【ウインターカップ沖縄県予選】女子決勝 西原VS那覇

PHOTO:照屋勇人(OUTNUMBER編集室)

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第63回全沖縄高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ沖縄県予選)女子決勝 西原VS那覇

王者西原が圧巻の3連覇 ウインターカップ2020出場権を獲得

10月18日㈰全沖縄高校バスケットボール選手権大会女子決勝が行われ、3連覇を狙う西原と第2シードの小禄を準決勝で倒し4年ぶりの優勝を狙う那覇が対戦した。試合は序盤から西原が優勢に進め、後半で引き離した西原が78対37と大差をつけて勝利し、大会3連覇を達成した。同校は12月23日から東京で行われるウインターカップ2020への出場する。

西原 那覇
78 TOTAL 37
13 1Q 10
18 2Q 13
27 3Q 7
20 4Q 7

1Q 西原13-10那覇

ティップオフ後に最初にボールを保持した西原は#4キャプテン高江洲がジャンプシュートを決め開始10秒で先制をする。対する那覇も#7我謝がペイントに切れ込み、#4金城が合わせジャンプシュートで同点にする。リバウンドで優位に立った西原は得意のファストブレークから#11中村のレイアップ、#6小渡のリバウンドをフォローしリードするが、那覇も#7我謝のジャンプシュート、オフェンスリバウンドを拾った#4金城のゴール下で決め、さらに#5川上がリバウンドからのシュートで、8-7と逆転に成功する。しかし、激しさを増した西原のディフェンスに那覇はミスを連発、#11中村、#14仲本、#7知名に続けざまに得点を許し、たまらずタイムアウト。立てなおしを図りたい那覇は、#7我謝から#5川上の長身を活かした裏パスが通り2点を返し、13対10で第1クォーターが終了。

オールラウンドに活躍する仲本茜理(西原#14)

2Q 西原18-13那覇

点差を縮めたい那覇だが、開始早々ターンオーバーからフリースローを与えてしまう。#14仲本が確実に2本とも沈めるとオールコートプレスを仕掛け、速い展開へ持ち込む。#7知名のジャンプシュートとフリースローで得点を重ねる。那覇は#4金城が3ポイントで反撃するも、さらにターンオーバーからの失点で徐々に西原がリードを広げる。終了間際に#9石川が3ポイントを沈め、31対23と点差を広げ後半へ。

速攻からレイアップを決める中村望愛(西原#11)

3Q 西原27-7那覇

#4高江洲の巧みなドライブからレイアップを決め後半も西原が先手を打つ。さらに知名がジャンプショットを決めると、直後のスローインでミスを誘い、一気にたたみかける。那覇が苦し紛れのショットを打たされる間に西原は#14仲本、#6小渡、#7知名がシュートを決め4分間で10-0ラン。那覇はタイムアウトで流れを断とうとするも西原の勢いは止むことはなく、このクォーターだけで20点差をつけた。

プレッシャーをかけるキャプテン高江洲祭(西原#4)

4Q 西原20-7那覇

西原はディフェンスを緩めることなく、リードを広げる。那覇は#5川上が速攻から得点し一矢報いるも西原が大量リードのままタイムアップを迎え、見事3連覇を達成しウインターカップ2020の切符を手にした。

 

崎浜秀勝コーチ(西原)のコメント:

前半は自分たちがやりたい激しいディフェンスが、できなかった部分はあるが、決勝ということで心が引いてしまっている部分もあるので、落ち着いていこうと話しました。今大会はハーフコートでのディフェンスが素晴らしく、50点以上取られている試合が1試合くらいしかない。チームで相手のドライブをさせない、抜かれない。一人一人のディフェンスが責任をもって守ることに関しては、全国へ向けての課題としてやってきました。ただ、チーム組織としての前からのディフェンスにはまだまだ課題がある。ましてやオフェンスはまだまだです。サイズがないので、外のシュートをしっかり決めて、カットインやドライブにいけるシステムをつくっていかなければなりません。

ベンチスタートながら存在感を示した宮城七青(西原#13)

安定したパフォーマンスを発揮した小渡柚奈(西原#6)

全国の舞台でも暴れてもらいたい

外からのシュートの精度とチームディフェンスを磨き、全国で勝てるチームへ

昨年の忘れ物を取り戻そうという気持ちでやっています。(崎浜秀勝コーチ)

一つ上の先輩はインターハイでベスト8という成績を残したものの、昨年のウインターカップでは1回戦突破はならなかった。インターハイでの躍進の要因とウインターカップでの敗退の原因は、『外のシュートが入るかどうか』に尽きる。『ノーマークのシュートをしっかりと決めること』は、身長の無い沖縄県勢にとっては全国上位進出するためには絶対的に必要な条件として、崎浜氏は口にした。ウインターカップの初戦突破へ向けて西原が追及するバスケットボールから目が離せない。

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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