7月13日(日)、第44回ウィリアム・ジョーンズカップ 男子日本代表 vs カタール代表が台湾新北市の新荘体育館で行われ、琉球ゴールデンキングスの脇真大が27得点10リバウンドの活躍もあり、オーバータイムの末86-84で日本代表が勝利した。
日本代表は今大会初戦12日のバーレーン戦を85-69で敗れていたが、大会2試合目で今大会初勝利となった。
日本のスターターは、#11 木林 優(北海道)、#12 広瀬 洸生(青山学院大学),、#13 黒川 虎徹(A千葉)、#28 脇 真大、#44 アピア パトリック眞(専修大学)。
日本は試合開始直後に木村が足の負傷でベンチに下がるアクシデントもありカタールに7連続得点を許すが、タイムアウト後から脇が3ポイントさらに得意のドライブで得たフリースローで連続5得点を決め、1クォーターを17-23の6点ビハインドで終える。2クォーターも脇はドライブからのフローターショットなどで6得点。前半終えて33-39で日本6点ビハインドで折り返す。
3クォーター、日本が反撃に転じる。黒川の3ポイントや厳しいボールマンプレッシャーでターンオーバーを誘発させるなど試合のリズムをつかみ、残り5分には脇の3ポイントで47-44と逆転に成功。3クォーター終了して59-55と日本が4点リード。しかし4クォーターにカタール#3 デジャン・ジャンジックの活躍もあり残り8:15には61-62とカタールが逆転。そこから試合は一進一退の攻防となり、残り22秒でカタール#10 アブドラ・ムサが脇の目の前でジャンパーが決めて76-78とカタール2点リード。だが日本は残り17秒、脇が高いアーチのフローターショットを決めて78-78と同点にする。試合はそのままオーバータイムへ。
オーバータイム、日本はカタールに先行を許すも、全員でリバウンドに絡みサイズで上回るカタールに制空権を渡さない。残り44秒、カタールはムサがジャンパーを決めて82-84と一歩リード。だが日本は残り36秒、黒川のパスを受けた脇がドライビングレイアップを決めて84-84の同点。さらに残り3秒、再び黒川のパスを受けた脇がハイアーチのフローターショットを決めて86-84と逆転。これが決勝点となり、最終スコアは86-84で日本が今大会初勝利をあげた。
脇はともにチームハイとなる27得点10リバウンドの大活躍。日本はポイントガードの黒川も12得点4アシスト、#3 中川 知定真(東海大学)も10得点5リバウンドで勝利に貢献した。
試合スタッツ:日本代表 vs カタール代表 | 第44回ウィリアム・ジョーンズカップ公式サイト(繁体字)
日本代表の次戦は7月14日(月) 17:00(現地時間)にフィリピンチームと対戦する。フィリピンは横浜ビー・コルセアーズ所属のキーファー・ラベナやフィリピンA代表のレンツ・アバンド、さらにNBAオクラホマシティ・サンダーなどで活躍したアンドレ・ロバーソンなどを擁する強敵だ。若き日本代表の健闘を期待したい。
(文・構成:湧川太陽 写真:©William Jones Cup)