10月15日、琉球ゴールデンキングスは沖縄アリーナに新潟アルビレックスBBを迎え対戦した。
前節のアウェー名古屋戦GAME1では相手のディフェンスに苦しみ敗戦。一方GAME2では最後までどちらが勝つかわからない試合をキングスが制し、西地区のライバル対決を1勝1敗で乗り切った。
2週間ぶりのホームゲーム、キングスはインサイドでの優位性を活かし勝利を掴むことができるか。
クーリーが29得点、14リバウンドのダブルダブルの活躍
キングスのスターティング5は
#4 コー・フリッピン
#7 アレン・ダーラム
#24 田代 直希
#30 今村 佳太
#45ジャック・クーリー
対する新潟は、
#3 澁田 怜音
#4 ケヴェ・アルマ
#10 杉本 天昇
#25 ロスコ・アレン
#34 遠藤 善
キングスは最初のディフェンスで24秒バイオレーションを奪い、新潟の出鼻をくじく。
さらに#45ジャック・クーリーが#4 コー・フリッピンからのパスや、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスでゴールを奪い、一挙連続10得点。
フロントコートから激しいディフェンスで相手のオフェンスのリズムを狂わせ、ターンオーバーを誘発させる。さらに#15 松脇 圭志がチャージングを奪い、相手のオフェンスチャンスを潰す。
ディフェンスから流れを掴んだキングスは、#7 アレン・ダーラム、#30 今村 佳太の3ポイントシュートが決まり、18-7とリードを広げる。新潟はたまらずタイムアウト。ゲームスタートから圧倒する。
タイムアウト後、新潟の外国籍選手に連続でシュートを決められ差を縮められるも、#34 小野寺 祥太の3ポイントシュートが決まり、21-14でクォーターエンド。
第2クォーター、#14 岸本 隆一がオフェンスで躍動する。
スティールから自らペイントアタックで点を取る。新潟の2-3ゾーンに対し、3ポイントシュートを沈め、相手の思惑を打ち砕く。自ら得点するだけでなく、#4 フリッピンへのアシストを生み、相手を突き放す。
一方ディフェンスではインサイドで楽にシュートを打たせない。ペイントエリアでの攻防で新潟を上回り、点差を広げていく。
対する新潟は#4 ケヴェ・アルマが攻守ともに存在感を見せるが、キングスの勢いは止まらない。43-26とリードを広げて前半終了。
3クォーターに入っても、キングスの守備の強度は変わらない。
立ち上がりで#4 フリッピンがフロントコートから激しいディフェンスを仕掛け相手のペースを乱す。このクォーター最初の新潟のオフェンスでもキングスの守りを崩せず、再び24秒バイオレーション。
オフェンスでは#24 田代 直希の活躍が光る。相手のディフェンスの状況を見極め、カットインや#45クーリーへのパスでポイントを稼ぐ。
この試合でのもう一つのストロングポイント、#1 ジョシュ・ダンカンからも得点が生まれる。オフェンスリバウンドからポストプレーや、アリウープなどビッグプレイが飛び出し、チームとブースターを盛り上げる。
4クォーターには、#11 松本 礼太が出場、#14 岸本 からのアシストで今季初得点となる3ポイントシュートを決め、アリーナを沸かせる。終盤にもう一本決め、短いプレイタイムながらもしっかりと結果を残した。
そして、この日ゲームの主役となった#45クーリーの見せ場はインサイドだけではなかった。ディフェンスの意表を突く3ポイントシュートを放ち、ネットを揺らした。
終始キングスが試合を支配、すべてのクォーターでキングスの得点が新潟を上回り40点差をつけ快勝。#45ジャック・クーリーは29得点、14リバウンドとダブルダブルの活躍をみせた。
新潟に対して#45クーリーや#1 ダンカンの部分でイニシアティブを取れると感じていた桶谷HC。実際に狙い通りのゲーム展開となった。
さらに「試合の開始から良いディフェンスが随所に見られて、ファーストパンチを与えることができた」と評価する。
一方で「ターンオーバーと前半のトランジションディフェンスは修正して、明日の試合に臨みたいと思います」と、気を緩める事なくGAME2へ意気込んだ。
対する新潟はファストブレイクポイントでキングスを上回るも、警戒していたセカンドチャンスポイントで大きく引き離された。
「コート上の5人がペイントの中に入って、一つのリバウンドを全員でとるっていう意識を持たせることが大事」と、新潟の平岡HCは強調する。
カムバックを狙う新潟相手にGAME1の勢いそのままにキングスがGAME2も白星をあげるか、要注目だ。