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勝負どころでより輝く "BIG-TIME Koh" コー・フリッピン

(文:湧川太陽、写真:tomo)

"We have our eyes set on the championship.”

4月24日島根戦後の記者会見。西地区優勝について聞かれたコー・フリッピンは、最終目標はリーグ制覇だと改めて強調した。

4月24日の島根戦ではプレイタイムはチーム最長の30分11秒。リーグ制覇をかけたチャンピオンシップ(CS)が近づくにつれ、プレイでも存在感が増してきている。

勝負のかかる時間帯でより輝き、ビッグプレイを決めるコー・フリッピン。彼のマインドセットについて聞いた。

 


 

——今日(4月24日)の3スティールはチームの悪い流れを救いました。チームの流れの悪い時に敢えてスティールを狙っていますか?

もちろん堅実にギャンブルをせずに守ろうとしている中で、もしスティールするチャンスが見えてきたらスティールを狙うという感じです。

 

——今日の試合に限らず、あなたは勝負のかかる場面になると集中力高いプレイをみせる印象がありますが、そういった"BIG-TIME"にどういったマインドセットで望んでいますか?

大きなゲームであればあるほど、自分の感情に任せてプレイをするのではなく、要所で状況を分析をしながらプレイしています。感情的にならず、冷静に分析しながらプレイする事を心がけています。

 

——今日島根のゾーンディフェンスはあなたをノンシューターとして守っていました。あなたはそれでも果敢に3ポイントを放っていましたが、今後も相手がゾーンであなたをフリーにした場合、3ポイントで代償を払わせる準備はできていますか?

常日頃から自分は努力をしてシュート練習しています。どんな相手、どんな状況でもオープンなショットがあればそれを打ち、そして結果を残せたらと思っています。

 

——島根との2試合は金丸選手に対してハードな守備を見せていました

私も今季プロ3年目で各チームの選手の特徴は把握しています。金丸選手はこちらが気を緩めてしまうと得点をしてしまうので、気を緩めないように心がけていました。

 

——第4クォーターでのフリッピン選手自身の役割と、今日のような守備での勝利がどうCSに活かせるか?

CSになると終盤の局面4,5ポゼッションで勝負は決まってしまう局面が出てくる。そこで得点出来れば勝利が近づくし、相手を止める事が出来れば勝機が増してくる。そのポゼッションゲームを勝つ事によって優勝する可能性が高まってきます。

 

——以前と比べてファンの人数が増えましたが、改めてキングスのファンの印象や会場の印象を教えてください

毎試合ごとにファンの方々が増えています。我々は恵まれた環境にいて、我々のバスケを見るために多くの観客が来てくださっているので、その感謝の気持ちを持ちつつ良いプレイができるように意識しながらプレイしています。

 

——そんな沖縄アリーナでチャンピオンシップを戦える意味はどう感じている?

こんな環境でプレイできる事は重みを感じているし、責任も感じています。

 

——昨シーズンは千葉ジェッツの一員としてプレイして、今シーズンは沖縄アリーナが味方になります

(自分の)ホームなので大きな意味があると思っています。自分の家族、親族が多くいるのでそこで責任を持ちながらプレイします。

 

——ご家族は毎試合アリーナに応援に来ている?

叔父や叔母、そして祖父母も元気な時は来てもらっています。毎週末、家族の誰かは会場で応援してくれています。

 


 

今季開幕前、キングスの安永淳一取締役(トップチーム統括)はOUTNUMBERの取材にて、コー・フリッピンを獲得した理由を『闘争心』『集中力』『冷静さ』と答えてくれた。

彼のプレーは、あの身長で凄いアピール度の高いダンクが出来たり、身体能力の凄さを取り上げられますが、実際よく見てみると、普通だったらちょっと手を抜くようなところで、彼はさらに頑張っている。ディフェンスでも、ルーズボールでも、みんながフッと気を緩めるような瞬間に、彼は逆により闘争心、戦う力をグッと引き出すように感じました。

キングスと千葉の戦いでも、フリッピン選手にボールを奪われるシーンや、簡単にパッと抜き去られるようなシーンもありましたが、それは彼のコンマ何秒単位で気を抜かず、相手の隙を狙う、常に自分が臨戦体制でいるからこそ。それが出来るというのがフリッピン選手を見て魅力的に感じたところですね。

また、フリッピン選手にシュートを決められてこちらは落胆しているのに、彼は笑ってもいない、ガッツポーズすらしない。本当に集中している。もちろん仲間を鼓舞するようなパフォーマンスも必要ですけど、喜んだ後に反動がきて必ず緩む瞬間がきます。彼のその普通ではない落ち着いた部分も魅力的に感じました。

 

そしてフリッピンは今季の入団記者会見で、キングスという彼にとってのホームチームの一員として戦う意味をこう話していた。

(岸本)隆一と並里(成)、私を含めチームに沖縄出身選手が3人になりました。互いを競争相手というより、沖縄を代表する選手として共にプレイすることがお互いを高めあう事になると思います。

 

もうすぐ始まるチャンピオンシップを、沖縄出身選手としてのプライドを持ち戦う "BIG-TIME Koh" コー・フリッピン。

今季のCSでは、勝負どころの彼のプレイが沖縄アリーナに大歓声を起こすのは間違いない。

 

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