1点を争う接戦に惜敗 琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック

(文:照屋勇人、写真:Hamataro)

1月11日(水)、琉球ゴールデンキングスは島根スサノオマジックをホームに迎え、対戦した。

前回沖縄アリーナでの2連戦ではキングスが先勝したものの、2戦目は惜敗。

幾度となく激しいゲームを繰り広げてきたライバル同士の対決は、昨シーズンのチャンピオンシップセミファイナル第2戦を思い起こさせるような、最後まで目が離せないゲームとなった。

チャンピオンシップ級の激戦

最初のシュートを決めたのは、#1 ジョシュ・ダンカン。#30 今村 佳太からのパスを受けジャンプショットを決める。

このまま波に乗りたいキングスだったが、すぐさま#2 ぺリン・ビュフォードに返される。さらに#3 安藤誓哉に3ポイントシュート2本を含む連続8得点を奪われる。キングスはたまらずタイムアウト。厳しいゲームスタートとなった。

#45ジャック・クーリーに対して島根はビッグマンを素早く寄せ、自由にプレーできない状況を作り出す。

対するキングスは、#14 岸本 隆一や#30 今村 佳太がペイントタッチをすることでインサイドで攻撃しやすい状況が生まれる。#45クーリーがオフェンスリバウンドやアシストから6得点奪い島根を追いかける。

追い付きたいキングスだが、パスミスなどでリズムに乗り切れない。一方の島根はこのクォーターだけで5本のスリーを決め、ターンオーバーは0。素晴らしいゲームスタートを見せ、キングスを圧倒する。17-28のビハインドでこのクォーターを終える。

 

 

第2クォーターはセカンドユニットがチームに勢いをもたらす。

開始早々に#15 松脇 圭志が3ポイントシュートを決めると、続けて#4 コー・フリッピンからのタッチダウンパスを受けた#7 アレン・ダーラムが得点。

タイムアウトを取り、落ち着きを取り戻したい島根。しかしキングスが思惑を打ち破るようにプレスを仕掛け、ターンオーバーを誘う。#4 フリッピンが奪った勢いそのままにレイアップを決める。

反撃の糸口となったのは#88 牧 隼利の活躍も大きかった。得点こそ伸びなかったものの、このクォーターだけで3アシスト。チームのオフェンスを活性化させる。

さらに#1 ダンカンの連続得点、#7 ダーラムの3Pが決まり、一挙連続14得点奪い逆転に成功する。だがすぐさま#3 安藤に3ポイントシュートを決め返され同点。

ここから互いに高い集中力を保ったまま試合が展開する。キングスが決めたら、島根が決め返す。キングスが良い守りを見せると、島根がブロックショットではじき返す。両チームとも一歩も譲らない攻防が続き、44-44の同点で前半を終える。

 

 

3クォーターの開始直後に#2 ビュフォードが得点を決める。すぐさまクーリーが得点し返す。

#34 小野寺 祥太がいぶし銀の活躍を見せる。#3 安藤との1オン1を守り切り、さらにターンオーバーからのファーストブレイクを死角からスティール、相手の攻撃を潰し、流れを渡さない。

さらにキングスは#7 ダーラムのポストプレイからバスケットカウント、#7 ダーラムのペイントアタックに合わせた#45 クーリーのダンク。

インサイド陣の奮闘がウイング陣のオフェンスにチャンスが生まれる。クーリーにボールが入ったところで島根のディフェンスの意識が集中することで#30 今村 へパスが通る。3ポイントシュートを決め、54-49。その後もキングスはペイントエリアを中心に得点を重ねる。

一方の島根は3クォーターの17得点のうち、14点は#2 ビュフォードが叩き出し、圧巻の攻撃力を見せつける。63-61でクォーターエンド。緊迫した試合展開が続く。

 

 

4クォーターに入ると、ビュフォードに対して#15 松脇 圭志がマッチアップ。ドライブに対して体を張って守り、#45 クーリーが待ち構える袋小路に誘い、得点を許さない。

一方オフェンスでは#88 牧 がゲームをコントロールし、チャンスを作る。ドライブインからクーリーへのアシストを通し、ゴールを決める。さらにオフェンスリバウンドから再び#45クーリーが得点。

だが、島根は揺るがない。#2 ビュフォードからのパスを受けた#4 ニック・ケイが3ポイントシュートを決め一点差に迫り、直後のディフェンスでテイクチャージ。迫りくる島根、続けて#2 ビュフォードがドライブから得点奪い70-71。キングス一点ビハインドでオフィシャルタイムアウト。終盤もシーソーゲームが続く。

#30 今村 の3ポイントシュートで逆転するも、#2 ビュフォードからのアシストを受けたニカのダンクで同点。
さらに#3 安藤に連続得点を許してしまい、75-79。この後もお互いに点を決め残り1:0177-81。一瞬も目が離せない試合展開が続く。

 

 

キングスのボールで再開、島根の強度の高いディフェンスに攻めあぐねながらも今村がボールを受けると、ペイントエリアに攻め込みタフショットを決め、79-81。お互いに意地と意地がぶつかり合う。

残り37.2秒、 #2 ビュフォードがボールをキープし、時間を使う。ショットクロック残り7秒でカットイン、そこからコーナーで待ち構えた#3 安藤へのパス3ポイントシュートを打つが外れる。
岸本がリバウンドを拾い、自ら駆け上がる。
上がってきた#7 ダーラムがボールに託すが、#4 ケイにファウルで止められる。残り5.3秒。
エンドラインからゲーム再開。岸本にパスが通ると、#28 ウィリアムスニカがヘルプディフェンス、咄嗟に#45クーリーにパスを出し、リングへのアタックするが、再び#4 ケイにファウルで止められる。#45 クーリーのフリースローとなる。残り3.7秒。

2本とも決めねばならないシチュエーション。打ち直しを経ての1本目を決めるが、2本目はリングからこぼれ落ち、#28 ニカがリバウンド。キングスはファウルで止める。

#28 ニカのフリースローは二本とも落ち、#45クーリーがリバウンドを取り#30 今村へパスが通る。バックコートからシュートを狙うが、リングを通過させることはできなかった。8081。わずかに届かなかった。

 

 

「アップダウンの激しい内容のゲームで逆境に立ち向かいながらディフェンスとリバウンドでハッスルし勝利してくれた。大変誇りに思っている。」と島根のポール・ヘナレHCは選手たちを讃えた。一試合通してのターンオーバーがわずか4、チーム全体でのミスの少なさが際立っていた。

一方のキングスは敗れこそしたものの、#88 牧 隼利の#4 コー・フリッピンがセカンドユニットが活躍を見せ、スターティングメンバーシーズン後半戦に希望を見いだせるゲームだった。

なによりも最後までどちらが勝つかわからないバスケットの面白さを凝縮させたような素晴らしいゲームだった。

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2023/01/11 琉球 VS 島根 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

チャンピオンシップで勝つために

記者会見でキングスとして目指すバスケを桶谷HCが語った。

「昨シーズンよりも負けが増えちゃったんですけど、最後チャンピオンシップで勝つことが自分たちにとって重要です。ただやっぱりどこのチームも弱くないし、特に西地区は非常に強いチームが多くなったっていうところもある。そういう中で勝ち切るには成長するしかないのかなって思っていて、チームで共通認識をもって戦っています。」

「ボールムーブメント、フレアムーブメントしながらボールシェア、ボールタッチを増やして点数を取るっていうのがキングスのやりたいバスケット。チームみんながボールタッチして、状況判断をできるようにすることで全員が成長できる、誰か一人が成長するだけではやっぱりチームで強くならないと思います。最後『キングスが強かった、成長したね』ってなるように持っていきたいなと思います。」

勝ちと負けを交互に繰り返しているキングスだが、桶谷HCの頭の中には日本一へのロードマップがあるのだろう。痛み無くして成長なし。シーズン後半戦、キングスの快進撃に期待したい。

 

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