(取材:湧川太陽、写真:Tomohiko Sato)
2023年4月2日(日)、琉球ゴールデンキングスはアウェーにて千葉ジェッツとGAME2を戦った。
前日のGAME1は、千葉のエース富樫勇樹に4クォーター終盤に3ポイントシュートを決められてしまい惜敗。
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チャンピオンシップ(CS)の組み合わせ次第では、千葉とアウェーで対戦する可能性もあるキングス。「千葉には勝てない」と植え付けられる事だけは、絶対に避けなければならない。
自分たちが目指すB1優勝に向けて2連敗は許されない。完全アウェーの千葉ポートアリーナで、キングスの覚悟が試される。
遂行力高いプレイで先手を取るキングス
キングスのスターティングメンバーは、#1 ジョシュ・ダンカン、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。
千葉のスターティングメンバーは、#2 富樫 勇樹、#4 ヴィック・ロー、#14 佐藤 卓磨、#31 原 修太、#33 ジョン・ムーニー。
試合はキングスのペースで幕を開けた。クーリーがローポストからジャンプフックで先制点を決める。
岸本、小野寺が連続して左コーナー近くから3ポイントを放つ。この2本は外れたものの、ある程度オープンの状態でシュートを放つことが出来ている。
さらにアーリーオフェンスから今村がドリブルからそのまま3ポイントを決める。その後もキングスはクーリーがセカンドチャンスから得点。残り6:08 スコア4-9となり千葉が先にタイムアウトを取る。
ここまで放った3ポイントは4本中1本成功。だが外れた3本は、ほぼ左コーナーの同じ場所からオープンシュートを放っていた。キングスのオフェンスが狙い通りに動いている証拠であり、千葉のジョン・パトリックHCは早めのタイムアウトで修正を図る。
千葉は途中出場の #44 米山 ジャバ 偉生や #25 荒尾 岳がオフェンスリバウンドに積極的に絡み、キングスはディフェンスリバウンドを一度でマイボールに出来ない場面が続く。強力なリバウンドを誇る両チームの対戦は、ポゼッションゲームの優劣が勝敗を分ける。
嫌な流れをキングスのセカンドユニットが押し戻す。#24 田代 直希がペネトレイトから原をかわして得点。#9 渡邉 飛勇がスミスのドライブに対して高いブロックでリムプロテクト。そして#15 松脇 圭志も3ポイントを決める。
さらに1クォーター最後のプレイ、キングスは素晴らしいディフェンスをみせて、#4 コー・フリッピンが富樫からスティールしてそのままスラムダンクを叩き込んだ。
1クォーター終了時のスコアは、11-24でキングス13点リード。オフェンス、ディフェンスともにエクスキューション(遂行力)の高いプレイでGAME2の先手を取った。
千葉が集中力高く3ポイントを決め続ける
2クォーターの序盤、キングスは#7 アレン・ダーラム、渡邉が素早い切り替えでファストブレイクの先頭を走り連続得点。
さらにフリッピンがファストブレイクに走り富樫がファウルで止める。シュートファウルと同時に千葉のベンチテクニカルもあり、フリースロー3本を獲得。だが松脇がテクニカルの1本を外し、フリッピンも1本しか決められない。
GAME1もフリースローを決めきれなかったキングス。嫌な流れだ。
残り8:13 千葉は#34 クリストファー・スミスとローの2メンゲームで崩して、一瞬フリーになった原が右45度から3ポイントを放つ。ファウルを受けながらもシュートを沈め、ワンスローも決めて4点プレイにする。
さらに残り7:37 原のパスアウトから今度は佐藤が右コーナーで3ポイント成功。21-29と千葉が8点差に縮めると、キングスはタイムアウトで修正を図る。
しかし千葉は次々に3ポイントシュートを決める。残り6:57にはスミス、残り5:32にはローが3ポイントを決める。キングスもしっかりコンテストしてフリーにはさせなかったが、キングス桶谷HCも「決めた千葉さんを褒めるべき」と語ったように、千葉の集中力が上回った。
キングスも集中力を切らさない。残り5:02、今村がドライブからパスアウトすると、右コーナーのダーラムが3ポイントを決める。
残り2:30には、#33 カール・タマヨが3ポイントを放つもミス。しかしキングスのリバウンドマシーン、ジャック・クーリーが千葉ディフェンス4人に囲まれながらもオフェンスリバウンドをもぎ取る。
2クォーター終了時のスコアは 39-48でキングスが9点リード。千葉は2クォーターだけで3ポイントを10本中7本を決めてきた。キングスのディフェンスも悪くなかったが、千葉の集中力がそれを上回ってきた。
バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国 (B.B.MOOK)