琉球#13ドウェイン・エバンス オンライン会見と試合後インタビュー

写真提供:琉球ゴールデンキングス

新加入外国籍選手 #13ドウェイン・エバンス

琉球ゴールデンキングスに新加入外国籍選手であるドウェイン・エバンス(Dwayne Evans)が21日の滋賀レイクスターズ戦で37得点と大暴れ、強烈なパフォーマンスでキングスブースターを熱狂させている。

1992年1月24日生まれ、イリノイ州シカゴ出身。昨シーズンはイタリア、その前の4年ほどはドイツでプレーしてきた28歳。2番から5番までをこなすことができるオールラウンダーである。

10月17日㈯に初出場でいきなりの19得点11リバウンド、翌18日㈰も14得点9リバウンドで2連勝に大きく貢献した。滋賀戦も含め出場した3戦すべてアウェーということもあり、ホームでのデビュー戦を待ち遠しいとキングスブースターはみな思っているだろう。そんなエバンス選手のオンライン会見が20日に行われた。

目次

10月20日(火)オンライン会見でのコメント

Q、2試合を終えて感想とこれからの意気込み

キングスに来て2試合プレーすることができ、2試合ともに勝てたことを嬉しく思っています。キングスに足りないものを自分が補えたらいいと思っています。#45ジャック・クーリー選手はインサイドの絶対的な要であるし、#41キム・ティリ選手もとても素晴らしい選手で、自分ができることは中でも外でも相手のマッチアップに対応しながらスコアできることです。ディフェンスでも相手の重要な選手に対してマークできる脚力があること、そういう部分でキングスの勝利に貢献していければと思っています。

Q、これまでヨーロッパでのプレイが長かったですが、日本でのプレーを選んだ理由は?

日本でプレーするきっかけは、もともとプロで生きていこうと思った時から日本のリーグにも、日本の文化にも興味がありました。アジアの国々を旅行したこともあるし、アジア圏内の国はとても興味深くて、機会があれば日本に来たいと思っていたところで、今年の夏に藤田HCや琉球ゴールデンキングスからコンタクトがあり、日本に来ることを決めました。

Q、2試合終えて、日本でプレーしてみてヨーロッパとの違いはどのあたりで感じますか?

まだ違いを言えるほど試合をやっていないので何とも言えないですが、この2試合で感じたのは、ヨーロッパよりもフィジカルなリーグであると感じました。ドイツのリーグと比べてもフィジカルであると感じました。アップダウンのところでも、バスケット自体の違いは感じなかったが、身体の接触を促しているリーグであると感じました。

Q、キングスへの印象は?

琉球ゴールデンキングスの印象は、自分の6、7年のプロ経験の中でも、最もプロフェッショナルな会社で、プロフェッショナルなチームだと思っています。本当にフロントスタッフ、そしてチームスタッフ、選手たち一人一人がプロ意識をもって一生懸命仕事をしていると感じています。

Q、沖縄の土地に対する印象は?

今自分が住んでいるのはビーチの近くで、とても楽園のような場所です。そこからは体育館も近くて、家の近くにはいくつかのいいレストランも見つけて、毎日楽しく生活ができています。

Q、休日の過ごしかた

沖縄に来てから休みがまだないんですが。(笑)

本を読んだりするのが好きなので、沖縄は美しい自然があるところなので、休日には車でまわるか歩いてまわりたいです。

Q、試合に向けてのリラックス方法は?

本を読むことだったり、呼吸法を取り入れて集中を高めたり、何も考えずに自転車に乗ったりします。

Q、日本でプレーしたいと興味をもっていたとのことですが、現に日本でプレーする選手や過去に日本でプレーした選手から情報を得ていたのですか?

基本的には昔からチームメイトや友人が日本を勧めてくれたということはなくて、もともと自分が日本に興味をもっているなかで、ジャック・クーリー選手と一緒のチームメイトだったので、今年の夏にジャック選手とコミュニケーションをとって、琉球はこういうチームで、日本はこういうリーグだよという話をきいて、日本でプレーすることにさらに興味を持ちました。

Q、クーリー選手との関係は長いのでしょうか?

高校生の頃からお互いに試合で戦う仲でした。一緒にプレーするのは今回ではじめてとなるが、クーリー選手が所属していたチームに入るのは今回で3度目です。そういう意味では長い付き合いになるのかなと思っています。

Q、1番から5番までプレーできると仰っていましたが、そのなかでも一番得意とするポジションは?最も得意とするプレーは?

チームによってのプレースタイルというよりも、だれが自分にマッチアップしているのかで、自分のプレースタイルを変えられることが自分の強みです。大きい選手にマークされたら外のプレーを増やすし、小さい選手にマークされたら中のプレーを増やす、そういったところがプレースタイルであり強みです。

Q、10月24日㈯、25日㈰のホームでのデビュー戦へ

新潟戦(10月10日、11日)は会場にはいることができたんですが、ベンチに入ることができなかったので、ようやく島根戦でホームゲームに出場できることをとても興奮していますし、嬉しく思っています。自分がエキサイトした状態で、チームにエナジーを与えられる存在でありたいと思っています。自分ができる限りのことをして、チームの勝利につながるようにハードワークしたいです。

Q、キングスにいる日本人選手の印象は?

#14岸本選手はとても調子が良くて、タフな状態でもシュートを決めてくれる。#3並里選手はとても素晴らしいボールハンドラーで、正しいプレー選択、判断しパスをしてくれる。#32満原選手は必要なときに3ポイントを決めてくれ、チームを救ってくれる。もちろんそのほかの選手たちも印象深い選手たちです。

 

Q、スコアすることだけでなく、周りを活かすプレーについて

もちろんスコアすることは大事だけれども、自分にひとりふたり引きつけられているなら空いているところにパスを出すべきだし、アシストはシュートを決めるのと同じくらいエキサイティングです。チームメイトがシュートを決めると自分ものってくるし、チームメイトものってくる。

 

10月21日㈬アウェーでの滋賀レイクスターズ戦後のコメント

日本はヨーロッパよりもフィジカル

 

Q、37得点と素晴らしい活躍でしたが、自身の活躍については?

まずはペイントアタックが決まったことがリズムに乗るきっかけでした。そのリズムで外のシュートも入り、ゲームの流れに任せて打つべきところで打った。

Q、ファールドローン12でしたが、相手の痛いところをつくのは自身の強みを出したということですか?

その通りです。フィジカルにプレーすることが自分のプレースタイルです。小さい選手がつけばポストアップでしかけてアタックする、大きい選手には外からしかけますので、そういうフィジカルにアグレッシブにプレーした結果12という数字になったと思います。

Q、3試合を終えて、あらためて日本のリーグの印象は?

本当に日本のリーグが楽しいです。フィジカルなリーグだと思う。レフェリーは接触していてもけっこう流すし、悪い意味ではなく。日本の選手たちは外からのシュートが入る選手が多く、そこは気を付けなければいけないなと思います。

自分の特徴は身体を使って強く相手にアタックする部分なので、そういう意味ではこのリーグに合っていると思います。

Q、琉球ゴールデンキングスのバスケットボールについて

藤田HCの考えるバスケット、琉球ゴールデンキングスのスタイルにフィットしていると思います。インサイドで絶対的な支配力のあるクーリー選手がいて、岸本選手がアウトサイドでの強みを持っていて、その二人の間を自分がつないでいける部分があるので。もちろん日本人選手たちもいい選手が揃っていますし、このチームに自分がフィットしていると思います。

Q、個人の目標は

常に自分が選手として成長していくことです。ヨーロッパでは出さなくていいスキルもありしました。日本では、もっとボールハンドリングを良くして、スコアリングのバリエーションも増やしていきたい。

 

 

 

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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