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9/4(土) 、沖縄アリーナにて琉球ゴールデンキングスvs秋田ノーザンハピネッツの練習試合が行われた。

当初キングスファンクラブ会員限定に公開予定だったこの試合だが、コロナ禍の影響により公開を中止、バスケットLiveにて中継された。

試合は77−43でキングスの勝利。あくまで練習試合であり勝敗は二の次。両チームとも開幕までの貴重な実戦経験となった。

並里が体調不良、牧が急性腰痛で欠場となったが、新HCとして桶谷大が復帰、新加入選手4人と新生キングスの初陣を注目ポイントから振り返る。

ぶ厚いインサイドの選手層

手集計ではあるが出場時間最長はコー・フリッピンの約26分。ベンチ入りした11人が頻繁に入れ替わり、数多くの選手の組み合わせを試していた。

昨シーズンは負担の大きかったジャック・クーリーの出場時間を約15分に抑え、新加入のインサイド陣である小寺ハミルトンゲイリー、アレン・ダーラム、渡邉飛勇、そして満原が入れ替わりながらコートに立つ。今季のキングスの最大の強みであるインサイド陣の選手層の厚さを見せた。

昨季もリバウンド獲得力がキングスの大きな武器だったが、今季はそのリバウンドがさらに強化されている。

 

ピックアンドロールからポスト&スペーシングへ

昨季までのキングスのオフェンスは、ボールマンとビッグマンが高い位置でピックアンドロール(PnR)を仕掛ける事からオフェンスをスタートさせていた。ボールマンが何度もスクリーンを使ってディフェンスのズレを起こさせる。

この練習試合では、オフェンスのエントリーでPnRを使う事はほとんど無かった。

代わりに数多く見られたのがローポストにいるビッグマンへのパス。そしてオフボールの4選手が大きくスペースを取りながらポジションを入れ替え続け、ポストからボールを展開させて得点を狙ってきた。

桶谷HCはbjリーグ時代のキングスではトライアングルオフェンスを採用していた。トライアングルオフェンスで重要なのは各選手の適切なスペーシングと強力なポストプレイヤー。

この日トライアングルを採用していたとは言えないが、そのエッセンスは大いに感じられた。

 

ディフェンスリバウンドが得点を生む

強力なインサイド陣のディフェンスリバウンド獲得力を得点に繋げるため、早い攻守の切り替えが多く見られた。

キングスがディフェンスリバウンドを獲得した瞬間、選手達がフロントコートへダッシュ。速いボールプッシュからそのままファストブレイク、もしくは相手ディフェンスの陣形が整う前にローポストへボールを入れてディフェンスを崩してしまう。

ボールがセンターラインを超えるのがとても速く、バックコートだけでなくビッグマンもよく走っていた。これも選手層が厚く常にフレッシュな状態で戦えるからこそだ。

 

ボールプレッシャーとターンオーバー後の対応

この日の先発ポイントガードはコー・フリッピン。高い運動能力を見せたのはディフェンス面。スリークォーターの位置から相手ボールマンにプレッシャーをかけ続け、相手のオフェンスを混乱させた。岸本、小野寺のガード陣も同じく高い位置からボールプレッシャーをかける。これを40分間やり続けるなら相手にはボディーブローのように効いてくる。

個人的にディフェンス面で強く感じたのがターンオーバー直後の対応。ターンオーバー後で相手にボールを奪われた時、必ずギャンブル気味にボールを奪いにいき、この日はそれがスティールに繋がっていた。

これもチームの約束事で決まっていたと思われる。ターンオーバーからの失点は相手の良いリズムに直結する。たとえファウルになろうとターンオーバーからは簡単に失点させない、というチーム全体の強い意志が感じられた。

 

今季のキングスが見えてきた

桶谷HCは新加入選手の記者会見で「今季のチーム選手層の厚さは相手にとって大きな武器になる」と話していた。

その武器をどう活かすのか、今季の戦い方が見えてきた試合だった。

試合終了直前に渡邉がダンクを試みた直後に着地に失敗して右腕を負傷。この試合でも大きな戦力になる可能性を見せていただけに軽傷である事を祈りたい。

次の実戦は9/14(火) 、沖縄アリーナで昨季の準優勝チームである宇都宮ブレックスとプレシーズンゲームを戦う。

 

 

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