We Love This Game. 日本バスケ新時代へ 沖縄アリーナB1初開催 

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祝・記念すべき沖縄アリーナ初の公式戦 2021年4月21日 

4月21日(水)琉球ゴールデンキングスは名古屋ダイヤモンドドルフィンズと沖縄アリーナで初のB1リーグ公式戦を戦った。夢の舞台のこけら落としに相応しく、一進一退の攻防が続いた好ゲームは、4クォーターに名古屋が抜け出した。残り6分をきりギアを上げた#3並里成の連続得点から追撃すると残り6秒で#14岸本隆一が劇的な同点スリーポイントを沈めるなど、キングスは随所に見せ場をつくる。しかし最後に名古屋#8レオ・ライオンズが決勝のミドルシュートを沈め、最終スコア85対87で名古屋ダイヤモンドドルフィンズが勝利した。

キングスにとっては待ちわびた新アリーナ初開催で勝利とはならなかったが、この特別な日にそれは大した問題ではなかった。日本中が困難な状況で、2週続けて週末のホームゲームが中止となった。それでも『バスケットボールがある喜び』を、3507人の観客をはじめ、ゲームに関わるすべての人は、琉球ゴールデンキングスが沖縄に誕生してから積み重ねてきた14年の歳月をかみしめ、夢のような非日常的な空間は幸福感に満たされた。

 

琉球ゴールデンキングス 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
85 TOTAL 87
27 1Q 23
16 2Q 18
19 3Q 24
23 4Q 22

 

琉球ゴールデンキングスは38勝12敗とし、すでに西地区優勝を決めている。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは31勝23敗とし西地区4位、ワイルドカード争いは4位につけている。

 

藤田弘輝ヘッドコーチ 試合後のコメント

今日という日を迎えられたこと、無事に試合ができたことをすごく嬉しく思っています。チーム設立以来たくさんの関わってきたクラブの人たち、ステークホルダーの多くのみなさまの努力があって今日を迎えられたと思います。そういった方々に感謝の気持ちをもって今日のゲームは臨みました。悔しい結果に終わりましたが、ここから残り6試合、次の千葉戦しっかりCSをイメージしながら自分たちのディフェンスができるように取り組んでいきたいと思います。

 

岸本隆一選手のコメント

今日のゲームを振り返って

すごく楽しい試合になったと思います。いいプレーが持続するというかこのような素晴らしいアリーナでプレーすると、いつもならばいい流れは断続的だったりするんですが。。。本当にアリーナの力が試合の雰囲気を作ったのかなと思いました。

攻守の要であるエバンス選手が欠場しましたが、どのように穴を埋めようと試合に臨みましたか?

戦術は変わらないのですが、エバンス選手がこのチームでもキーになる選手なので、彼がいない分それぞれがステップアップしなくてはいけない。とはいえ誰かが特別なことをするのかといえば、そういうわけではなくて、よりハードワークしていこうとみんなで話しました。特にディフェンスのところで彼がいない穴をみんなで埋めようと今日はゲームに入ったんですけど、結果的に点数から見てもいいディフェンスができたとは言えないゲームになってしまったと思います。

残り6秒での同点スリーポイントについて

アリーナの力は間違いなくあると思います。僕のシュートというより今日は今村選手の1クォーターのハーフコートからのシュートだったり、普段だったら入らなそうなシュートが入ったりとか、アリーナの感情がボールに乗り移っているのかなと思いました。自分たちがアリーナのおかげでいいプレーができるというのはなんとなく予想していたんですけど、今日感じたのは相手チームもそれなりに気分よくプレーしているなと思ったので。(笑) 次に生かして相手を乗せないようにプレーしていかなければいけないなと思いました。ただお互いがいいプレーを引き出し合って、それがBリーグ、強いては日本のバスケットボールの競技力向上につながっていくと思います。そういう可能性を感じられるゲームになりました。

 

並里成選手のコメント

はじめての沖縄アリーナでのプレーを振り返って

この日を楽しみにやってきて、小さい頃からの夢というか、地元で大きな舞台でプレーするということが今日叶ったので、ほっとしているというかすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。

4クォーターで得点面でチームを引っ張ったことについては

自分の時間帯と試合の流れの中で感じたので、チームメイトにもボールを廻してくれと頼んで、積極的にシュートを打っていきました。

CSへ向けて残りのシーズンの抱負

チームとして細かい部分、どれだけ一人一人が泥臭いプレーをできるか、スタッツに残らない部分が大事になってくると思うので。みなと共有しながらやっていきたいです。

 

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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