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3クォーター

3クォーターのキングスは、#4 ヴィック・ロー、#14 岸本 隆一、#15 松脇 圭志、#33 カール・タマヨ、#53 アレックス・カークでスタート。

流れを取り戻したいキングスだったが、ディフェンスのエナジーが上がってこない。横浜BCは完全に試合の主導権を握り、3クォーターだけで8本中6本の3ポイントを決める。しかも異なる6選手が3ポイントを決めて、チーム全体が気持ち良くプレーしているのは明らかだった。

3クォーター終了時点で、71-45で横浜BCのリードは26点まで広がり、この日のキングスが26点差を押し戻すきっかけは見つけられないままだった。

 

 

 

4クォーター

4クォーターのキングスは、#24 田代 直希、#34 小野寺 祥太、#33 〇 カール・タマヨ、#88 牧 隼利、#53 〇 アレックス・カークでスタート。

残り8:43、キングスは小野寺に代えてローをコートに戻し、ローの個人技で得点するも、キングスのアイデンティティであるソリッドなディフェンスは影を潜めたまま。横浜BCの攻め気を削ぐことが出来ない。

キングスはカークと牧の呼吸が合わずターンオーバー。タマヨもディフェンスリバウンドの直後に森井にスティールされて失点。ディフェンスでも西野、ユトフにオフェンスリバウンドを許すなど、キングスらしからぬプレーが連発する。

残り4:43 77-53と24点差なりオフィシャルタイムアウト。この時点でキングスのターンオーバーは15、ターンオーバーからの失点は21失点まで積み上がっていた。キングスにこの大差をひっくり返す武器は残されていなかった。

 

最終スコアは89-66。昨季CSセミファイナル以来の横浜BCとの対戦は、キングスの完敗に終わった。

試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2023/10/21 横浜BC VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

 

 

記者会見

試合後の記者会見、キングスの今村はこの日の敗戦を冷静に振り返ってくれた。

 

「全体的に横浜さんのやりたいバスケットを止められた時間帯がほとんど無かったのが正直な感想です。自分たちの不必要なターンオーバーだったり、ボールの動きも良くなかった。自分たちが『どこでどう攻める』という部分が明確になってなくて、ふわっとしたゲーム展開にしてしまった」

「とは言え、レギュラーシーズンではこういう試合はどうしてもあると思っているので、明日どういう部分を修正していくか、チーム全体で共通認識のもとでやっていかなければいけない。しっかりとチームでコミュニケーションを取ってやっていく必要があると思っています」

 

「河村選手も彼らしいプレーもあったが、それよりもキング開選手だったり、須藤選手だったり、他の選手がすごく伸び伸びプレーしていて、彼らに自由に選択肢を与えすぎていた。河村選手をチーム全体で止めるのは当然なんですが、その他の部分でアドバンテージを取られてしまうと今日のような展開になってしまう。ディフェンスでストレスを与え続けなければいけないし、全体的なディフェンスの硬さ、強度は取り戻したい」

「まずはフィジカルな強さで相手の嫌がることを40分間続けていかなくちゃいけない。戦術的な部分でピックアンドロールやスクリーンへの対応など考えることはあるが、フィジカルの部分で相手の自由度を与えてしまうと今日のような展開になる。今季これまでの4試合を通しても、フィジカル的な強度が落ちてしまうとディフェンスの質が下がっているのは感じるので、インテンシティ、強度は40分間上げていかなくてはいけない」

 

「(自分たちの)ターンオーバーですが、相手ディフェンスに強度を上げられて『逃げ』のターンオーバーというよりは、(自分たちのオフェンスの)選択肢が見えている分、そこで迷ってしまって結果的にファストブレイクに繋がるターンオーバーになっているのが、今のターンオーバーの質の悪さだと思っている。特に(ボールを扱う)ハンドラーが、もっとシュートをアグレッシブに狙っていく方が自分たちのリズムになる」

「タフショットを打っているというより、その部分のパスミスが自分も含めて多くなっている。アグレッシブに自分のシュートを狙わないと、相手にとって脅威にもなっていない。明日はもう一度全員がチャレンジしていかないといけない」

 

「今季はヴィック・ロー選手という強烈な個が入ってきましたが、彼の負担が多いと感じている。ロー選手は何でも出来る分、彼がもっと楽にプレー出来るようにするのが日本人選手の役割だと思っている」

「(今季は)より質を求めなければいけないシーズンだと思っていて、自分たちのスタイルを確立していきながら勝つのがベスト。試合の内容にこだわりを持って、(翌日の横浜BCとのGAME2を)点差が何点、完勝して、とかではなく、自分たちがこういうスタイルでやっていく、という共通認識をチーム全員で持つことが大事。自分としてはその部分を強調して明日を戦いたい」

 

 

 

このGAME1で5得点に終わった岸本も、静かにこの敗戦を振り返った。

 

「今日は横浜さんが全てにおいて上回っていたと思いますし、そこに対して明日、自分たちがどうあるべきかを考えなきゃいけないと思います。バックトゥバック(2連戦)って、必ず負けたチームが『翌日ハッスルバックする、より強度を持ってやらなきゃいけない』って表現になるんですけど、もちろんインテンシティ(強度)高くやりながらも、『チームとしてどう打開していくか』をもっともっとコミュニケーションを取って、強度じゃない部分も『より賢く』プレーする必要があると思っている。今日の負けをしっかり糧にして明日に繋げたい」

 

「(今日のような大敗でも)もう一度しっかり見直して『あぁこんな選択肢があった』と修正します。自分もキャリアはチームで長い方なので、こういう試合は悔しいし悲観的になっちゃうんですけど、大切なのは皆で一緒に悲観的になることではなく、明日に向けて自分たちが前向きにプレーするための良い準備が出来るかが一番大切。そういう雰囲気はまず自分のところから出していきたい」

「自分たちにもプライドはあるので、相手のよりハッスルして強度を持って、相手より賢く『勝つべくして勝つ』試合にしていきたい」

 

「今日の試合での印象は、本当に横浜さんは強いと思いましたし、今日のような横浜に自分たちが勝てるチームであれば、どのチームにも勝てるだろうなと思いました。僕は昨季の結果とかは当てにしていないので、今季の横浜は昨季とは違う強さを感じました。河村選手がフォーカスされていますけど、今日みたいに周りの選手が一緒になってハッスルしてくると止められないチームになる。その上で、最終的には自分たちが勝つようにチームとしてより良く出来ればいい」

 

「普通に悔しいんで、明日の試合は、頭は冷静に、ただそこの悔しさは重く受け止めたい。キングスというチームはその悔しさからしっかり学んで立ち上がれるチーム、組織だと思うので、先頭に立ってチームを引っ張っていけたらと思います」

 


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