の与那嶺翼ヘッドコーチは「留学生のいる強豪高校との対戦は、チームにとって新たなチャレンジであり、選手たちは練習で培ってきたものを40分間表現し続けてくれた」と敗戦したものの素晴らしいゲームを見せたチームを褒めた。
最後のラストショットの場面、エースである佐取が自ら3ポイントを打った場面を振り返って与那嶺ヘッドコーチはエースの成長を感じていた。
「以前の練習試合での同じような場面で、佐取はシュートを選択しなかった。エースが勝負を決めるシュートから逃げてはいけない。シュートが入るかどうかではなく、あの場面でエースとしてシュートを打ち切ることが重要で、今日のシュートは100点満点でした。佐取の今後のキャリアを通じてチャレンジして欲しいし、次はあのシュートを決めるために練習に励んで欲しい」
キングスU18は今後も日清食品ブロックリーグを戦う。ホームコートでの敗戦にも下を向かず、九州各県の強豪高校との対戦を通じてより成長し続けることを、ヘッドコーチは願っているだろう。