キングスが粘り勝ち 86対77で富山を退けセミファイナル進出    

琉球ゴールデンキングス 沖縄アリーナ:3350人 富山グラウジーズ
86 TOTAL 77
22 1Q 20
20 2Q 14
20 3Q 10
24 4Q 33

5月17日(月)、琉球ゴールデンキングスはBリーグチャンピオンシップ2020-21クォーターファイナルで、富山グラウジーズとの第3戦に86対77で勝利し、セミファイナルへの進出を決めた。セミファイナルは22日(土)から千葉ジェッツふなばしと対戦する。

第1戦はキングスの#30今村佳太が27得点で勝利の立役者となった。第2戦は富山の#77岡田侑大が3Qに19得点を固め、1勝1敗のタイに戻した。レギュラーシーズンを戦い抜いたクラブに与えられるチャンピオンシップにおいても、負けたらシーズン終了となる第3戦という状況が、沖縄アリーナを極上の空間に変えた。

 

 

目次

1Q琉球22-20富山 逆転のブザービーターで空気を変えた今村佳太   

1Q 立ち上がり#34スミスのポストアップからのフックシュートで富山が先制する。琉球は#14岸本隆一のレイアップで同点とすると、続けてスリーポイントを決め5-2と逆転する。富山は#32マブンガ、岡田、スミスのバスケットカウントなどでリードを広げる。キングスも選手交代で入った#41キム・ティリのプットバック、#11宇都直輝のパスミスを拾った#3並里がレイアップに持ち込み点差を詰めると、宇都が続けざまにファールを犯しベンチへ退く。富山は#13前田悟の連続得点などで常に富山がリードする展開。キングスはアンスポーツマンライクファールを犯し、嫌な流れが漂うが、ハーフコートからステップを踏んだブザービーターを沈め、アリーナの空気を一変させた。琉球が22対20と逆転に成功した。

 

2Q琉球20-14富山 バランスよく攻めた続けたキングスがリードを広げる

 

岸本が#13エバンスにスポットパスを通し、#0石崎巧が緩急をつけたドライブからのレイアップを決め点差を広げる。富山はタイムアウト後、岡田のペネトレイト、宇都のレイアップ、スミスのゴール下で26対26同点とする。5分を切ってペースを掴んだキングスはエバンスの連続得点や今村が2本のスリーポイント、クーリーがバスケットカウントを決め、キングスが42対34とリードを広げる。

3Q琉球20-10富山 激しさを増した琉球のディフェンスで突き放しにかかる

 

後半も岸本がフローターを沈め、点差を二桁にする。一段と圧力が増したキングスディフェンスの前に富山のシュートが落ちはじめる。リバウンドでも優位に立ったキングスがさらにリードを広げると、キムティリのスリーポイント、田代がジョシュア・スミスのファールを誘いながらのスクープショットを沈め、61対40とこの試合最大の21点差となる。マブンガが終了間際のレイアップで1本返すも、62対44とキングスがリードし最終クォーターへ。   

 

4Q琉球24対33富山 最後まで攻撃力をみせつけた富山1歩及ばず

後がない富山はマブンガの1対1で、ファールを誘いフリースローで加点するも、キングスは時間を使いながら、岸本、今村の連続スリーポイント、エバンスのダンクで返す。この時間帯になって宇都が立て続けに得点を重ねるが、キングスは今村がスリーポイントを決め返す。残り1分半で78-63となり、富山はマブンガとスミスをベンチに下げると、会場からは惜しみない拍手が送られた。富山は最後の1分半に、岡田が2本のスリーポイントとバスケットカウントを含め11得点、上澤俊喜がスリーポイントを決め、驚異的な追い上げを見せるも及ばず、86対77でキングスが勝利した。

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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