牧、躍動 〜第18節 キングス vs 滋賀レイクスターズ戦〜

第17節のアウェー京都戦を2連敗にも等しい1勝1敗でホームに帰ってきたキングス。

モヤモヤとしたチームの雰囲気を払拭することが出来るか、注目のホーム平日ゲーム。

相手は滋賀レイクスターズ。こちらも1月まだ勝ち星無く勝利が欲しいところだ。

Mismatch -ミスマッチ-

スタート時の注目は互いの外国籍選手と日本人選手とのマッチアップ。

滋賀の#0 ジョナサン・オクテウス、#5 ジョーダン・ハミルトンとアウトサイドでプレイ出来る外国籍選手には、キングスは田代、今村などの日本人選手がマッチアップ。

逆に滋賀は日本人ビッグマン#5 頓宮 裕人をキングスの外国籍ビッグマンのクーリーやシモンズにマッチアップさせる。頓宮はこの試合は20分以上コートに立ち続けゴール下で身体を張り続けた。

外国籍と日本人のマッチアップがミスマッチとなるのか、耐える事が出来るか。

 

沖縄県出身選手のマッチアップ

滋賀の#4 狩俣 昌也とキングスの並里、岸本との沖縄県出身選手同士のマッチアップも試合の見どころだった。

狩俣はやはり沖縄ホームだと燃えるのか、この試合前半だけで10得点。積極的なシュートでチームを引っ張る。

リズムはディフェンスから生まれる

試合は2Qから動き出す。

キングスは足がよく動き簡単にプレイさせないディフェンス、滋賀からペースを奪う。

ホームのファンもこれに呼応、船生のボールプレッシャーに対して大きな拍手。ボールを奪ったわけではないこのプレイに拍手が起こるのは沖縄のファンならでは。

ディフェンスから掴んだリズムから今村が連続スリーポイント成功させて波に乗る。今村はこの試合日本人トップの14得点。

滋賀はゾーンディフェンスに活路を見出そうとするも流れを押し返すまでには至らない。

キングスは2Q滋賀の得点を9点に抑え、34−22と12点差で前半を折り返す。

牧 隼利、躍動

3Qは開始直後からキングスのRUN。クーリーがインサイドを徐々に制圧。3Q残り時間6分半で48−26と18点差まで広げる。

滋賀はマッチアップを修正。外国籍選手を中心にゾーンディフェンスでインサイドを硬く守る。

ここからキングス牧が輝き始める。インサイドに注意が向いている滋賀ディフェンス、牧は積極的なドライブインで切り裂く。

3Q牧のユーロステップからのレイアップが決まり会場がどよめく。60−36と24点差がつく。

4Qも牧の積極的なゴールアタックが続く。牧はこの試合12得点をあげる。

牧はシーズン後半戦のキングスの鍵になるかもしれない。そう思わせるには十分すぎる躍動だった。

 

大差がついたが滋賀も諦めない。4Q残り7:17、フルコートプレスでキングスから8秒バイオレーションを奪う。

キングスも負けずにシモンズのブロックで24秒バイオレーションを奪い返す。

試合は最終的に84−52でキングスの勝利。

大差がついても集中力を切らさない両チームによる楽しい平日ゲームだった。

ヒーローインタビューは今村。チーム全員でディフェンスにフォーカスした結果だと強調していた事が印象的。

記者会見での牧 隼利

記者会見での牧のコメントは以下

「状況判断からパスも出せる事が自分自身の強みだと考えている。ボールを持ってプレイする事を意識したのが結果として3Qは良い働きが出来たと思う」

「オフシーズンにシュートフォームの修正を行っていて徐々にアジャスト出来てきている。ただ僕は3Pシューターではないので、ディフェンスやシュート以外のオフェンス面でもチームに貢献する気持ちは常に持っている」

「自分たちはディフェンスのチームだ、とチームの共通認識を再確認するきっかけの試合になればと思う」

「シーズンも中盤に入ってきて相手の戦術や自分達の戦い方もスカウティングされ考える事が増えてくる時期になってきた。それがここ数試合チームのチグハグさに繋がってきた。見失いかけていた自分達のベースとなるディフェンスにたち帰れる事が出来たのは良かった」

〜4Qにエバンスに出したアリウープパスについて〜

「試合後にドウェインに『なんでダンクで決めてくれなかったの』と聞いたら彼は『あと2歳若かったらダンクしてあげたのにな』と言ってました(笑)」

話にオチも付けられる、新人らしからぬ記者会見でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

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