バイウィーク開け
2020年12月2日(水)2020−21 Bリーグ第10節、サンロッカーズ渋谷対横浜ビー・コルセアーズが墨田区総合体育館(東京都)にて行われた。
バイウィーク開けの今節、この時点でSR渋谷は8勝7敗の東地区6位、横浜は3勝12敗の東地区10位となっている。
前節の名古屋戦で課題の見えた渋谷、合流が遅れていた戦力が揃ってようやくスタートラインに立った横浜の両チームが、この2週間の間でどのような調整をしてきたかが見える一戦である。
横浜は代表合宿で新型コロナウイルスの陽性判定が出た選手の濃厚接触者となった#10チェンバースがベンチ外。
一方渋谷は今シーズン初めて、スタメンに#44盛實を入れてのスタート。
前半から渋谷の守備が横浜を苦しめる
横浜は#4カーターを中心に攻めていくが、渋谷の激しいディフェンスによりシュートを落とすシーンが多くなる。
渋谷は残5分に近づいたところでこの日初めての5枚替え。守備の強度を落とさずに、点差を広げていく。
横浜は#4カーターがファールをしたタイミングで#1アウダが入り、1Q1の残りで6得点。
1Qを20-18で終える。
2Qも渋谷の守備は強度を保ち、パスカットからのトランジションで横浜のファールを誘い、点差を広げていく。2Q7:25 まで7-0のラン。
横浜はパスを出すことができず、#1アウダが孤軍奮闘。渋谷は#10ジャクソン、#34ケリーらが得点を重ねていく。
このQを28-17とし、48-35の13点差で前半終了。
後半横浜が肉薄するも…
3Qにはいると渋谷もシュートも落ちるようになり、守備の強度が落ちてきたところで横浜もボールが回り始め、得点が伸びていく。
互いになかなかシュートが入らないながらも、横浜が#1アウダ、#22秋山の4点プレーなどで66-54と追い上げる。
4Qは横浜#9森川の3Pから反撃の狼煙を上げる。
#46生原が3Pのファールで得たFTを全部決め、その後もバスカットからの速攻など、横浜が守備をきっかけに徐々に点差を詰めていく。
残4:56で横浜#18が決めて3点差となったところでオフィシャルタイムアウト。
渋谷伊佐HCは記者会見で、「このオフィシャルタイムアウトで選手がもう一度集中し始めて結果的に救われた」と語っていた。
ここからの約5分で14-2、もっと絞ると残り4:10で横浜#4カーターが得点してからは12-0であり、再度集中した渋谷の守備が横浜を抑えた。
横浜があと一歩まで迫ったが、このQは21-18。ファイナルスコアは87-72となり、ブレーク明けの試合を渋谷が制した。
両チームのスコアリーダーは渋谷は#10ジャクソンが27得点12リバウンド。横浜は#1アウダが24得点だった。
「40分通してプレーを遂行できないとこのカンファレンスは勝ちきれない」(渋谷・伊佐HC)
試合後の会見で「後半スコアを見ながらプレイをしだして、余裕を持ちながらプレーしていたのでは?」と感じ、4Qに入るときには選手に「このままでは5分で逆転される」と伝えていたという。
その指摘の通り、横浜が3点差まで迫ってくる。伊佐HCは「なかば意地になって」タイムアウトを取らず、「言ったよな、知らんぞ」というぐらいに「初めて、少しイライラしていた」と語っていた。
また試合を通しては「前半の20分しか持たなかった。40分通してプレーを遂行できないとこのカンファレンスは勝ちきれない」と今後の課題を挙げていた。
一方、「3点差まで追い上げたが、そこからオフェンスがチームとして攻めきれなかった」と横浜ミリングHC。
「このバイウィークで(HCが)合流してから初めてまとまった期間で練習ができたが、怪我人などでチームが全員揃って試合に臨めていない」といい「これから続いていく試合の中で学んでいかないといけない」語った。
連戦の始まり
これからまた試合が連続して開催される。
試合を重ねていくなかで、どれだけ問題点を修正し、チームを上向きにしていくのかがすべてのチームにおいて重要になる。
また、渋谷は天皇杯(12/16 東京エクセレンス戦)も控えており、連戦をどのように戦っていくのかがポイントになってくる。