キングスの2020-21シーズンが終了 藤田弘輝HCの全コメント

琉球ゴールデンキングス 沖縄アリーナ:4075人 千葉ジェッツふなばし
71 TOTAL 89
18 1Q 21
25 2Q 23
12 3Q 19
16 4Q 26

5月24日(月)、琉球ゴールデンキングスはBリーグチャンピオンシップ(CS)セミファイナルの第3戦で、千葉ジェッツふなばしと対戦し、71対89で敗れた。このシリーズを1勝2敗とし、西地区のクラブとして、また球団としても史上初の決勝進出はならず、2020-21シーズンの日程を終了した。

 

 

目次

琉球ゴールデンキングス藤田弘輝HC 日本のバスケットボール界を盛り上げて

GAME3を戦い終えてのコメント

今シーズンを戦い抜いてくれた選手たちを本当に誇らしく思いますし、たくさんのことを成し遂げられたと思います。本当にこのチームの一員として戦えたことを誇りに思います。長くなるのですが、本当に感謝したい人たちがいっぱいいます。選手たちにはもちろん、コロナの中で大変だったと思うんですけど、サポートスタッフ、トレーナー、マネージャーの方たちが懸命になってコロナ対策をしてくれたおかげで、試合をしてシーズンを終わることができたと思うので、クラブの運営側の皆さんも本当に、不安定な中、いつ試合が開催されるかわからない中、試合ができたことは皆さんのおかげだと思っています。琉球ゴールデンキングスのファンの皆さんがあっての僕たちなので、皆さんの後押しのおかげで、とっても大変なシーズンでしたけど戦い抜くことができました。ありがとうございました。

第3戦までもつれ、残念ながら敗戦となりましたが、率直にどういう感情がありますか?

 そうですね。非常に悔しかったです。本当にいいチームだったので、もっとみんなと一緒に戦いたかったなという思いです。前半はいいバスケットができたかなと思っているのですが、後半はガス欠な印象ではあったんですけど、それでも24日間で11試合をやっているので、、、本当に戦い抜いてくれてありがとうという思いです。

 

試合後選手たちに伝えた言葉を教えてください。

 本当に選手、スタッフ含めて皆さんにありがとうございますということを伝えました。

 

キングスがファイナルに行くために乗り越えないといけないこと、必要なことは?

 このプレーオフの大舞台で40分間、集中力だったりインテンシーを切らさずに、戦い抜くという力がまだ僕たちには無かったのかなと思うので、そこをしっかり将来的にチームとしてもう一段階、ステップアップしたいですし、できると思っています。

 

 先ほど、ガス欠という風におっしゃっていたのですが、やっぱりコロナの影響で中止したものが後になって組まれてきて、過密スケジュールの影響などもありますか?

 おっしゃる通りです。24日間で11試合やっているので、3日に1回を24日間繰り返しやっているので、疲労は見られたのかなと。

 

 チームとして、それを乗り越えるように選手たちにかけた言葉などがあったら教えてください。

 強い気持ちをもって。インテンシーが高い方が勝つということを信じて、本当にとりに行こうと思って、みんなでそこを話し合ってやってきました。

 

 4Qは少し疲れがあって、足が止まっていた感じがあったのですが、守備への意識などはいかがだったのでしょうか?

 最後まで気迫のこもったディフェンスをしてくれていたと思うので、本当に誇らしく思います。

 

前のシーズンは、シーズン途中でアシスタントコーチからヘッドコーチ(HC)になりました。今シーズンは、最初からHCとして迎えましたが、コロナで非常に難しいときだったと思います。今シーズン最初から計画ができたという部分では、去年と比べて充実具合はかなりあったのかと思うのですが、いかがだったのでしょうか?

 大きくいうと、去年はシーズンの途中で終わってしまって不完全燃焼でした。今年はちゃんと最後まで戦い切ることができて本当によかったなと思っています。田代選手も試合後に言っていましたが、自分が持っている力のすべてを出し切る、ベストを尽くすハードワークするというところはチームもそうですし、個人的にも苦しかったですけど、それはできたので。悔いというか満足はしていないですけど、今日と今年の経験をつなげようと思います。

長い期間ストレスにさらされて、コロナにならないように選手も含めて。今はやっぱり休みたいという感じですか?

 そうですね。正直。少し精神的にもフィジカル的にも休養は必要かなと思っている。プラス家族と時間を過ごしたいなと、皆さんもそうかと思うんですけど、かなり窮屈な大変は思いをさせていましたし、本当に家族が支えてくれたから今シーズン乗り越えてきたと思うので、しっかり時間がある中で、家族や自分の時間を取りたいなと思います。来シーズンどうなるかわからないですけど、来シーズンは来シーズンでモチベーションは高まっていますし、休んでと準備と良いバランスでできたらと思います。

 『団結の力』を掲げ、今シーズン今日まで戦い抜いてきたと思うのですが、今日も最後までファンの拍手が鳴り止まなかったですが、どんな風にみていましたか?

 本当に力になりましたし、来年は声援と、指笛が聴きたいなという思いでいっぱいです。満員の会場で。

今季はスキルコーチだったり、ポジショニングコーチだったりスタッフ陣がけっこう充実していたのですが、先頭で指揮を取っていく中でやりやすさ、変化というのはありましたか?

 変化はあったのですが、スタッフが増えた分、僕のマネージメント力が足りないなと痛感しましたし、もっとそこはステップアップしないといけないし、人が増えれば増えるほど、コミュニケーションの量と質が大事になってくると思うので、コミュニケーションの取りかたは来年もっと改善できたらなと思っています。

 リーグ全体の話になってくるのですが、今回から『オンザコート3』が導入されて、やっぱりトップチームはそういったのが増えました。戦っていながらの変化を感じたことはありますか?

 そうですね。帰化選手がいるチームは圧倒的に有利なのは皆さんもみて分かるとは思うのですが、それでも僕たちは、シャノン・ショーターのような選手を、牧選手、今村選手、田代選手が肩にぶつかっていく、ああいった場面は日本のバスケットにとって必要かなと思っています。世界と戦っていかないといけないので、本当に日本のバスケットボール全体で、選手たちのレベルアップ、コーチたちもそうですし、もちろんレフェリーもそうです。世界基準でレフリーの方たちが吹いてくれないと、選手たちも世界基準でプレーできないと思うので。本当に全体だと思うので、日本のバスケットボールが盛り上がってくれればなと思います。

 最後の田代選手の挨拶のときの会場の雰囲気のことなのですが、(個人的で申し訳ないのですが、)昨日立ち見席でみた、日本のプロスポーツやヨーロッパのサッカーなど4大のスポーツをすべて見てきた知人が、アリーナの最上段でキングスの試合を観て、雰囲気がすごくて試合中に頭をのけぞって、頭を2回後ろの壁にぶつけたといっていたのですが。そういう土台としてのカルチャーみたいなものを築けたという感じはありますか?

 目的と目標があって、目標はもちろん優勝することです。目的は『バスケットボールを通じて、沖縄の皆さんに元気を届ける』、それを具体的化した一つのポイントが、一番高い席の人たちにも、僕たちの熱量というか、ファイトが伝わるような試合をしようという話をしていたので、そういう話が聞けてすごく嬉しいです。来シーズンはもっとファイトできると思いますし、あとは優勝、やっぱり皆さん勝つと嬉しいですよね。まだまだやらなきゃいけないことはいっぱいあると思っています。

 2Qに関して、10本のフィールドゴールが決まっているのですが、すべてにアシストがついて10アシストを記録したことについて。それはいわゆる、「グレートショット」というのが、このクォーターだけかもしれないけれども出せた、しっかりやろうとしたことが出来たということでしょうか?

本当にシュート入る入らないは水物なので、大事なのは過程だと思っています。どのようにチームで動いて、どのようなシュートを打つのか、そこに重きを置いているので、本当に最後まで自分たちのオフェンスの原理原則を信じて、プレーをしてくれた選手たちに感謝しています。

おわりに

今シーズンありがとうございました。日本のバスケットボール界をもり盛り上げてください。

 

 

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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