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琉球ゴールデンキングス、開幕2連勝でロケットスタート

10月2日、Bリーグオープニングゲーム第2戦が沖縄アリーナで開催された。

9月30日の1戦目では、琉球ゴールデンキングスが第4クォーターで試合をひっくり返して勝利。ブースターを興奮の渦に巻き込んだ。

昨シーズンの雪辱を晴らすために大型補強を敢行したアルバルク東京にとっては、掴みかけた勝ち星を最後の最後で逃がす悔しい敗戦となった。

初頂点を狙うキングスと、王座奪還を目論むアルバルク。

両チームの意地とプライドをかけた2戦目は、1戦目と同じく最後までどちらが勝つかわからない激しい試合となった。

 キングスリードで前半折り返すも、3Qはアルバルクのペースに

ゲームは#45ジャック・クーリーのフリースロー、ミドルシュートの連続得点で幕を開ける。

このままペースを握りたかったキングスだったが、一瞬のスキを見逃さなかったアルバルクの#24田中 大貴が得点を決めてくる。

それでも#24 田代 直希や#4 コー・フリッピンが激しいディフェンスを仕掛け、#45クーリーや#13 ドウェイン・エバンスがゴール下で体を張り、アルバルクに追加点を与えない。

スタートから気持ちの入った攻守を見せ、自然と会場は盛り上がる。

オフェンスの流れを変えたいアルバルクは、#11 セバスチャン・サイズを投入。連続得点を挙げ、キングスに追いすがる。

ベンチから出てきた#3 並里 成などの得点でリードは譲らず1812でクォーターエンド。

 第2クォーターに入ると、激しい点の取り合いでスタート。

#7 アレン・ダーラムが連続得点をあげるキングスに対し、#53アレックス・カークを中心に高確率でシュートを決めるアルバルク。一進一退の攻防が続くものの、じわりじわりと差を詰められる。

オフィシャルタイムアウト後、#7 ダーラムのファーストブレイクや#13 エバンスのブザービーターで点を伸ばし、良いムードで前半を終える。

ところが第3クォーター、ギアを上げてきたアルバルクにクォーター開始2分足らずで逆転を許してしまう。

その後も#75 小酒部 泰暉のシュートや#24 田中のアシストで、アルバルクがリードを保ったまま試合は進み、キングスにとって我慢の時間帯が続く。

14 岸本 隆一のカットイン、#45クーリーのインサイドアタックで得点するが、#11 サイズ、#53 カーク、#22 ライアン・ロシターがミドルや3Pシュートを沈めなかなか追いつけない。

8点ビハインドで最終クォーターに勝負をかける。

 運命の第4Q岸本のプレーが勝利を引き寄せる

苦しい時間帯を打破するきっかけを作ったのは、9/30の試合に引き続き#14 岸本 だった。

最終クォーター開始してすぐ3Pを決め、チームを鼓舞する。息を吹き返したキングスは、ディフェンスで試合の流れを引き寄せはじめる。

さらに#13 エバンス、#88 牧 隼利の連続ファストブレイクで開始1分半で同点に追いつく。

シュートが決まるたびに会場の熱気が高まり、ブースターの拍手がどんどん強くなっていく。

アルバルクのタイムアウト後、#9 安藤 周人のボースハンドダンクというビッグプレーが飛び出すものの、キングスの勢いは止まらない。

#4 フリッピン、#13 エバンスの連続得点でついに逆転。続けざまに#45クーリーが得点を決め、アルバルクを突き放す。

オフェンスだけでなく、ブロックショットやハードなディフェンスでも見せ場を作り、沖縄アリーナを大いに沸かせる。

 終盤も#14 岸本 がリングへアタックし、キングスにエナジーを与える。さらに伝家の宝刀の3Pシュートを2本決め、会場のボルテージは最高潮に。

最後まであきらめないアルバルクも#24 田中と#22 ロシターが3Pを連続で沈め、キングスに食らいつく。


猛追するアルバルクだったが、キングスは集中力を最後まで切らさずゲームを支配し、そのまま勝利。

沖縄アリーナでのシーズン開幕節を2連勝し、会場に駆けつけた4000人超のブースターと歓喜の瞬間を分かち合った。

桶谷HC、#45 クーリー、ルカHC、#22 ロシター インタビュー

桶谷 大 HC

試合の総括

昨日と違って良い形で試合に入れました。

ジャックのスクリーンを中心に22でアタックできたのはとても良かったし、ディフェンスも開始5分で2点しかとられませんでした。高いインテンシティでプレーできていたと思います。

2クォーターは悪くはないが、良くも無かったです。

それでも簡単にアルバルクさんに大きな流れを持って行かれなかったので悪くなかったとおもいます。

3クォーターは始まって7-0のランがあったり、その後次のタイムアウトを取るまでに大きな流れをもっていかれて、それこそ20点くらい離されそうになった時間帯もありました。

やっぱり3クォーターの入りは冷静にプレーできていなかったと思います

一つ一つの判断悪かったし、ターンオーバーで間単に速攻で得点を取られたし、自分たちがオフェンス我慢できずに拙攻だったかなと思います。

メンバー代えて、4クォーター隆一が冷静にシュートを沈めてくれてから、チームが本来の冷静さを取り戻したと思います。
一人でも冷静さを失ったら、タイミングがずれたり、スペースがなくなったり、自分たちのやりたいことができなくなることはあります。

なので、そうならないようにすることがこのチームにとっての課題かなって思います。

一方でこのチームの強味が4クォーターに出たかと思います。流れやラインナップが悪かったとしても、ドンドン変えて当たるラインナップになるまでメンバーを変えることのできるベンチの層の厚さがあるところがチームの良さだと思います。

まだシーズン長いですけど、こういうゲームはこの先もあると思うので、冷静に4クォータープレーし続けるマインドを持たすチームづくりしていきたいと思います。

開幕ということでピークを持ってきたと思いますが、開幕二つをかったことの重要性をどう捉えていますか?

60試合のうちの1試合で、良くも悪くもこれから60試合戦っていくベースをつくるためにこの一節をたたかうということがテーマだったので、2試合とも違う展開があった中で自分たちの力を3クォーター後半、4クォーターにだせたのは収穫だったと思っています。

そういう意味でゲームの内容を最重視していたのですが、勝利も得られたのは大きかったと思います。

岸本選手にどんな役割を期待していますか?

今日みたいなにチームの空気が悪いときに彼の一本でチームの雰囲気がかわります。
昨日はディフェンスでチームの雰囲気と会場の雰囲気を変えました。そういう力を彼は持っています。いつ出してもそういう一発で流れを変えることができることは、このチームにとって凄い武器だと思います。

昨年から継続している部分は、采配するうえで意識していますか?

あります。ここ何年かでDFはすごくよくなってきているし、前任の藤田弘輝 HCが作ってきたバスケは間違いなく勝てるバスケットというのもあります。

インテンシティ高いディフェンスをしていたので、そこの土台をもらいながら、僕自身がどういうディフェンスをしたいかというエッセンスをいれていくという形でコーチングしています。

すべてを変えていきたいわけではない。良かった部分は継続してシーズン戦っていくつもりです。

藤田弘輝 HCがやってきたことを大幅に変えるわけではないので、システムとしてみんなやりやすいんじゃないかと思います。

前の試合の4Qはビッグラインナップ、今日は昨年のメンバーが中心で、オプションの豊富さについてどう思いますか?

相手が強いとき、手札が多いとやりやすいです。前半はいろんな選手を使って、ある程度リズムを掴まないと行けないので、前半は難しいと思います。

けど、後半は手札がある分色々出し続ければおのずと良い流れを掴めるので、特に後半やりやすいと思います。

豊富ゆえに最後何を使うか選ぶのが難しいと思うが、コーチとしてそのコツはつかめましたか?

ゲームのなかでだれもがgo to guyになるよね、ってことは頭に入れておかなければと思います。

昨日3ビッグをしたんですけど、go to guyになったのはナリトとクーリーのところでした。あれは試合前にこの選手を使ってプレーしようとコーチングスタッフ内で決まっていたことなので、そういうとこは良かったと思います。

今日は隆一が良かったので、隆一のところで徹底してやりつづけました。

今回のこの戦い方は相手がアルバルクさんだからできたっていうのもあったんですよね。

オーバーヘルプ来なくて、2on2にたいして2人で守るというところがアルバルクさんのやりかたで、昨日のナリトとジャックの組み合わせ、今日の隆一とジャックの組み合わせはアルバルクさんには有効でした。

オーバーヘルプをやってくるチームだったら変わってくるんで、そういうのも踏まえて、これからは選手も僕も状況判断をすばやくしていくことが大事だと思います。

#45ジャック・クーリー選手

ゲームの勝因

試合の中で波はあったが、冷静さを維持できたことです。とくに3、4クォーターでアルバルクさんよりもよい状態でプレーできたことが勝利につながったと思います。

前の試合はファウルトラブルでなかなかコートに立つことができなかったけど、今日はいつもどおりの活躍をしていましたが、自身のパフォーマンスをどう思いますか?

前の試合と比べてファウルトラブルにならないように意識して、後半長くプレーすることを考えていました。そうすることで前の試合のように追いかける展開ではなくて、よりよい展開でプレーできたかなと思います。

強豪のアルバルクに勝ったことについてどう考えていますか?

球団は良いチームを作ってくれたし、今シーズンの琉球は他のチームに軽く見られたくないという思いはあったので、アルバルクさんに2連勝できたことはとても嬉しく思っています。

沖縄のファンにキングスがフロントランナーになれたと証明できる自信はありますか?

応援してくれる皆に知っておいてほしいことは、我々がコートにたつたびに勝利する可能性は高いと思っていてほしいです。もし試合に臨んだときに相手は決して格上ではなく、我々は強いチームだとおもってほしい。

並里選手や岸本選手の難しいパスにしっかり合わせて決めているとおもうんですけど、2人とプレーすることについてどう感じていますか?

並里選手、岸本選手のような素晴らしいガードと一緒にプレーできていることは、とても恵まれていると感じます。今年で3年目になりますけど、彼らが私を信頼してくれていることに感謝していますので、自分が彼らのパスにしっかり合わせられるよう日々心掛けています。

今期はインサイドを補強し、クーリー選手がいないときも強度が高いと思うが、ご自身の負担が減っている実感はありますか?

球団に関して感謝していることは、今回の補強だと思っています。

昨日ファウルトラブルに陥ったとき、インサイドのほかの選手たちが入って、インパクトを残してくれたのはとてもいいことだと思っています。

今後様々強豪と試合をすることもあると思うので、みんなで頑張ることで次のステージに行けると思います。

個人タイトルへの思い

多少は意識していますが、自分にとって一番大事なことは勝利することです。日頃リバウンド取ることはHCから言われているので、リバウンドを取りながら勝利に繋がれば、それが自分にとって一番嬉しいです。

 

ルカ・パヴィチェヴィッチ HC

総括

まず琉球ゴールデンキングスさん、game1 game2と連勝おめでとうございます。我々はフィジカルの面で404クォーター戦えなかったことがひとつのポイントになったと思います。

もちろん良い時間帯もあって、逆転もしましたけど、フィジカル面で両試合とも対抗できず、2連敗したのはとても残念でした。

第4クォーターにリードを奪われるようになった要因は何でしょうか?

フィジカル面やスタミナ面でコンディションレベルがまだ我々が目指す完成度に至っていません。これはけが人がいたり、合流が遅れたり、練習ができていない結果だと思います。

そして新加入の選手が何人かいるが、なかなか練習もできていなく、時間もなかったためにチームへアジャストできていない状況です。

コンディションが整っていないこと、新加入の選手のフィット感が自分たちの目指すレベルにたどり着いていなかったことの2つが連敗してしまったと要因だと思います

我々に問題はあったと思いますが、それ以上に琉球ゴールデンキングスがすばらしいパフォーマンスをしたこともポイントだと思います。

#22 ライアン・ロシター選手

新天地での2試合の感想

2ゲームともに残念だったけど、隔離期間などの合流の送れなどもあって、チームケミストリーもまだまだ私もしっくり来ていないし、チームがかみ合っていないのが現状だと思います。

ただし、2連敗というのは予想外で、私も勝てていないことは少し歯がゆいと感じています。

敗因についてどう思いますか?

新加入の選手が練習ができてなくて、チームがかみ合っていないところはあると思います。

アルバルクの戦い方が分かっている選手もいるが、私や新加入の選手ははっきりわかっていないところがあり、4クォーターまで逃げ切れなかった。

まだまだチームケミストリーを高めるには時間はかかるし、チーム全体でなるべく早く積み上げていくことが大事。お互いを信用して頑張ることが大事だと思っています。

琉球さんはタレント揃っているし、素晴らしいチームだとこの2試合戦って思っています。

われわれにとって痛かったが、琉球さんは素晴らしいプレーをして2連勝をしたと思います。なので追いつけるように、自分たちの目指すレベルに早くたどりつけるようにがんばっていきたいです。

 

5年間の進化を感じた開幕シリーズ

5年前の開幕戦でも、今回と同じくアルバルク東京と対戦したキングス。その時は力の差を見せつけられ、悔しい2連敗。

だが今回の開幕節では当時からキングスの中心選手として活躍していた岸本選手が攻守に活躍し、勝利を手繰り寄せた。

5年前との違いを見せられた試合になったと思います」と岸本選手が語るように、今回の2試合で琉球ゴールデンキングスの進化を全国に見せつけられたことだろう。

かつて「雑草軍団」と呼ばれた琉球ゴールデンキングスは、5年の時を経て堅固で揺るぎない強靭な幹を持つ大樹へと成長した。

そして頂を目指しまだまだ成長を続けていくであろう。「日本一」という大輪の花を咲かせるその日まで。

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