11月9日(土)、10日(日)、千葉ジェッツ vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズが千葉JのホームLaLaアリーナTOKYO-BAYで行われ、GAME1を99-72、GAME2を96-82で千葉Jが連勝した。
千葉Jは#1 渡邊 雄太が開幕直後の左足の怪我で長期離脱中。さらにその穴を埋めていた#4 田代 直希も11月6日の群馬戦で右足を負傷して3-4週の離脱が発表された。逆に名古屋Dは、9月の天皇杯で右手を負傷して長期離脱していた#30 今村 佳太が今季初めてロスター登録された。
元 琉球ゴールデンキングス所属の田代と今村の今季初対決はお預けとなったが、東地区首位を走る千葉Jと、中地区優勝候補と見られていた名古屋Dが対戦する注目カードだった。
GAME1 千葉J 99-72 名古屋D
GAME1は、序盤に千葉Jが猛攻を見せる。#33ジョン・ムーニーや#10 ディー・ジェイ・ホグがオフェンスリバウンドを量産。1クォーターを34-16と千葉Jがいきなり18点リードを奪う。
名古屋Dもキャプテン#12 中東 泰斗の3ポイントなどで得点するも、エースポイントガードの#2 齋藤 拓実が前半3得点のみ。復帰初戦の今村も無得点と、名古屋Dはチームプレーが機能しない。前半終了時のスコア56-31と千葉Jが25点の大量リードを奪う。後半も千葉Jの勢いは衰えず、最終スコアは99-72と予想外の大差となった。
ゲームスタッツ:りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦 2024/11/09 千葉J VS 名古屋D | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
GAME2 千葉J 96-82 名古屋D
翌日のGAME2は、試合スタートから名古屋Dが意地を見せる。千葉Jの#2富樫 勇樹やムーニーの連続3ポイントにも屈せず、名古屋Dは中東や#14 佐藤 卓磨らの3ポイント、#3 加藤 嵩都の鋭いドライブなどで得点を重ねる。前半終了時のスコアは47-49と名古屋Dが2点リード。
しかし3クォーターに千葉Jは再び3ポイント攻勢。富樫が3本そしてホグが4本の3ポイントを3クォーターだけで決めて、千葉Jが一気に逆転。名古屋Dは千葉Jに傾いた流れを押し戻すことが出来ず、最終スコアは96-82で千葉Jがホーム2連勝を飾った。
ゲームスタッツ:りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 B1リーグ戦 2024/11/10 千葉J VS 名古屋D | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
今季初出場となった名古屋Dの今村は、GAME1後の記者会見で次のように語った。
「自分たちのバスケットボールが遂行できず相手に流れを渡してしまったが、下を向かずにやっていきたい。僕自身も怪我明けの復帰戦だったが、周囲のサポートがあって早期復帰が出来たので感謝を忘れずシーズンを頑張っていきたい」
「個人的に怪我でプレー出来ない期間がここまで長くなることは初めてだったので、とても歯がゆい気持ちがありました。選手たちが苦しみながらバスケをしている姿を外から見ていて、何とか早く復帰してチームに貢献したかった。自分たちのバスケットボールをするためには、スペーシングを整理したり、ペイントアタックからのキックアウトの精度を向上させたり、自分がチームに復帰することでその部分に貢献できると思っていた。また日本人選手の得点が伸びてこないとシーズンが進むにつれて苦しくなってくるので、その部分でも自分が意識してプレーしていきたい」
B1リーグは11月13日から29日までリーグ中断期間(バイウィーク)に入る。この2連戦はバイウィーク前の最後の試合であり、バイウィーク明けの11月30日(土)、12月1日(日)に、千葉Jはホームでキングスを迎えての2連戦がある。
ここ数シーズン、千葉Jとキングスは何度も死闘を繰り広げてきた。その両チーム今季初対戦には注目が集まる。
GAME2後の記者会見で、千葉Jのトレヴァー・グリーソンヘッドコーチにキングスとの今季初対戦への意気込みを聞いた。グリードンヘッドコーチは「ここまで非常にタフなスケジュールを戦ってきたので、まずはバイウィークでしっかり休息を取りたい。そして来週からしっかりチームとして準備をする。大事なのは皆が健康でいることだ。全員がしっかり健康な状態に戻ってくれることを期待している」と語った。
田代 直希や渡邊 雄太など主力の負傷離脱があっても、東地区首位を快走している千葉J。キングスはこの赤い壁を越えなければならない。
そして昨季は西地区初優勝を果たした名古屋D。キングスは昨季一度も名古屋Dに勝利することが出来ず、西地区首位の座を奪われてしまった。その悔しさを忘れてはいないはずだ。
キングスはバイウィーク明けの12月にこの両チームと激突する。積み重ねる試合の中で成長してきたキングス。かつての仲間たちとの対決で、成長した姿を見せることが出来るだろうか。
(取材・写真:tomo、文:湧川太陽)