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最後まで諦めない名古屋Dにキングス勝利

残り9:04には、名古屋Dのディフェンスが戻りきれていないところに、小野寺が抜け出しファストブレイクを決める。

名古屋Dは前半同様、フルコートディフェンスでボールにプレッシャーをかけてくるが、キングスは岸本や今村が冷静にボールを運ぶ。

残り6:54には今村がトップから3ポイント、残り6:08には小野寺のアシストからダーラムがゴール下で得点。スコア61-41と20点差とする。

 

ディフェンスエナジーが落ちてきた名古屋Dに対し、残り2:17には、フリッピンが鋭いドライブから浮遊感のあるレイアップを決める。

 

残り45秒には、フリッピンのアシストから渡邉飛勇がダンクを叩き込む。これにはキングスベンチも大盛り上がり。

 

3クォーター終了時のスコアは、73-50でキングスが23点リード。

 

最後の4クォーターも、両チームは最後まで諦めず激しくプレイする。

 

大きく点差が離れた名古屋Dだったが、『魔境』西地区を勝ち抜きCSに進出してきたプライドを見せる。試合終盤には須田の連続3ポイントで、残り24秒には90-81と9点差に迫る。

しかしキングスは最後まで冷静に戦い、激戦に勝利した。最終スコアは92-81で、キングスはCSセミファイナル進出を決めた。

試合スタッツ:日本生命 B.LEAGUE チャンピオンシップ 2022-23 2023/05/13 琉球 VS 名古屋D | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

 

60試合積み上げてきたチームとしての成熟度

試合終了後の記者会見で、キングス桶谷HCは強敵を破ったチームに手応えを語った。

「今日は1、2、3クォーターを18点以下に抑えることができて、皆がよく頑張ってくれた。昨日の修正から、1クォーターでまず3ポイントを簡単に打たせないとして、今日は1クォーターで3ポイントは1本も決められていない。チームとして流れが出来た」

「4クォーター最後にプレスだったり須田選手の3ポイントがあったんですが、総じてチームとして良いゲームが出来た」

「名古屋さんは怪我人が多く、それでも最後までしっかりプレイしてくるチームで本当に素晴らしいチームでした。名古屋さんへの責任も持って、次をしっかり勝ってファイナルに行かないといけないと思います」

 

キングスは、レギュラーシーズン60試合という長い期間をかけてチームを成熟させてきた。

桶谷HCはシーズン中盤に「今季のチームには、メンタル面について話をした事は無いし、するつもりもない」と話していたことがある。

 

60試合を終えて、勝負のチャンピオンシップが始まり、キングスはチームとしての成熟感を見せている。桶谷HCは今のチームの充実感についてこう語った。

「誰かがちょっとエモーショナルになったとしても、冷静な選手がその選手をちゃんと輪の中に入れてくれたりするのが随所に目立ちます。キャプテンがリーダーシップを取るとか、コーチがリーダーシップを取るのではなく、そのタイミングタイミングで、どんどんリーダーが出てくるのが、このチームが今強い要因かなと思っています」

「今村も、岸本も、牧も、それぞれが思った時に喋れるというところが、このチームの強さじゃないかな。メンタル面で僕が何かを言ったわけではないですが、チームにこれが必要だとやってくれる選手が多いので、それがチームとしての一体感を出しているんじゃないかと思います」

 

シーズン中盤の記者会見でも、キャプテンの田代は「リーダーシップについて、僕は『誰か』というより『全員』でやるべきだと思っています」と語ってくれたことがある。

 

キングスが60試合を経て積み上げてきた、チームとしての成熟度。それが最も大事な時期に花開こうとしている。

キングスが頂点を掴むために必要な勝利は、あと4勝。

 

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