琉球スプラッシュブラザーズ 18本のスリーポイントで横浜を撃沈

琉球ゴールデンキングス 横浜ビー・コルセアーズ
92 TOTAL 64
35 1Q 13
13 2Q 18
22 3Q 17
22 4Q 16
目次

琉球ゴールデンキングス 92-64 横浜ビー・コルセアーズ @沖縄市体育館

ゾーンを攻略し、チームで18本の3ポイント成功させた

3月6日(土)琉球ゴールデンキングスはホーム沖縄市体育館で横浜ビー・コルゼアーズと対戦し92対64で圧勝した。

立ちあがりからキングスはジャック・クーリーにボールを集めるとペイントエリアを攻めたてリードを奪う。クーリーを1対1で止められないとみるやすぐに横浜はゾーンディフェンスに変更。結果的にほとんどの時間をゾーンディフェンスで対応した。

それに対してキングスはまさに『やりたい放題』にボールを回し高確率でシュートを決め、1Qを35対13と前半早々に勝負を決めた。ディフェンスでは全くいいところのなかった横浜は前半に9本、後半にも9本、計18本の3ポイントを献上した。

キングスは3ポイントを36本中18本を成功させた。内訳は今村5本(5/8)、小野寺4本(4/4)、岸本3本(3/7)、ティリ2本(2/5)、並里1本(1/3)、エバンス1本(1/1)、満原1本(1/1)、田代1本(1/4)。このことは大いに褒められるべきだろう。特にけがから復帰した小野寺が久しぶりに元気な姿をみせ、14得点でブースターに活力を与えた。

しかしながら横浜のシュートコンテストの甘さもそうだが、ボールマンへのプレッシャーもなければ、スキップパスを簡単に通させた。結果として琉球は28アシストを記録。約40分間効きめのないゾーンディフェンスを敷いた。

琉球スプラッシュブラザーズ

横浜カイル・ミリングHC これ以上けが人を出さないことが大事

試合後の会見で横浜のカイル・ミリングHCは、けが人が続出している現在の厳しいチーム状況を口にした。ゲームを通じてずっとゾーンディフェンスを採用した理由について尋ねると、

『ゾーンディフェンスを多く使った理由は、これ以上けが人を出したくないというのがあった。また、自分たちの5番プレーヤーであるレジナルド・ベクトンがいなかったので、ジャック・クーリーにマッチアップできる選手がいなかったこと。エドワード・モリスも最近怪我から復帰したばかりで、出場時間の制限もあった』とやはりコンディションの問題があるようだ。

それでも翌日の試合に向けてミリングHCは若手の活躍に期待を込めた。

『勝つことが一番ですが、これ以上けが人を出さないことが一番大事でした。プレータイムを全員コントロールしなければならなかった。アウェイの地で上位チームと対戦できたことは若い選手にとってはいい経験になったと思う。明日もプレータイムは伸びると思うので、いろいろな経験から学んでほしい。バイウィーク明けにはフルメンバーみんな揃ってチームで戦っていけたらいい』

想像以上に厳しい台所事情だとは伺えるが、翌日はなんらかの変化を加え、勝利への可能性を探ってくるだろう。西地区首位を独走する琉球から金星をあげるために、ある意味で初日は捨てていたのではないだろうか。3日(水)にサンロッカーズ渋谷を相手に、驚異的な粘りをみせ延長戦に持ち込み劇的な勝利を手にした横浜だけに、このまま引き下がるとは思えない。キングスがきっちりと2勝するのか、横浜が一矢報いるのか。7日も14時から沖縄市体育館で対戦する。

WELCOME BACK#34小野寺祥太 活躍するニュースを少しでも岩手に送れたら

 

けがから復帰した小野寺祥太が15分の出場で14得点の活躍。放った3ポイント4本すべて沈め、持ち前のディフェンスでも魅せた。

『ぼくの特徴はディフェンスだと思うので、そこでチームにプラスになるようにぶれずにやっていきたい。チームの流れが悪い時にぼくのひとつのプレーで流れを変えられるようにやっていきたいと思っています』

藤田HCはインサイドを効果的に攻めれたことを高確率で3ポイントが決めることができた要因と挙げた

琉球ゴールデンキングス藤田弘輝ヘッドコーチのコメント

『40分間ディフェンスを意識して行えたことが良かったと思います。4Qの最後の時間帯も集中してハードにできた。明日は同じ展開にならないと思うので、しっかりとマインドセットをして臨みたいです』

復帰した小野寺についても言及。4Qでのハッスルバックからパスカットしたプレーについては

『僕たちのチームのモットーであるディフェンスでのハードワークを体現してくれる、本当にファイトしてくれるプレイヤー。彼のプレーをみてチームが盛り上がった』

『長い間けがで出れない時期もチームのために雰囲気を作ってくれたり、試合中も一生懸命声を出してくれたり、彼の持っている明るい性格でチームにたくさん貢献してくれた。そんな彼がこういう活躍をしてくれたのをみれて、すごく嬉しいです』

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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