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3Q "The Bench Mob"

3クォーターの千葉のスタートは、富樫、原、佐藤、ロー、ムーニーのラインナップ。ファウルトラブルのエドワーズを温存してきた。

 

キングスはラインナップの変化にすぐ対応する。今村とクーリーのピック・アンド・ロールで高さのミスマッチを引き出し、クーリーに原がマッチアップする状況を作りゴール下を攻める。

 

残り9:06、千葉のジョン・パトリックHCはすぐにエドワーズをコートに戻す。3ファウルのエドワーズを戻すのは賭けだが、パトリックHCは今季のキングスとの対戦で、ことごとくファウルトラブルの賭けに勝ってきた。

ゴール下が安定した千葉は、一時は1点差まで詰め寄り、賭けに勝ったかに思えた。しかし、キングスは執拗にインサイドを攻め続け、残り6:58にエドワーズに4つ目のファウルをつけた。ファウルトラブルをめぐる約2分間の攻防、この日の勝者はキングスだった。エドワーズは佐藤と代わりベンチに退いた。

 

帰化選手エドワーズのファウルトラブルという千葉にとっての大ピンチ。ゲームの行方を大きく左右する場面だったが、千葉はエース富樫が得点に集中し始める。

キングスのディフェンスをスイッチさせ、あえて富樫とクーリーがマッチアップする状況を作り出すと、富樫がスピードのミスマッチを突いてクーリーを攻め立てる。

 

残り3:57、富樫の3ポイントで48-48の同点。さらにムーニーがオフェンスリバウンドを奪い続けて、クーリー、ダンカンをファウル3つに追い込む。キングスはチームファウルから連続フリースローを与えてしまい、残り3:06には51-48とついに千葉が逆転。

 

今度はキングスが、外国籍ビッグマンのファウルトラブルへの対応を迫られた。残り3:06、ダンカンに代わり#9 渡邉 飛勇がコートイン。キングスは岸本、牧、松脇、渡邉、ダーラムというオンザコート1になる。

 

昨季は怪我で全休して、この日がファイナル初出場だった渡邉。しかしプレイに固さは無かった。渡邉は持ち前の機動力で、何度も千葉のシュートにプレッシャーをかけ続ける。

 

残り2:55には、岸本がゴールへドライブしてファウルを獲得するも、負傷でベンチに下がりフリッピンと交代。勝負の分かれ目の大事な時間帯、桶谷HCはコートの5人全員をセカンドユニットにして勝負に出る。

 

セカンドユニットたちは指揮官の期待に応えてみせた。

残り2:15にダーラムが得点して、51-52とキングスが再逆転。さらにその直後のディフェンスでは、ブロックショットに飛んだ渡邉がそのまま一直線にゴールへダッシュ。フリッピンがそれを見逃さずに、素早いボールプッシュから渡邉のダンクをアシストした。

 

3クォーター終了時のスコアは、51-52とキングス1点リード。キングスの強力なセカンドユニット達は、それぞれの役割でチームに貢献。3クォーターまでの千葉ベンチポイントは4得点に対し、キングスのベンチポイントは27得点まで積み上がっていた。

 

2000年代前半のNBA サクラメント・キングスは、強力なベンチユニット 通称 "The Bench Mob" で、当時最強だったロサンゼルス・レイカーズをあと一歩まで追い詰めた。琉球ゴールデンキングスの "The Bench Mob" も、外国籍のファウルトラブルというピンチを見事跳ね返してみせた。

 

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