7月11日(金)、バスケットボール男子日本代表国際試合 韓国代表 vs 日本代表が韓国 安養体育館で行われ、91-77で日本代表はアウェーの地で14点差で敗れた。
佐土原は6得点、ハーパージュニアは1アシスト
日本代表は琉球ゴールデンキングスに新加入した#35 佐土原 遼、沖縄県出身の#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(SR渋谷)が出場したが、佐土原は約14分の出場で6得点3アシスト、ハーパージュニアは約10分の出場で無得点1アシストで勝利に貢献することは出来なかった。

1クォーターはホームの韓国代表が3ポイントを効果的に成功させ20-15と韓国代表が先手を取る。しかし2クォーターは日本代表の#24 ジョシュ・ホーキンソンがクォーターだけで11得点と活躍して、前半終了時には42-45と日本代表が逆転に成功。
勢いを持続したい日本代表だったが、後半はホームの声援を受けて韓国代表が攻勢に出る。#7 ユ・ギサンが4連続3ポイントを成功させるなど韓国代表が3ポイント攻勢で逆転。4クォーターも韓国代表の時間帯は続き、ファストブレイクなどで一気に点差を引き離す。日本代表はターンオーバーが増えて自分たちのリズムをつかめず、ディフェンスでも韓国代表に後半だけで9本の3ポイントを許し、最終スコアは91-77の完敗となった。
日本代表の得点はホーキンソンの14得点を筆頭に#7 テーブス 海と#17 中村 太地がともに13得点。韓国代表は#1 イ・ヒョンジュンがゲームトップの25得点の活躍。イ・ヒョンジュンは2023-24シーズン途中からBリーグ大阪エヴェッサにも所属。当時大阪で見せた才能を、今回はホームを後押しする観客の前で披露した。
試合スタッツ:バスケットボール男子日本代表国際試合 韓国代表 vs 日本代表(JBAサイト)
7/11(金)男子日本代表は91-77で韓国代表に敗戦😭#琉球ゴールデンキングス 所属の #佐土原遼 は約14分の出場で6得点3アシスト。フィジカルを活かしたプレーを見せるものの日本代表の勝利には貢献出来ませんでした。7/13(日)のGAME2での爆発に期待です‼️#AkatsukiJapan pic.twitter.com/bbset1Z4ve
— アウトナンバー【沖縄バスケOUTNUMBER】 (@OUTNUMBER_oka) July 12, 2025

韓国エースのイ・ヒョンジュンは25得点の活躍
どの競技においても、日本代表と韓国代表との対戦は特別な熱を帯びる。今回はホームである韓国代表の闘志あふれるプレーが目立つ試合となった。
韓国バスケットボールメディアである「JUMPBALL」は、韓国代表の勝利に大きく貢献したエースのイ・ヒョンジュンの活躍と、ベテラン選手たちの目に見えないチームへの貢献と犠牲を報じた。イ・ヒョンジュンは米NCAAディビジョン1のデイビッドソン大学で活躍、その後はNBAを目指しBリーグやオーストラリアNBLなど海外リーグでプレー。2024-25シーズンはNBLイラワラ・ホークスに所属、今夏は再びNBA挑戦を目指している。以下は「JUMPBALL」の記事からの一部引用となる。
この試合でイ・ヒョンジュンは約28分半の出場、3ポイント4本成功含む25得点、6リバウンド、2スティール、1ブロックと攻守で大活躍。大事な局面で決めたアウトサイドシュートだけではなく、身体を投げ出す闘志あふれるプレーを見せてチームを鼓舞。NBA挑戦を目指し海外で戦う自身の実力をホームの観客に証明してみせた。
彼は自身の3ポイントシュートについて「何も考えずにシュートを放った。うまく入れようと考える前に、全ての選手が自信を持ってシュートを放つ事が成功につながった。お互いへの信頼が厚い」と語った。日本代表という宿敵に勝利した事について問われても「(ライバル戦に)勝ったというよりは、望んでいた勝利を収めたと感じています。望んでいたバスケットボールが後半になってようやく出せたのが良かった」「まだ初戦ですし、私も韓国に来て1週間しか経っていません。チームの『色』を合わせていく過程で勝てたので嬉しいです」と純粋にチームの勝利を喜んだ。
日本代表に前半7つのオフェンスリバウンドを奪われたことついて、「日本も良いチームだ。我々のローテーションがうまくいっていなかった」と認識し、ハーフタイムのロッカールームで彼自身が声を上げた。そしてそれを支えたのが韓国代表のベテラン選手たちだった。
「キム・ジョンギュ選手やイ・スンヒョン選手といったベテラン選手や監督が、若手プレーヤーの意見をよく聞いてくれ、そしてチームがうまく連携できたおかげで後半に良い結果が出た」とイ・ヒョンジュンは話し、プレー面でもベテラン選手がディフェンスやスクリナーとしてチームを助けてくれたとチームへの献身性を称えた。
また「JUMPBALL」では、日本代表トム・ホーバス監督のコメントも紹介している。
ホーバス監督「韓国代表が良い試合をした。ホームアドバンテージがある雰囲気を受けて良いプレーをした。我々は3ポイントシュートで劣勢だった。今回の日本代表チームは若い選手たちで構成されていて、学んでいく過程だと考えている。7月13日のGAME2はしっかり立て直す」「今回のチームはNBAサマーリーグ参加のため3人(河村勇輝、馬場雄大、富永啓生)が抜けており、日本のBリーグ選手4人も抜けている。アジアカップに合わせて戻ってくるだろう。チームは疲労が溜まっている状態で、我々もアジアカップで良い成績を出すために努力を続ける」
日本代表 vs 韓国代表 GAME2は、7月13日に同じく韓国 安養体育館で行われる。日本代表が雪辱を晴らせるか注目したい。
(文・構成:湧川太陽)